親が佐賀県に本籍を置いたままで、遠くから戸籍謄本を郵送で集めたい方に向けて、佐賀県の20市町の郵送請求先と手数料を一覧にしました。表の内容は、2026年11月2日に各市町の公式ページで確かめたものです(確かめられなかった鹿島市・神埼市は「公式で要確認」、有田町は宛先を「公式で要確認」としています)。
佐賀県で郵送請求するときの要点
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町」です。宛先は市町ごとに違います。佐賀市は市民生活課の郵送担当、鳥栖市は市民課 市民係の郵送担当、唐津市は市民課が宛先です。小城市は、本庁ではなく芦刈出張所の市民課窓口係が送り先です。20市町のうち17市町で、郵送の案内か郵送用の請求書を公式サイトで確認しました。鹿島市・神埼市は記事の作成時に公式サイトを読み込めず、有田町は郵送の案内ページを読み込めなかったため、送る前に電話で宛先を確かめてください。
- 戸籍謄本の手数料は、確認できた市町すべてで1通450円、除籍・改製原戸籍は1通750円でした。支払いは定額小為替が基本で、佐賀市・唐津市・鳥栖市・多久市・太良町は現金書留も使えると案内しています。小城市は定額小為替だけで、発行から5か月以内のものを、唐津市は4か月以内のものを送るよう求めています。嬉野市と伊万里市には、手数料を為替なしで払える仕組みがあります。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。住所が市外・町外でも、事前に利用登録をすれば本籍地としてコンビニで戸籍証明書を取れると確認できたのは、唐津市・鳥栖市・伊万里市・吉野ヶ里町・みやき町の5市町です。オンラインで請求できると確認できたのは佐賀市・唐津市・伊万里市・玄海町の4市町です。
親の相続のために戸籍を取るなら、残された親御さんの預金のことも
認知症などで本人の意思を確かめられなくなると、本人の定期預金でも、家族は下ろせなくなることがあります。戸籍を取り寄せている間に、残された親御さんの預金について、元気なうちにできる備えをまとめました。
親の定期預金を普通預金に移す方法佐賀県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町の順で並んでいます。町は郡ごと(神埼郡・三養基郡・東松浦郡・西松浦郡・杵島郡・藤津郡)にまとめています。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町の行を見てください。伊万里市・吉野ヶ里町・基山町・上峰町・玄海町・白石町は、公式ページに郵送専用の宛先の書き方がないため、市役所・役場の担当課の所在地を載せて注記しています。鹿島市・神埼市は記事の作成時(2026年11月2日)に公式サイトを読み込めなかったため「公式で要確認」、有田町は宛先を「公式で要確認」としています。送る前に電話で確かめてください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先は、送る前に「公式」リンクか電話でも確かめてください。
市(10市)
町(10町)
表で宛先が分かったら、次の手順で郵送します。本人・配偶者・父母・子などの戸籍なら、近くの市区町村の窓口で取れる「広域交付」も使えます。取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、郵送用の請求書の様式を載せている市町が多くあります。鳥栖市は便せんに「戸籍請求」と書いたもの、唐津市は便せんや白い用紙、玄海町はほかの市町村の様式や便せんでもよいとしています。鳥栖市・伊万里市・嬉野市・吉野ヶ里町・玄海町・大町町は、日中に連絡がつく電話番号を書くよう求めています。伊万里市は、本籍の地番と筆頭者の名前が要るとしています。吉野ヶ里町は、本籍などの内容は電話では答えないとしています。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。いまの住所(返送先)が分かるものを求める市町がほとんどです。顔写真のない書類なら2点を求める市町が多く、武雄市・小城市・吉野ヶ里町・大町町・江北町などがそう案内しています。嬉野市・上峰町は、パスポートを本人確認書類にしないとしています。唐津市は、住所が書き換えられていない書類は使えず、裏に現住所が書かれていれば両面をコピーするよう求めています。小城市は、マイナンバーカードの番号の面は同封しないよう案内しています。佐賀市は、資格確認書などの記号・番号を隠すよう求めています。
- 手数料を用意する。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんの定額小為替を買い、何も書かずに同封します。佐賀市・唐津市・鳥栖市・多久市・太良町は現金書留も、佐賀市・鳥栖市は普通為替も使えるとしています。佐賀市・唐津市・伊万里市・小城市・嬉野市・太良町・上峰町・多久市は、切手では払えないと明記しています。唐津市は、おつりは小為替でしか返せず、すぐには返信できないため、おつりが出ないよう用意するよう求めています。嬉野市は「郵送請求キャッシュレスサービス」(令和6年8月26日から)を使えば為替が要らず、伊万里市は郵送の手数料をクレジットカードで払う方法を案内しています。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。返送先は住民登録をしている住所に限る、と案内する市町がほとんどです。玄海町は、勤務先や出張先には送れないとしています。唐津市は、住所登録地以外に送ってほしいときは、理由と送り先を書き、送り先の住所が分かる資料のコピーを付けるよう求めています。佐賀市・唐津市は、戸籍1通なら110円の切手で足りるとし、佐賀市は相続でさかのぼるときは大きめの封筒と多めの切手を入れれば、余った切手を返すとしています。鳥栖市は、切手の不足が10円程度なら不足分を受取人払いで送るとしています。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。届くまでの目安は、吉野ヶ里町が届いてから通常3営業日ほどで返信、太良町が投函から1~10日程度、唐津市・鳥栖市・武雄市が1週間~10日程度、佐賀市が10日~2週間程度と案内しています。急ぐときは、佐賀市が返信用に速達分(300円)の切手を足すよう案内し、鳥栖市は速達分の切手がなければ普通郵便で返すとしています。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。佐賀市・唐津市・鳥栖市・多久市・伊万里市・嬉野市・吉野ヶ里町・基山町・みやき町・玄海町・有田町・江北町・白石町をはじめ、県内の多くの市町が、公式サイトに広域交付の案内を載せています。小城市は、広域交付は窓口だけで、郵送では請求できないと明記しています。多久市は、戸籍の抄本・附票・身分証明書などは本籍地の役場に請求する必要があるとしています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、20市町のうち唐津市・鳥栖市・伊万里市・吉野ヶ里町・みやき町の5市町が「コンビニ」欄で○です。佐賀県内では、次のような点が公式ページに書かれています。
- 5市町とも、住所が市外・町外の人は事前に利用登録が必要としている。使えるようになるまで、唐津市は3営業日ほど、鳥栖市・吉野ヶ里町は5営業日ほどかかるとしている。みやき町は、登録の結果を電話で知らせ、連絡まで数日かかる場合があるとしている
- コンビニで取る戸籍証明書の手数料は、唐津市・伊万里市が1通450円、鳥栖市が1通400円(窓口は450円)、みやき町が1通350円としている。取れる時間は、唐津市・鳥栖市が平日の9時~17時だけ、伊万里市・みやき町が6時30分~23時としている
- 除籍・改製原戸籍は、コンビニでは取れない(鳥栖市・吉野ヶ里町・みやき町が明記)。みやき町は、令和8年11月23日23時から12月8日6時30分までサービスを止めるとしている
- 佐賀市・多久市・武雄市・小城市・嬉野市・太良町のコンビニ交付は住民票の写しなどが対象で、戸籍は含まれていないため、表では×にしている
佐賀県で、公式ページで戸籍証明書のオンライン請求を確認できたのは4市町です。佐賀市は、スマートフォン・マイナンバーカード・クレジットカードで24時間申請でき、郵送で請求するより手数料が150円安く、届くまでの日数も短いとしています。唐津市は、マイナンバーカードかスマホ用電子証明書とクレジットカードで請求でき、手数料は戸籍450円、除籍・改製原戸籍750円に郵送料を足した額で、住民登録の住所に送られます。伊万里市は、本人・配偶者・同じ戸籍の人・直系の親族が、戸籍450円、除籍・改製原戸籍750円で請求でき、支払いはクレジットカードだけで、払ったあと2日~1週間で自宅に届くとしています。玄海町は、玄海町に本籍がある本人・配偶者・直系の親族が、戸籍全部(一部)事項証明(1通450円)や、出生から死亡までなどの続いた戸籍を請求でき、支払いはクレジットカードで、決済の確認後3営業日以内に住民登録地へ発送するとしています。請求できる人や証明書の範囲は市町ごとに違うので、使う前に各市町のページで確かめてください。手順の一般的な流れは戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。佐賀県内では、小城市が発行から5か月以内、唐津市が4か月以内のものを送るよう求めているので、早めに使ってください。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。鳥栖市は、複数の通数を頼むときは合計額を前もって計算できないため、多めに送るよう求めています。唐津市は、行政手続きに使う戸籍証明は、条例で無料になる場合があるとしています。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。佐賀県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。大町町・嬉野市・武雄市は、親子などの関係を町や市の戸籍で確かめられないときは、関係が分かる戸籍の写しを付けるよう求めています。江北町は、コンピューター化されていない一部の戸籍・除籍は、郵送や代理人では請求できないとしています。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
本籍が合併前の町や村の名前のままです。どこに送ればよいですか
いまその地域を受け持つ市町に送ります。本籍の地名が、いまの市町の名前と違うことがあります。たとえば本籍が旧川副町なら佐賀市、旧呼子町なら唐津市、旧牛津町なら小城市、旧塩田町なら嬉野市、旧三田川町なら吉野ヶ里町、旧北茂安町ならみやき町、旧西有田町なら有田町、旧福富町なら白石町が送り先です。旧町村名でどの市町か分からないときは、表の市町の戸籍担当に電話で確かめてから送ると、行き違いを防げます。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年11月2日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
全国の一覧は戸籍謄本の郵送請求先 都道府県別一覧にまとめています。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/広島県/宮城県/新潟県/長野県/栃木県/群馬県/岡山県/福島県/熊本県/鹿児島県/沖縄県/滋賀県/奈良県/愛媛県/山口県/長崎県/青森県/岩手県/秋田県/石川県/大分県/宮崎県/山形県/富山県/香川県/和歌山県/山梨県
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。