親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い茨城県の市町村のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、茨城県の44市町村の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町村」です。茨城県に政令市はなく、宛先は市町村ごとに1か所です。土浦市・龍ケ崎市・つくば市・かすみがうら市・桜川市のように、「郵送担当」宛と決めている所もあります。小美玉市は、市役所と2つの総合支所のどこへ送っても受け付けています。
- 手数料は、表の44市町村のうち36市町村で、戸籍謄本が1通450円です。除籍・改製原戸籍は35市町村で1通750円でした。残りは公式ページで金額を確認できず、「確認中」としています。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本です。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは6市町村、オンラインは6市町村が表で○です。五霞町は公式ページで郵送請求の案内を確認できなかったため、役場サイトへのリンクだけにしています。
茨城県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町村の順で並んでいます。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「郵送専用の宛先の記載なし」とある高萩市・笠間市・鹿嶋市・潮来市・神栖市・美浦村・八千代町・境町・利根町は、役場の所在地を載せています。送る前に「公式」リンクか電話で宛先を確かめてください。
市(32市)
町村(11町1村)
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、請求書の様式を載せている市町村が多くあります。古河市・常総市・大子町のように、便箋に書いても受け付ける所もあります。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。亡くなった方の戸籍を相続人が請求するときは、続柄が分かる書類を求められることもあります。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。常総市・常陸太田市・那珂市・筑西市は現金書留も使えます。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。必要な切手の金額は市町村で違うので、公式ページで確かめてください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町村の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。小美玉市は、市役所と小川・玉里の両総合支所のどこでも大丈夫です。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。筑西市の公式ページでも、広域交付は窓口のみで、郵便や委任状による代理請求は受け付けていないと案内されています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町村が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、44市町村のうち6市町村(常総市・つくば市・守谷市・稲敷市・つくばみらい市・大子町)が「コンビニ」欄で○です。龍ケ崎市のように、戸籍はコンビニ交付に対応していないと明記する所もあります。茨城県内では、次のような条件がつきます。
- 本籍がその市にある人だけが対象(つくば市、稲敷市、つくばみらい市)。つくばみらい市は2026年10月1日から
- 住所が市町村の外にあるときは、先に利用登録が必要(常総市、稲敷市、大子町。取得できるまで5日〜1週間ほど)
- 請求できるのは本人・配偶者・同じ戸籍の直系親族の証明だけ(守谷市)。稲敷市は現在の戸籍だけで、除籍や改製原戸籍は取れません
- 手数料は窓口より安く、確認できた市では350円〜400円(常総市350円、守谷市400円)
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をして、証明書は郵送で受け取る形が多く、表で○なのは6市町村(日立市・石岡市・つくば市・つくばみらい市・小美玉市・東海村)です。対象は市町村ごとに違い、日立市は戸籍と、除籍・改製原戸籍でフォームが別です。つくばみらい市は現在の戸籍だけで、2025年12月から始まりました。石岡市は2025年11月から「オンライン郵送請求」を始めています。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。土浦市・下妻市・龍ケ崎市のように発行から6か月以内、ひたちなか市のように5か月以内のものに限る市もあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。出生から死亡までの戸籍を一式で頼むときは、行方市と鉾田市が、3,000円ほどの小為替を目安に同封するよう案内しています。余った分は返ってきます。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。茨城県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
小美玉市や常総市に本籍があります。どこへ送りますか
小美玉市は、市役所(〒319-0192 小美玉市堅倉835番地)、小川総合支所(〒311-3492 小川4番地11)、玉里総合支所(〒311-3495 上玉里1122番地)のどこへ送っても、証明書を発行すると案内されています。常総市は、市民課(〒303-8501 水海道諏訪町3222番地3)が基本で、石下庁舎の暮らしの窓口課(〒300-2706 新石下4310番地1)宛でも受け付けています。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月15日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
