親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い岡山県の市町村のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、岡山県の27市町村の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町村」です。岡山市は区に関係なく、郵便請求を北区役所の市民保険年金課証明係で一括して受け付けています。郵送の案内ページを確認できたのは26市町村で、新庄村は案内ページを読み取れず、公式サイトへのリンクだけにしています。
- 手数料は、金額を確認できた25市町村のすべてで、戸籍謄本が1通450円でした。除籍・改製原戸籍は26市町村で1通750円です。早島町は戸籍謄本の金額を確認できず「確認中」としています。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本で、倉敷市・新見市・真庭市・矢掛町・美咲町などは手数料に切手を使えないと案内しています。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。本籍地として戸籍証明書をコンビニで取れると確認できたのは岡山市・玉野市・瀬戸内市の3市です。マイナンバーカードを使うオンライン請求は、総社市・高梁市・備前市・真庭市で確認できました。
岡山県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町村の順で並んでいます。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町村の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「役場・担当課の所在地です」と添えた市町村は、公式ページに郵送専用の宛先が見当たらず、役場や担当課の所在地を載せています。宛先は、送る前に「公式」リンクか電話でも確かめてください。
市(15市)
町村(10町2村)
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、請求書の様式を載せている市町村が多くあります。新見市は、便せんに同じ内容を書いたものや、ほかの市区町村の郵便請求書も使えると案内しています。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。井原市・総社市・瀬戸内市・浅口市は、パスポートの写しは使えないと案内しています。亡くなった方の戸籍を相続人が請求するときは、続柄が分かる書類を求められることもあります。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。為替には何も記入しないよう案内する市町村が多くあります。赤磐市・真庭市は発行から6か月以内のものを求めています。瀬戸内市・里庄町・矢掛町・鏡野町・奈義町・久米南町などは現金書留も使えると案内しています。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。返送先は住民登録をしている住所に限る、と案内する市町村が多くあります。通数が多いときは、切手を多めに入れるよう案内する市町村もあります。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町村の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。急ぐときは、返信用封筒に速達分の切手を貼り「速達」と朱書きするよう案内する市町村が多くあります。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。岡山市・笠岡市・井原市・備前市・瀬戸内市・赤磐市・真庭市・里庄町・鏡野町・久米南町・吉備中央町などは、公式サイトに広域交付の案内ページを設けています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町村が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、27市町村のうち3市(岡山市・玉野市・瀬戸内市)が「コンビニ」欄で○です。岡山県内では、次のような点が公式ページに書かれています。
- 岡山市・玉野市・瀬戸内市は、本籍がその市にあれば、住所が市外でも事前の利用登録をすると戸籍証明書を取れる。岡山市は除籍・改製原戸籍を、玉野市は除籍を、コンビニでは取れないと案内している
- 総社市は、戸籍に関する証明書のコンビニ交付を2026年2月20日で終了した
- 倉敷市・真庭市は、戸籍全部事項証明書などの戸籍の証明書はコンビニで取れないと案内している
- 備前市・矢掛町・久米南町・美咲町は、コンビニで取れる証明書として住民票の写し・印鑑登録証明書・所得課税証明書などを挙げ、戸籍証明書は書かれていない
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をする形が一般的です。岡山県では、総社市(本人の現在の戸籍)、高梁市(スマートフォンとアプリを使い、本人または本人を含む戸籍、クレジットカード払い)、備前市(戸籍・除籍・改製原戸籍、本人のマイナンバーカード、クレジット決済のみ)、真庭市(「スマホdeすまそ」で戸籍・除籍・改製原戸籍)が、公式ページでオンライン請求を案内しています。請求できる人や戸籍の範囲に条件がある市もあるので、使う前に各市のページで確かめてください。手順の一般的な流れは戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。為替には何も書かずに同封するよう案内する市町村が多くあります。勝央町は、定額小為替のほかに、町から届く決済用のURLでクレジットカード払いもできると案内しています。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。岡山市・鏡野町は、出生から死亡までの戸籍は1セット3,000円程度を目安にするよう案内しています。奈義町は1人平均4〜5通程度と案内し、赤磐市・瀬戸内市・奈義町などは、多めに入れた分は返すとしています。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。岡山県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
表の宛先欄に「役場・担当課の所在地です」とあります。そのまま送ってよいですか
岡山県の市町村のなかには、公式の郵送請求ページに郵送専用の宛先がなく、「市民課宛に送ってください」などと課の名前だけが書かれ、住所は問い合わせ先の欄にしかないところがあります。表では、そうした行に「役場・担当課の所在地です」と添えています。送る前に、「公式」リンクの先を見るか、役場の住民担当窓口に電話で確かめてください。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月17日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/広島県/宮城県/新潟県/長野県/栃木県/群馬県
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。