親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い宮城県の市町村のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、宮城県の35市町村の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町村」です。仙台市は5つの区に関係なく、「仙台市証明郵送センター」(青葉区国分町)1か所に送ります。石巻市は市民課の「郵便請求担当」、気仙沼市は「郵便担当」宛と決めています。東松島市は、公式ページが郵送先を鳴瀬総合支所と案内しています。
- 手数料は、表の35市町村のうち22市町村で戸籍謄本が1通450円、20市町村で除籍・改製原戸籍が1通750円でした。残りは公式の郵送ページに金額がなく、「確認中」としています。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本です。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは5市町村、オンラインは2市町が表で○です。松島町・大郷町・南三陸町は公式ページで郵送請求の案内を確認できなかったため、役場サイトへのリンクだけにしています。
宮城県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町村の順で並んでいます。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「郵送専用の宛先の記載なし」とある白石市・蔵王町・大河原町・大和町・涌谷町は、役場の所在地を載せています。送る前に「公式」リンクか電話で宛先を確かめてください。
市(14市)
町村(20町1村)
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、請求書の様式を載せている市町村が多くあります。色麻町や加美町のように、便箋に書いても受け付ける所もあります。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。亡くなった方の戸籍を相続人が請求するときは、続柄が分かる書類を求められることもあります。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。仙台市は普通為替も使え、現金は現金書留で送ります。角田市と富谷市は、クレジットカードで払う「郵送請求キャッシュレスサービス」もあります。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。必要な切手の金額は市町村で違うので、公式ページで確かめてください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町村の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。東松島市は、鳴瀬総合支所宛です。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。石巻市の公式ページでも、広域交付は郵便請求の対象外と案内されています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町村が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、35市町村のうち5市町村(塩竈市・気仙沼市・多賀城市・富谷市・大衡村)が「コンビニ」欄で○です。宮城県内では、次のような条件がつきます。
- 多賀城市は、本籍が市内にあれば、市外に住んでいてもコンビニで戸籍謄抄本を取れる
- 塩竈市は戸籍謄本が350円で、窓口の450円より安い
- 富谷市は戸籍全部(個人)事項証明書だけが対象で、除籍・改製原戸籍はコンビニでは取れない
- 大衡村も同じく、本籍が村内の除籍はコンビニでは取れない
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をする形が多く、表で○なのは2市町(仙台市・蔵王町)です。仙台市は、戸籍謄本・戸籍抄本・戸籍の附票の写しのオンライン請求を案内しています。蔵王町は、マイナンバーカードを使ってスマートフォンやパソコンから、戸籍や住民票などの証明書を申請できます。石巻市・山元町のようにLINEで証明書を請求できる自治体もありますが、戸籍が対象かは確認できていません。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。仙台市のように、発行から6か月以内の為替を求める市町村もあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。使いみちによって対象の戸籍が複数になることがあるため、気仙沼市は手数料を多めに同封するよう案内しています。余った分は返金されます。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。宮城県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
仙台市に本籍があります。区ごとに送り先が違いますか
仙台市は区ごとではなく、仙台市証明郵送センター(〒980-8675 仙台市青葉区国分町3丁目7番1号 仙台市役所)が郵送請求の送り先です。区役所へ送る必要はありません。
東松島市に本籍があります。どこへ送りますか
東松島市の公式ページは、郵送先を鳴瀬総合支所(〒981-0303 東松島市小野字新宮前5番地)と案内しています。ページ下の問い合わせ先には矢本庁舎も載っているので、送る前に電話で確かめると安心です。請求時は、昼間に連絡がつく電話番号を書くよう求められています。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月15日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/広島県/新潟県/長野県/栃木県/群馬県
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
