親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い静岡県の市町のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、静岡県の35市町の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町」です。静岡県の政令市は、郵送先が区ごとに分かれていません。静岡市は本籍が葵区・駿河区・清水区のどこでも葵区役所に、浜松市は全区の分を戸籍・住民票郵送センターに送ります。
- 手数料は、表の35市町のうち33市町で、戸籍謄本が1通450円、除籍・改製原戸籍が1通750円です。小山町と東伊豆町は公式ページで金額を確認できず、「確認中」としています。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が一般的です。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは18市町、オンラインは8市町が表で○です。
静岡県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は静岡市と浜松市から始まり、そのあとに市、町の順で並んでいます。本籍が合併前の旧市町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「郵送専用の宛先の記載なし」とある伊豆市・西伊豆町・清水町は、役場の所在地を載せています。送る前に「公式」リンクか電話で宛先を確かめてください。
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、請求書の様式を載せている市町が多くあります。浜松市・熱海市・伊東市・湖西市のように、便箋に書いても受け付ける市もあります。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。亡くなった方の戸籍を相続人が請求するときは、続柄が分かる書類を求められることもあります。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。浜松市・三島市・牧之原市は現金書留も使えます。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。裾野市のように最低110円分の切手を求める市もあるので、公式ページで確かめてください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。静岡市と浜松市は、区に関係なく1か所です。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。静岡市の公式ページでは、広域交付は窓口のみで、郵送はできないと案内されています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、35市町のうち18市町が「コンビニ」欄で○です。ただし条件つきの市町が多く、静岡県内では次のような制限があります。
- 本籍と住民登録の両方がその市にある人だけが対象(静岡市、島田市、湖西市、御前崎市など)
- 現在の戸籍だけで、除籍・改製原戸籍は取れない(浜松市、熱海市、富士市、湖西市など)
- 手数料は窓口より安く、確認できた市では300円〜350円(浜松市300円、富士市・島田市・御前崎市350円)
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をして、証明書は郵送で受け取る形が多く、表で○なのは8市町です。対象は市ごとに違い、浜松市は本人と同一戸籍の人だけ、湖西市は本人の現在の戸籍だけです。御前崎市のように、一時停止の案内を出していることもあります。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。掛川市と磐田市のように、発行から5か月以内のものに限る市もあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。静岡県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
静岡市や浜松市に本籍があります。区役所のどこへ送りますか
どちらも、本籍のある区にかかわらず1か所に送ります。静岡市は、葵区役所 戸籍住民課(〒420-8602 静岡市葵区追手町5番1号)です。本籍が駿河区や清水区でも、葵区で受け付けます。浜松市は、浜松市役所 戸籍・住民票郵送センター(〒430-8652)です。区役所ごとの宛先はありません。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月9日時点の、各市町の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/三重県/東京都/神奈川県/大阪府
本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
