親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い宮崎県の市町村のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、宮崎県の26市町村の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町村」です。宛先は市町村ごとに違います。宮崎市は「市民課 証明係 郵便請求担当」、都城市は「市民課 郵便請求担当」、日南市は「市民課 戸籍住民係」が宛先です。高千穂町は役場の専用の郵便番号(〒882-1192)があり、住所を書かなくても届きます。26市町村のうち22市町村で、郵送の案内か郵送用の請求書を公式サイトで確認しました。日向市・西都市・新富町・都農町は、記事の作成時に公式ページの内容を確認できなかったため、送る前に電話で宛先を確かめてください。
- 戸籍謄本の手数料は、金額を確認できた23市町村すべてで1通450円、除籍も確認できた22市町村すべてで1通750円でした。改製原戸籍は、金額を確認できた20市町村すべてで750円です。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本です。串間市・高鍋町・西米良村は普通為替も、宮崎市・日南市・高鍋町・諸塚村・椎葉村・高千穂町・五ヶ瀬町は現金書留も使えると案内しています。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。本籍地として戸籍証明書をコンビニで取れると確認できたのは宮崎市・都城市・延岡市など10市町、オンラインで請求できると確認できたのは都城市です。
親の相続のために戸籍を取るなら、残された親御さんの預金のことも
認知症などで本人の意思を確かめられなくなると、本人の定期預金でも、家族は下ろせなくなることがあります。戸籍を取り寄せている間に、残された親御さんの預金について、元気なうちにできる備えをまとめました。
親の定期預金を普通預金に移す方法宮崎県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町村の順で並んでいます。町村は郡ごと(北諸県郡・西諸県郡・東諸県郡・児湯郡・東臼杵郡・西臼杵郡)にまとめています。本籍が合併前の旧市町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町村の行を見てください。延岡市・国富町・綾町・木城町・川南町・美郷町・日之影町は、公式ページに郵送専用の宛先の住所がないため、担当課と役場の所在地を載せて注記しています。門川町は、宛先の住所を確認できませんでした。日向市・西都市・新富町・都農町は、記事の作成時に案内ページの内容を確認できなかったため、宛先や手数料を空けています(西都市は、2026年10月21日から公式サイトがシステムのメンテナンス中でした)。送る前に電話で確かめてください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先は、送る前に「公式」リンクか電話でも確かめてください。
市(9市)
町村(14町3村)
表で宛先が分かったら、次の手順で郵送します。本人・配偶者・父母・子などの戸籍なら、近くの市区町村の窓口で取れる「広域交付」も使えます。取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、郵送用の請求書の様式を載せている市町村が多くあります。串間市・三股町・西米良村は、電話・ファクス・メールでの請求を受け付けていません。延岡市は、平成19年10月27日より前に除籍された人の戸籍を郵送で頼むときは、先に市民課へ問い合わせるよう求めています。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。いまの住所が分かるものを求める市町村がほとんどです。宮崎市は、運転免許証は両面、マイナンバーカードは顔写真の面だけのコピーとしています。日南市・えびの市は通知カードを、えびの市はパスポートも本人確認書類にしないとしています。日南市・五ヶ瀬町は、健康保険証や資格確認書のコピーで、保険者番号や記号・番号を塗りつぶすよう求めています。高原町は、顔写真のない書類なら2点以上が要るとしています。椎葉村は、顔写真付きの証明書がないときは、年金手帳や預金通帳などの写しを使うよう案内しています。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。受取人の欄などには何も書かずに同封します。宮崎市・小林市・えびの市・三股町・高原町・椎葉村・五ヶ瀬町は、切手では払えないと明記しています。椎葉村は、おつりが出ないように用意するよう求めています。おつりは、日南市・高鍋町が定額小為替で、高原町が小為替などで返すとしています。串間市・西米良村・高千穂町は、少額のおつりを切手で返すことがあるとしています。現金を受け付ける市町村に現金で払うときは、現金書留で送ります。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。返送先は住民登録をしている住所(本人確認書類の住所)に限る、と案内する市町村がほとんどです。宮崎市は、勤務先など住民登録地以外に送ってほしいときは別の書類が要るとし、椎葉村は、別の場所を希望するときは請求の前に問い合わせるよう求めています。速達にするときは、速達料金ぶんの切手を足して封筒に「速達」と赤字で書くよう、小林市・日南市・美郷町・高千穂町などが案内しています。日南市・小林市・高原町・串間市・西米良村はレターパックも使えるとし、串間市は特定記録や書留など、届いたかを追える郵便を求めています。切手が足りないと、日南市・高千穂町は不足分を受取人払いで返すとしています。高原町の請求書と美郷町の郵送のページは、切手代を以前の郵便料金のまま載せています。切手は、いまの郵便料金で用意してください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町村の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。届くまでの目安は、えびの市が届いてから不備がなければ一両日中に発送(往復で1週間から10日程度)、串間市・西米良村が投函から約1週間、国富町が請求から1週間から10日程度、高鍋町が届いてから1~2週間を目安に発送と案内しています。急ぐときは、串間市・西米良村・高鍋町が速達を使うよう案内しています。日之影町は、郵便の土曜日の配達休止などで日数がかかるため、余裕をもって請求するよう求めています。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。都城市・延岡市・日南市・小林市・日向市・えびの市・三股町・綾町・川南町・門川町・美郷町をはじめ、県内の多くの市町村が、公式サイトに広域交付の案内ページを設けています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町村が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、26市町村のうち10市町が「コンビニ」欄で○です。宮崎県内では、次のような点が公式ページに書かれています。
- 宮崎市・都城市・延岡市・日南市・串間市・えびの市・三股町・国富町・高鍋町・新富町は、住所が市町の外の人も、事前に利用登録をすれば取れるとしている。登録にかかる日数は、都城市が3~4営業日、新富町が通常3~5日、宮崎市・高鍋町が5開庁日ほどとしている
- コンビニで取れるのは現在の戸籍の証明書で、宮崎市・都城市・延岡市・日南市・えびの市・三股町・高鍋町は、除籍や改製原戸籍をコンビニでは取れないと明記している。国富町も、取れるのは現在の戸籍だけとしている
- コンビニで取る戸籍証明書の手数料は、都城市と延岡市(本籍が延岡市の人)が1通150円、日南市が350円、宮崎市が350円(2026年4月1日から2028年3月31日まで。通常は450円)、串間市・えびの市・三股町・国富町・高鍋町・新富町が450円としている
- 本籍地としての戸籍証明書を取れる時間を、平日の日中に限る市町が多い。宮崎市・えびの市・高鍋町・新富町は平日9時~17時、日南市・串間市は平日9時~17時15分、国富町は平日8時15分~17時としている。都城市・延岡市は6時30分~23時としている
- 高原町・木城町・川南町のコンビニ交付の案内は、住民票の写しや印鑑登録証明書などだけで、戸籍についての記載がないため、表では「-」にしている。ほかの町村は、公式ページで戸籍のコンビニ交付の扱いを確認できなかった
宮崎県で、公式ページで戸籍証明書のオンライン請求を確認できたのは都城市です。都城市は、マイナポータルの「ぴったりサービス」で、マイナンバーカードを持つ本人が請求でき、本人・配偶者・直系の親族の除籍・改製原戸籍や、直系の親族の戸籍謄本・抄本などを頼めます。支払いはPayPay・d払い・au PAY・クレジットカードです。延岡市は、オンラインでの証明書の請求はできないとしています。日向市にもオンライン請求の案内ページがありますが、記事の作成時に内容を確認できませんでした。請求できる人や証明書の範囲は市町村ごとに違うので、使う前に各市町村のページで確かめてください。手順の一般的な流れは戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。為替には何も書かずに同封するよう案内する市町村が多くあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。美郷町は、相続などで通数が増えるときは定額小為替を数通分多めに入れるよう求め、えびの市は、たくさん頼むときは郵便料も余分に入れるよう求めています。手数料が足りないとき、串間市は不足分が届いてから発送し、日南市は追加で送るよう求めることがあるとしています。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。宮崎県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。高原町は、出生などから死亡までの戸籍をまとめて頼むときは、一式3,000円程度を用意するよう案内しています(残った分は小為替などで返金)。延岡市は、平成19年10月27日より前に除籍された人の戸籍を郵送で頼むときは、先に市民課へ問い合わせるよう求めています。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
本籍が合併前の市や町の名前のままです。どこに送ればよいですか
いまその地域を受け持つ市町村に送ります。本籍の地名が、いまの市町村の名前と違うことがあります。旧市町村名でどの市町村か分からないときは、表の市町村の戸籍担当に電話で確かめてから送ると、行き違いを防げます。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月29日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
全国の一覧は戸籍謄本の郵送請求先 都道府県別一覧にまとめています。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/広島県/宮城県/新潟県/長野県/栃木県/群馬県/岡山県/福島県/熊本県/鹿児島県/沖縄県/滋賀県/奈良県/愛媛県/山口県/長崎県/青森県/岩手県/秋田県/石川県/大分県/山形県/富山県/香川県/和歌山県/山梨県
手続きが落ち着いたら:残ったお父さま・お母さまのこと
片方の親が亡くなった後は、残った親の相続(二次相続)で税金のかかり方や分け方が変わります。預金の置き場所、認知症への備え、遺言、受取人の名義など、元気なうちに確かめておきたい5つをまとめました。
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。