親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い兵庫県の市町のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、兵庫県の41市町の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町」です。兵庫県の政令指定都市は神戸市だけで、本籍がどの区にあっても、宛先は「神戸市郵送請求処理センター」1か所です。ほかの市町の宛先は、それぞれの役所・役場(担当課)です。
- 手数料は、この表の41市町すべてで、戸籍謄本が1通450円、除籍・改製原戸籍が1通750円です。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が一般的です。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは32市町、オンラインは17市町が、表で○です。
兵庫県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は、政令指定都市の神戸市から始まり、そのほかの市、郡ごとの町の順に並んでいます。神戸市は区ごとの宛先はなく、郵送請求処理センター1か所に集約されています。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「役場・担当課の所在地です」とある2町(播磨町・市川町)は、郵送専用の宛先が公式ページになく、役場の所在地を載せています。送る前に「公式」リンクか電話で宛先を確かめてください。
市(29市)
町(12町)
郵送で戸籍謄本を請求する手順
流れは多くの市町でほぼ同じです。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクから本籍地の市町の請求書を印刷します。本籍と筆頭者の氏名、必要な戸籍の種類と通数、使いみち、自分の住所・氏名・昼間につながる電話番号を書きます。
- 本人確認書類の写しを用意する。運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真つきの書類のコピーを同封します。扱いは市町で違うので、公式ページの案内に合わせてください。
- 手数料を定額小為替で用意する。ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買います。謄本1通なら450円券を1枚。為替1枚ごとに発行手数料が200円かかります。切手や収入印紙では払えない市もあります(例:姫路市、芦屋市)。
- 返信用封筒を用意する。自分の住所・氏名を書いて切手を貼った封筒です。返送先を住民登録の住所に限る市もあります(例:尼崎市、西宮市、豊岡市)。
- 表の宛先へ郵送する。請求書、本人確認書類の写し、定額小為替、返信用封筒をまとめて送ります。神戸市は、本籍のある区に関係なく、区役所ではなく郵送請求処理センターへ送ります。届くまでの日数は市町と時期で変わるので、急ぐときは公式ページで目安を確認しておくと安心です。
封筒に入れるものの一覧や、為替の金額の組み合わせは、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法にくわしくまとめています。
本籍地がわからないとき
本籍の市町が分からないと、表のどこへ送ればよいかも決まりません。自分の本籍は、本籍の記載がある住民票の写しやマイナポータルで調べられます。亡くなった親の本籍は、最後の住所地で「本籍の記載あり」の住民票の除票を取ると分かります。方法ごとの手順は本籍の調べ方と亡くなった親の本籍が分からないときにあります。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月から、本籍地でなくても、住まいや勤め先の近くの市区町村の窓口で戸籍謄本を請求できるようになりました。請求できるのは、本人、配偶者、父母・祖父母、子・孫の戸籍です。窓口に本人が行く必要があり、郵送や代理人では使えません(法務省)。兄弟姉妹の戸籍は対象外なので、そのときは本籍地への郵送請求になります。
| 比べる点 | 郵送請求(本籍地へ) | 広域交付(最寄りの窓口) |
|---|---|---|
| 行き先 | 本籍地の市町村(この記事の表の宛先) | 全国どの市区町村の戸籍担当窓口でも |
| 窓口に行く必要 | なし | あり(請求する本人が行く) |
| 郵送・代理人 | 郵送できる(代理人は委任状などが必要) | どちらも不可 |
| 請求できる人 | 戸籍に載っている本人、配偶者、直系の親族 | 本人、配偶者、父母・祖父母、子・孫 |
| 兄弟姉妹の戸籍 | 理由の説明が必要になることがある | 対象外 |
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、41市町のうち32市町が「コンビニ」欄で○です。ただし条件つきの市町もあり、川西市・宍粟市・猪名川町は、住所と本籍がともに市町内の人に限られます。豊岡市や淡路市のように、除籍・改製原戸籍は取れない市町もあります。本籍の市町以外に住んでいる人は、洲本市や芦屋市など、事前の利用登録が必要な市もあります。
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をして、証明書は郵送で受け取る形が多く、表で○なのは17市町です。対象は市町ごとに違い、たとえば神戸市は本籍が神戸市内の現在の戸籍だけで除籍は申請できず、宝塚市は本人の戸籍謄抄本が対象です。加西市と小野市は、市の公式LINEから申請する形です。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。兵庫県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
神戸市に本籍があります。区役所のどこへ送りますか
区役所ごとの宛先はなく、1か所の神戸市郵送請求処理センターに送ります。宛先は〒651-8526 神戸市中央区御幸通6丁目1番12号 三宮ビル東館5階です。公式ページには、誤って区役所・支所に送ると日数がかかる場合があると注意書きがあります。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月10日時点の、各市町の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
