本籍が山梨県の市町村にあり、相続や年金の手続きのために戸籍謄本を郵送で取り寄せたい方に向けて、山梨県の27市町村の宛先と手数料を1つの表にまとめました。表の内容は、2026年11月2日に各市町村の公式ページで確かめたものです(確かめられなかった4町村は「公式で要確認」としています)。
山梨県の戸籍を郵送で頼む前に
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町村」です。宛先は市町村ごとに違います。甲府市は市民課の受付係、笛吹市は戸籍住民課の戸籍郵送担当(石和町市部の市民窓口館)、甲斐市は市民戸籍課の証明係、北杜市は須玉町の市役所の市民課 戸籍住基担当が宛先です。27市町村のうち23市町村で、郵送の案内か郵送用の請求書を公式サイトで確認しました。身延町・道志村・小菅村は記事の作成時に公式サイトの内容を読み込めず、丹波山村は郵送の案内を見つけられなかったため、送る前に電話で宛先を確かめてください。
- 戸籍謄本の手数料は、確認できた23市町村すべてで1通450円、除籍・改製原戸籍は1通750円でした。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本です。南アルプス市は現金書留も、南アルプス市・笛吹市・甲州市・市川三郷町・富士川町は普通為替も使えると案内しています。甲府市・韮崎市・上野原市・山梨市などは、切手では払えないと明記しています。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。住所が市外でも、事前に利用登録をすれば本籍地としてコンビニで戸籍証明書を取れると確認できたのは、甲府市・富士吉田市・山梨市・笛吹市・甲州市・中央市の6市です。オンラインで請求できると確認できたのは南アルプス市と甲斐市です。
親の相続のために戸籍を取るなら、残された親御さんの預金のことも
認知症などで本人の意思を確かめられなくなると、本人の定期預金でも、家族は下ろせなくなることがあります。戸籍を取り寄せている間に、残された親御さんの預金について、元気なうちにできる備えをまとめました。
親の定期預金を普通預金に移す方法山梨県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町村の順で並んでいます。町村は郡ごと(西八代郡・南巨摩郡・中巨摩郡・南都留郡・北都留郡)にまとめています。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町村の行を見てください。富士吉田市・中央市・早川町・南部町・昭和町・富士河口湖町は、公式ページに郵送専用の宛先の書き方がないため、市役所・役場の担当課の所在地を載せて注記しています。身延町・道志村・小菅村・丹波山村は、記事の作成時(2026年11月2日)に宛先や手数料を確かめられなかったため「公式で要確認」としています。送る前に電話で確かめてください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先は、送る前に「公式」リンクか電話でも確かめてください。
市(13市)
町村(8町6村)
表で宛先が分かったら、次の手順で郵送します。本人・配偶者・父母・子などの戸籍なら、近くの市区町村の窓口で取れる「広域交付」も使えます。取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、郵送用の請求書の様式を載せている市町村が多くあります。甲府市・都留市・大月市・笛吹市は、便せんや任意の用紙、ほかの市区町村の様式でもよいとしています。甲府市・都留市・大月市・北杜市・中央市・市川三郷町・富士川町・忍野村・山中湖村は、日中に連絡がつく電話番号を書くよう求めています。甲府市は、電話で連絡がつかないと書類を返すことがあるとしています。上野原市は、本籍の地番か筆頭者の名前が違うと発行できないとしています。北杜市・甲州市は、電話やメールでの請求は受け付けていません。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。いまの住所(返送先と同じ住所)が分かるものを求める市町村がほとんどです。顔写真のない書類なら2点を求める市町村が多く、富士吉田市・甲州市・早川町・中央市・甲斐市・富士川町などがそう案内しています。都留市・市川三郷町・富士川町は、パスポートを本人確認書類にしないとしています。甲府市・南アルプス市・甲斐市・市川三郷町は、資格確認書などの記号・番号を隠すよう求めています。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。受取人の欄などには何も書かずに同封します。甲斐市は、払渡票の部分も切り離さないよう案内しています。富士吉田市・甲府市・南アルプス市・上野原市・山中湖村・忍野村は、おつりが出ないように用意するよう求めています。大月市・上野原市・甲斐市・山中湖村は、おつりを切手で返すことがあるとしています。北杜市は、手数料が足りないと証明書は送られないとしています。都留市は、足りないときは電話で連絡があり、不足分を追加で送る形です。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。返送先は住民登録をしている住所や、本人確認書類の住所に限る、と案内する市町村がほとんどです。甲府市・山梨市・南アルプス市・市川三郷町・富士川町は、勤務先には送れないとしています。中央市は、戸籍の附票の最後の住所に送るとしています。甲府市・南アルプス市・忍野村は定形郵便の110円を目安に挙げ、甲府市・北杜市・上野原市は、切手が足りないと受取人払いになるとしています。山中湖村の申請書は、返信用の切手を84円(速達374円)と以前の郵便料金のまま載せています。切手は、いまの郵便料金で用意してください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町村の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。届くまでの目安は、笛吹市が市役所に届いてから通常7日程度、甲府市が届いてから通常10日程度、中央市と甲州市が投函から1週間程度、甲斐市が投函から10日~2週間程度と案内しています。急ぐときは、甲府市・南アルプス市・早川町が速達の料金(300円)を足して封筒に赤字で書くよう案内し、笛吹市・中央市は往復とも速達にするよう案内しています。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。都留市・大月市・甲州市・中央市・南部町・市川三郷町・昭和町など、県内の多くの市町村が、公式サイトに広域交付の案内を載せています。中央市は、戸籍の抄本・附票・身分証明書は、これまでどおり本籍地に直接請求する必要があるとしています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町村が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、27市町村のうち甲府市・富士吉田市・山梨市・笛吹市・甲州市・中央市の6市が「コンビニ」欄で○です。山梨県内では、次のような点が公式ページに書かれています。
- 6市とも、住所が市外の人は事前に利用登録が必要としている。甲府市は令和8年10月から、甲府市に住民票がない人も本籍地として使えるようになった。使えるようになるまで、富士吉田市・笛吹市は最大7開庁日ほど、山梨市・甲州市は1週間程度かかるとしている
- コンビニで取る戸籍謄本の手数料は、甲府市が1通300円、富士吉田市・笛吹市・甲州市・中央市が1通350円、山梨市が令和9年3月31日まで1通10円としている。取れる時間は、6市とも6時30分~23時としている
- 除籍・改製原戸籍は、コンビニでは取れない(甲府市・山梨市・甲州市・中央市が明記)
- 韮崎市は、戸籍のコンビニ交付を韮崎市に本籍と住民登録の両方がある人に限っており、昭和町も町に住民票がある人だけが対象のため、表では×にしている。都留市・大月市・南アルプス市・北杜市・甲斐市・上野原市・富士河口湖町のコンビニ交付は住民票の写しなどが対象で、戸籍は含まれていない
山梨県で、公式ページで戸籍証明書のオンライン請求を確認できたのは2市です。南アルプス市は、令和6年10月1日からマイナンバーカードで請求でき、市内(旧町村を含む)の戸籍が対象です。手数料は戸籍450円、除籍・改製原戸籍750円で、送料はレターパックプラス・レターパックライト・スマートレターから選び、令和8年4月1日から1年間はスマートレター分の210円を差し引いた額(390円・220円・0円)です。委任状による請求はできません。甲斐市は、マイナポータルの「ぴったりサービス」で、本人・配偶者・直系の親族が甲斐市の戸籍を請求でき、手数料は戸籍450円、除籍・改製原戸籍750円です。支払いはPayPay・d払い・au PAY・クレジットカードで、決済用のURLは送られてから15日で使えなくなります。郵送料は別にかかり、証明書は申請者の住所に送られます。請求できる人や証明書の範囲は市町村ごとに違うので、使う前に各市町村のページで確かめてください。手順の一般的な流れは戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。為替には何も書かずに同封するよう案内する市町村が多くあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。富士吉田市は、相続などで続いた戸籍が要るときは何通にもなることがあるため、手数料を多めに入れるか先に問い合わせるよう案内しています。甲州市は、必要な内容を具体的に書いて多めに同封するよう求め、戸籍の内容や通数を電話で尋ねても答えられないとしています。上野原市・西桂町は、公的年金の手続きに使う戸籍は無料としています(提出先などを書く)。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。山梨県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。韮崎市は平成10年12月19日より前、大月市は平成17年9月17日より前の事項が要るときは改製原戸籍になるとしています。甲府市は、古い除籍を頼むときは、つながりの近い戸籍の写しがあれば同封するよう求めています。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
本籍が合併前の町や村の名前のままです。どこに送ればよいですか
いまその地域を受け持つ市町村に送ります。本籍の地名が、いまの市町村の名前と違うことがあります。たとえば本籍が旧竜王町なら甲斐市、旧石和町なら笛吹市、旧塩山市なら甲州市、旧増穂町・旧鰍沢町なら富士川町、旧玉穂町なら中央市が送り先です。北杜市は、市役所のほかに各総合支所の地域市民課にも送れるとしています。旧町村名でどの市町村か分からないときは、表の市町村の戸籍担当に電話で確かめてから送ると、行き違いを防げます。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年11月2日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
全国の一覧は戸籍謄本の郵送請求先 都道府県別一覧にまとめています。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/広島県/宮城県/新潟県/長野県/栃木県/群馬県/岡山県/福島県/熊本県/鹿児島県/沖縄県/滋賀県/奈良県/愛媛県/山口県/長崎県/青森県/岩手県/秋田県/石川県/大分県/宮崎県/山形県/富山県/香川県/和歌山県
手続きが落ち着いたら:残ったお父さま・お母さまのこと
片方の親が亡くなった後は、残った親の相続(二次相続)で税金のかかり方や分け方が変わります。預金の置き場所、認知症への備え、遺言、受取人の名義など、元気なうちに確かめておきたい5つをまとめました。
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。