親や祖父母の本籍が福井県の市や町にあり、相続や年金の手続きのために戸籍謄本を郵送で取り寄せる方に向けて、福井県の17市町の郵送請求先と手数料を一覧にしました。表の内容は、2026年11月3日に各市町の公式ページで確かめたものです(郵送の案内を読み込めなかった市町や、案内に宛先の書き方がなかった市町は、宛先を「公式で要確認」としています)。
福井県で郵送請求するときのポイント
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町」です。宛先は市町ごとに違います。福井市は市民課 証明係(郵便担当)、坂井市は市民生活課 郵便請求係、あわら市は市民課 郵便請求係、永平寺町は住民税務課 戸籍請求担当が宛先です。17市町のうち11市町で、郵送の宛先を公式ページで確認しました。敦賀市・越前町・美浜町・高浜町・おおい町・若狭町は、記事の作成時に郵送の案内を読み込めなかったか、案内に宛先の書き方がなかったため、送る前に電話で宛先を確かめてください。
- 戸籍謄本の手数料は、確認できた市町すべてで1通450円、除籍・改製原戸籍は1通750円でした。支払いは定額小為替が基本で、坂井市は現金書留も使えると案内しています。大野市は定額小為替のほかは受け付けないとし、越前市は発行から6か月以内の小為替でないと受け取れないとしています。越前町は、切手や収入印紙では払えないと明記しています。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニで戸籍証明書を取れると公式ページで確認できたのは坂井市で、本人と同じ戸籍の家族(夫婦・子)の戸籍謄抄本を1通350円で取れるとしています。オンラインで請求できると確認できたのは福井市・坂井市です。
親の相続のために戸籍を取るなら、残された親御さんの預金のことも
認知症などで本人の意思を確かめられなくなると、本人の定期預金でも、家族は下ろせなくなることがあります。戸籍を取り寄せている間に、残された親御さんの預金について、元気なうちにできる備えをまとめました。
親の定期預金を普通預金に移す方法福井県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町の順で並んでいます。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町の行を見てください。越前町・若狭町は、公式ページに郵送専用の宛先の書き方がないため、役場の担当課の所在地を載せて注記しています。高浜町・おおい町は郵送の案内ページを読み込めなかったため所在地を、敦賀市・美浜町は宛先を確かめられなかったため「公式で要確認」としています。送る前に電話で確かめてください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先は、送る前に「公式」リンクか電話でも確かめてください。
市(9市)
町(8町)
表で宛先が分かったら、次の手順で郵送します。本人・配偶者・父母・子などの戸籍なら、近くの市区町村の窓口で取れる「広域交付」も使えます。取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、郵送用の請求書の様式を載せている市町が多くあります。鯖江市・永平寺町は、日中に連絡がつく電話番号を書くよう求めています。鯖江市は、本籍地と戸籍の筆頭者も書くよう案内しています。大野市は、請求の理由を具体的に書くよう求めています。小浜市は、封筒の表に「戸籍謄本請求」などと、何を頼むかを書くよう案内しています。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。越前市は住所欄のある運転免許証などの写しを求め、パスポートは使えないとしています。南越前町も、旅券は本人確認書類にならないとしています。鯖江市・坂井市は、住所を自分で書き込む旅券や資格確認書などは使えず、そうした書類しかないときは戸籍の附票か住民票の原本を同封するよう案内しています。小浜市・若狭町は、顔写真のない書類なら2点を求めています。福井市・越前町は保険証などの記号・番号を、越前町はマイナンバーと基礎年金番号も黒く塗るよう求めています。
- 手数料を用意する。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんの定額小為替を買い、何も書かずに同封します。あわら市は、おつりが出ないよう用意するよう求めています。坂井市は現金書留も使えるとしています。越前市は発行から6か月以内の小為替に限るとし、鯖江市は有効期限に余裕のあるものを使うよう案内しています。小浜市は、公的年金などの手続きに使う戸籍は無料としています。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。福井市・坂井市・越前町は、返送先を住民登録をしている住所に限るとし、越前町は勤務先などには送れないとしています。池田町は、本人確認書類で確かめられる住所に限るとしています。永平寺町は、切手が足りないと着払いになるとしています。坂井市は、通数が多いときは大きめの封筒と多めの切手を入れるよう案内しています。急ぐときは、速達の料金ぶんの切手を足し、封筒に「速達」と赤で書きます(福井市・池田町など)。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。届くまでの目安は、越前町が普通郵便で送ってから約1週間(土日祝日と年末年始は処理しない)、坂井市が発行の処理に2~3日ほどに配達の日数を足した日数と案内しています。請求する人と戸籍の人の関係を、その市町の戸籍で確かめられないときは、関係が分かる戸籍の写しを付けるよう、あわら市・勝山市・美浜町が求めています。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。福井市・坂井市・越前市・鯖江市・あわら市・大野市・勝山市・小浜市・永平寺町・南越前町・美浜町・高浜町・若狭町が、公式サイトに広域交付の案内を載せています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。福井県で、本籍地の戸籍証明書をコンビニで取れると公式ページで確認できたのは、この記事の表では坂井市だけです。次のような点が公式ページに書かれています。
- 坂井市は、本人または同じ戸籍の家族(夫婦・子)の戸籍謄抄本をコンビニで取れるとし、手数料は1通350円(窓口は450円)としている
- 池田町は、戸籍の全部(個人)事項証明に限り、コンビニで取れる場合があると案内している。本籍地として市外・町外から取れるかは書かれていないため、表では-にしている
- ほかの市町は、郵送の案内ページなどにコンビニで戸籍を取れるかの記載がなく、表では-にしている。使う前に、本籍地の市町のコンビニ交付のページで、戸籍が対象か、事前の登録が要るかを確かめる
福井県で、公式ページで戸籍証明書のオンライン請求を確認できたのは2市です。坂井市は、マイナンバーカードを使って、本人と直系の親族の戸籍謄抄本・除籍謄抄本・戸籍の附票などをオンラインで請求できるとしています。福井市は、郵送の案内ページから戸籍のインターネット請求の窓口に進めるようにしています。請求できる人や支払い方法は市ごとに違うので、使う前に各市のページで確かめてください。手順の一般的な流れは戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。越前市は発行から6か月以内のものに限るとしているので、買ったら早めに送ってください。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。あわら市は、出生から死亡までの戸籍は何通にもなることがあるので手数料を多めに入れるよう、池田町は相続で何通も要るときは3,000円ほどになることがあると案内しています。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。福井県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。あわら市は、請求する人と戸籍の人が違うときは関係が分かる戸籍を付けるよう、美浜町は美浜町の戸籍で関係が分からないときに関係が分かる戸籍の写しを付けるよう求めています。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
本籍が合併前の町や村の名前のままです。どこに送ればよいですか
いまその地域を受け持つ市町に送ります。本籍の地名が、いまの市町の名前と違うことがあります。たとえば本籍が旧三国町・旧丸岡町なら坂井市、旧今立町なら越前市、旧芦原町・旧金津町ならあわら市、旧和泉村なら大野市、旧今庄町なら南越前町、旧名田庄村ならおおい町、旧上中町・旧三方町なら若狭町が送り先です。旧町村名でどの市町か分からないときは、表の市町の戸籍担当に電話で確かめてから送ると、行き違いを防げます。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年11月3日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
全国の一覧は戸籍謄本の郵送請求先 都道府県別一覧にまとめています。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/広島県/宮城県/新潟県/長野県/栃木県/群馬県/岡山県/福島県/熊本県/鹿児島県/沖縄県/滋賀県/奈良県/愛媛県/山口県/長崎県/青森県/岩手県/秋田県/石川県/大分県/宮崎県/山形県/富山県/香川県/和歌山県/山梨県/佐賀県
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。