相続税や準確定申告の書類を出す税務署は、自分の家の近くではなく、亡くなった人の住所地の税務署です。神奈川県には税務署が18か所あり、県内の33市町村ごと(横浜市と川崎市は区ごと)に担当が決まっています。神奈川県の税務署は、すべて東京国税局の管内です。
この記事では、神奈川県内の全18税務署の名前・所在地・電話・管轄を一覧にし、「どこに出すのか」を確かめる方法をまとめます。国税庁の公式ページで確かめた内容だけを載せています(確認日:2026年10月16日)。
この記事の結論
- 提出先:相続税と準確定申告は、亡くなった人の死亡時の住所地を管轄する税務署に出します。相続人の住所地ではありません。
- 数:神奈川県の税務署は18か所です。横浜市内に7か所、川崎市内に3か所、そのほかの市町村に8か所あります。横浜市と川崎市は、区ごとに担当が決まっています。
- 相談:職員との面接相談は事前予約が必要です。各署の代表番号に電話し、音声案内で「2」を選びます。
提出先は「亡くなった人の住所」で決まる
たとえば、亡くなった親が藤沢市に住んでいて、相続人の自分は横浜市港北区に住んでいる場合でも、相続税の申告書は藤沢税務署に出します。住所が分からなくなったときは、住民票の除票や戸籍の附票で確かめます。
横浜市内の7税務署|区ごとの担当
横浜市は18の区を、7つの税務署が分けて担当しています。同じ区名でも、市が違えば税務署も変わります。たとえば、横浜市緑区は緑税務署、相模原市緑区は相模原税務署です。各税務署の詳しい案内は、国税庁の神奈川県の税務署のページで確認できます。
川崎市内の3税務署|区ごとの担当
川崎市は7つの区を、3つの税務署が分けて担当しています。川崎北税務署は中原区・高津区・宮前区、川崎西税務署は多摩区・麻生区、川崎南税務署は川崎区・幸区です。
横浜市・川崎市以外の8税務署|市町村ごとの担当
横浜市・川崎市以外は、1つの税務署が複数の市や郡をまとめて担当しています。たとえば、相模原市は相模原税務署が単独で担当します。ほかの市は、近くの税務署が一緒に担当しています。
区市町村から探す早見表
亡くなった人が住んでいた区市町村から、税務署を探せます。横浜市と川崎市は、区ごとに並べました。
相談の受け方|どの税務署も共通のルール
- まず、電話相談センターで聞く。0570-00-5901(ナビダイヤル)です。音声案内で、相続税と贈与税は「3」(譲渡所得・相続税・贈与税・財産評価)、所得税(準確定申告を含む)は「1」を選びます。受付は午前8時30分〜午後5時で、土日祝日と12月29日〜1月3日は休みです。
- 書類を見ながら相談したいときは、面接相談を予約する。管轄の税務署の代表番号にかけ、音声案内で「2」を選びます。面接は電話で事前に日時を予約する必要があります。
- 予約がいらない手続き。申告書の提出、納税証明書の請求、納付は、事前の予約がいりません。
電話相談センターにつながらないときは、税務署の代表番号にかけて「1」を選ぶと、電話相談センターにつながります。
2026年10月1日から、全ての税務署で、総合窓口の受付時間は原則として午前9時〜午後3時になりました。開庁時間は月曜〜金曜の午前8時30分〜午後5時で、土日祝日と年末年始は休みです。受付時間の外でも、開庁時間内なら手続きはできますが、できるだけ受付時間内に来てほしい、というお願いが出ています。
どの税務署に出すのか迷うときは、30分の無料相談で、住所の確かめ方から一緒に整理できます。その場で何かをお決めいただく必要はありません。税額の計算や、申告が要るかどうかの判断は、税務署の相談窓口か税理士にご確認ください。申告に必要な書類は、相続税の申告に必要な書類にまとめています。準確定申告は、準確定申告のやり方で説明します。申告が要るかどうかの判定表は、相続税の申告は必要かにあります。
あわせて回る窓口|法務局・年金事務所
相続の手続きは、税務署だけでは終わりません。不動産の名義変更は法務局、年金の手続きは年金事務所が窓口です。どちらも、税務署とは管轄が別に決まっています。
- 法務局:横浜地方法務局「管内法務局一覧」
- 年金事務所:日本年金機構「神奈川県の年金事務所」(予約のしかたは年金事務所の予約のしかた、県内の一覧は神奈川県の年金事務所一覧)
- 戸籍:神奈川県の戸籍謄本の郵送請求先一覧
- 死亡届:死亡届の出し方と書き方
- 相続人の確かめ方:相続人調査のやり方
- 遺産分割の期限:遺産分割の期限の一覧
よくある質問
亡くなった親の住所と、私の住所が違います。どの税務署に出しますか
亡くなった親の、死亡のときの住所を管轄する税務署です。相続税も準確定申告も同じ考え方です。上の早見表で、親が住んでいた区市町村から探してください。
税務署に行く前に、予約は必要ですか
職員との面接相談は、事前の予約が必要です。申告書の提出、納税証明書の請求、納付の手続きだけなら、予約はいりません。
横浜市内なら、どの税務署でも相談できますか
国税庁の案内では、面接相談は「所轄の税務署」で受け付けるとされています。電話相談センターは、住所に関係なく使えます。まず電話相談センターで聞き、書類を見る必要があれば管轄の税務署を予約する、という順番が分かりやすいです。
緑区という名前の区が、横浜市と相模原市にあります。どちらの税務署ですか
横浜市緑区は緑税務署、相模原市緑区は相模原税務署です。区の名前だけでなく、市の名前も合わせて確かめてください。旭区(横浜市)や港南区など、ほかの区も、上の早見表で市の名前から探せます。
参考にした公的情報
- 国税庁「神奈川県の税務署 所在地・案内」(東京国税局)
https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/location/kanagawa.htm - 国税庁「国税に関するご相談について」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/sodan/denwa-sodan/index.htm - 国税庁「令和8年10月1日からの税務署総合窓口の受付時間について」
https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/madoguchi_jikan/index.htm - 国税庁タックスアンサー「No.4205 相続税の申告と納税」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4205.htm - 国税庁タックスアンサー「No.2022 納税者が死亡したときの確定申告(準確定申告)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2022.htm - 国税庁タックスアンサー「No.4429 贈与税の申告と納税」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4429.htm
本記事は、国税庁などの公開情報(2026年10月時点)をもとにした一般的な整理です。開庁時間や会場、予約の方法は変わることがあります。行く前に、国税庁の公式ページか税務署でご確認ください。個別の税額の計算や申告の判断は、税理士などの専門家にご確認ください。
