親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い三重県の市町のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、三重県の29市町の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町」です。三重県には政令指定都市がなく、宛先は29市町それぞれの役場(担当課)です。
- 手数料は、この表の29市町すべてで、戸籍謄本が1通450円、除籍・改製原戸籍が1通750円です。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が一般的です。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは17市町、オンラインは7市町が、表で○です。
三重県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は津市から始まり、市と町が入り交じって並んでいます。本籍の市町名を、ブラウザのページ内検索で探すと早く見つかります。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。紀宝町と多気町は、改製原戸籍の手数料が公式ページになく、除籍と同じ額で載せています。宛先欄に「役場・担当課の所在地です」とある鳥羽市と志摩市は、公式ページに郵送専用の宛先の記載がありません。送る前に「公式」リンクか電話で確かめてください。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
流れは多くの市町でほぼ同じです。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクから本籍地の市町の請求書を印刷します。本籍と筆頭者の氏名、必要な戸籍の種類と通数、使いみち、自分の住所・氏名・昼間につながる電話番号を書きます。
- 本人確認書類の写しを用意する。運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真つきの書類のコピーを同封します。扱いは市町で違うので、公式ページの案内に合わせてください。
- 手数料を定額小為替で用意する。ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買います。謄本1通なら450円券を1枚。為替1枚ごとに発行手数料が200円かかります。切手や収入印紙では払えない市もあります(例:名張市、熊野市)。
- 返信用封筒を用意する。自分の住所・氏名を書いて切手を貼った封筒です。返送先を住民登録の住所に限る市町もあります(例:名張市、伊賀市、熊野市)。
- 表の宛先へ郵送する。請求書、本人確認書類の写し、定額小為替、返信用封筒をまとめて送ります。届くまでの日数は市町と時期で変わるので、急ぐときは公式ページで目安を確認しておくと安心です。
封筒に入れるものの一覧や、為替の金額の組み合わせは、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法にくわしくまとめています。
本籍地がわからないとき
本籍の市町が分からないと、表のどこへ送ればよいかも決まりません。自分の本籍は、本籍の記載がある住民票の写しやマイナポータルで調べられます。亡くなった親の本籍は、最後の住所地で「本籍の記載あり」の住民票の除票を取ると分かります。方法ごとの手順は本籍の調べ方と亡くなった親の本籍が分からないときにあります。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月から、本籍地でなくても、住まいや勤め先の近くの市区町村の窓口で戸籍謄本を請求できるようになりました。請求できるのは、本人、配偶者、父母・祖父母、子・孫の戸籍です。窓口に本人が行く必要があり、郵送や代理人では使えません(法務省)。兄弟姉妹の戸籍は対象外なので、そのときは本籍地への郵送請求になります。
| 比べる点 | 郵送請求(本籍地へ) | 広域交付(最寄りの窓口) |
|---|---|---|
| 行き先 | 本籍地の市町(この記事の表の宛先) | 全国どの市区町村の戸籍担当窓口でも |
| 窓口に行く必要 | なし | あり(請求する本人が行く) |
| 郵送・代理人 | 郵送できる(代理人は委任状などが必要) | どちらも不可 |
| 請求できる人 | 戸籍に載っている本人、配偶者、直系の親族 | 本人、配偶者、父母・祖父母、子・孫 |
| 兄弟姉妹の戸籍 | 理由の説明が必要になることがある | 対象外 |
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、29市町のうち17市町が「コンビニ」欄で○です。ただし条件つきの市町も多く、三重県内では現在の戸籍だけを対象にして、除籍・改製原戸籍は取れないとする市が目立ちます。本籍の市町以外に住んでいる人は、事前の利用登録が必要な市町もあります。四日市市のコンビニ交付は1通350円です。
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をして、証明書は郵送で受け取る形が多く、表で○なのは7市町です。伊勢市は除籍・改製原戸籍も対象ですが、伊賀市や朝日町は謄本・抄本のみなど、対象は市町で違います。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。三重県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
宛先に「住所は不要」と書いてある市があります。本当ですか
四日市市、名張市、伊勢市は、公式ページに住所(所在地)の記載は不要と注記されています。表に載せた郵便番号と宛名(市役所名と担当課)で届く扱いです。不安なときは、「公式」リンクの案内か電話で確かめてから送ってください。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月9日時点の、各市町の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/東京都/神奈川県/大阪府
本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
