寒中見舞いの文例|出す時期・喪中の相手へ・年賀状の返事が遅れたとき

松の内が過ぎたころ、片づけた年賀状の中に、返事を出していない一枚が残っている。喪中はがきをくださった方へは、このまま何も送らなくてよいのか気にかかる。そんな場面で使うのが「寒中見舞い」です。

この記事では、出す時期、書き方のきまり、そのまま写せる文例5つを、場面ごとに説明します。2027年(令和9年)の1月に出す人を想定して、日付を入れています。

この記事の結論

  1. 寒中見舞いは、松の内(お正月の飾りを飾っておく期間)が明けてから、立春の前日までに出します。2027年は立春が2月4日なので、2月3日までが目安です。
  2. 年賀状の返事が遅れたときも、喪中の相手にお悔やみを伝えたいときも、使うのは寒中見舞いです。「おめでとう」などの祝いの言葉は書きません。
  3. はがきは通常はがき(85円)を使います。余った年賀はがきは、使わずに交換するのが無難です。
目次

寒中見舞いとは?年賀状とのちがい

寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に、相手の様子をうかがう季節のあいさつ状です。年賀状は新年を祝うものですが、寒中見舞いは祝うものではなく、気づかう手紙です。そのため、年賀状を出しそびれたときにも、喪中で年賀状を控えたときにも使えます。

出す時期は、松の内が明けてから、立春の前日までとされています。松の内は、関東では1月7日まで、関西では1月15日までと、地域で違います(三越伊勢丹、All About)。立春を過ぎると、同じ内容でも「余寒見舞い」と呼びます。

日付(2027年)呼び名出せるもの
元日から松の内の終わりまで(1月7日、地域により15日)松の内年賀状
松の内が明けてから2月3日まで寒中寒中見舞い
2月4日(立春)から余寒余寒見舞い
※2027年の立春は2月4日です(国立天文台「令和9年暦要項」)。松の内の終わりは地域で違うため、迷うときは地元の習わしを周りの人に聞いてください。

年賀状は、元日に届くように年内に出します。日本郵便の発表では、2027年用の年賀状の受付開始は12月20日です。元日に届く目安は、12月27日までの差し出しです。2026年用(12月15日開始、12月25日まで)より少し遅い日程です。年内に間に合わなかったときの受け皿が、寒中見舞いです。

書き方のきまりと、使わない言葉

あいさつ状の形に合わせて書きます。次の点を守れば、失礼にはなりません。

  • 書き出し:「寒中お見舞い申し上げます」。目上の方には「寒中お伺い申し上げます」とする形もあります(All About)。
  • 使わない言葉:「賀正」「迎春」「新年おめでとう」など、祝いの言葉。
  • 本文:お礼やお知らせと、相手の体を気づかう一言。長くせず、短めにまとめます。
  • 結び:「寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください」のような一文。
  • 日付:「令和九年一月」のように、月まで書きます。

昔は、句読点(「、」「。」)を付けないのが決まりでした。今は付ける人も多いのですが、付けない形を丁寧と考える方もいます(All About)。迷うときは、付けない書き方が無難です。この記事の文例も、付けない形にしてあります。

はがき・切手・絵柄の選び方

寒中見舞いに、余った年賀はがきを使うのは避けたほうがよいとされています(All About)。通常はがきを用意します。国内の通常はがきは、1枚85円です(日本郵便)。

選ぶもの選ぶとよいもの避けるもの
はがき通常はがき(郵便局で85円)年賀はがき
切手(私製はがきのとき)ふつうの切手年賀用の切手、弔事用の切手
絵柄冬から早春らしい、落ち着いた絵干支や初詣など、お正月を思わせる絵。年賀状や喪中はがきを連想させるもの
写真風景などお正月の写真。喪中の相手には、にぎやかな近況の写真も控える
※All About、三越伊勢丹の解説をもとにした一般的な目安です。

余った年賀はがきは、郵便局で通常はがきなどに交換できます。所定の手数料がかかります。金額は郵便局でご確認ください(日本郵便「書き損じはがき・切手の交換」)。

場面ごとの使い分け

同じ寒中見舞いでも、書くことは場面で変わります。下の表で、いちばん近いものを探してください。

場面入れること避けること
年賀状をもらったのに、返事が遅れた年賀状のお礼、返事が遅れたお詫び、相手の体を気づかう言葉「新年おめでとう」などの祝いの言葉
喪中はがきをもらった相手へ喪中はがきのお礼、お悔やみ、ご家族を気づかう言葉年賀状で返すこと。新年を祝う話題。にぎやかな近況
喪中と知らずに、年賀状を出してしまった相手へお詫び、お悔やみ祝いの言葉。くわしい言い訳
自分が喪中で、年賀状をいただいた人へ年賀状のお礼、喪中でごあいさつを控えたお知らせ、お知らせが遅れたお詫び祝いの言葉
※三越伊勢丹、All Aboutの解説をもとにした一般的な整理です。

喪中のあいさつ状では、「年賀状」という言葉をさけて、「年始状」「年始のごあいさつ」と書くのが一般的です(All About)。

喪中の相手に、お歳暮を贈ってよいか、年賀状が届いたらどうするかは、喪中にお歳暮を贈っていい?年賀状が届いたら?年末年始のマナーにまとめています。年賀状そのものをやめたい人は、年賀状じまいの文例5つを見てください。

そのまま写せる文例5つ

〇〇の部分を、名前や月に書きかえてお使いください。縦書きのはがきを想定して、句読点は付けていません。

文例1 年賀状の返事が遅れたとき(ふつうの丁寧さ)

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状をいただき ありがとうございました
お返事が遅れましたことを お詫び申し上げます
寒さの厳しい日が続きます 〇〇様もどうぞお体を大切にお過ごしください
令和九年一月

文例2 親しい人へ(短めで、くだけた形)

寒中お見舞い申し上げます
年賀状をありがとう 返事が遅くなってごめんなさい
寒い日が続きますね 風邪などひかれませんように
また近いうちにお会いしましょう
令和九年一月

文例3 喪中はがきをいただいた方へ

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧に年賀欠礼のお知らせをいただき ありがとうございました
〇〇様のご逝去とのこと 驚いております 謹んでお悔やみ申し上げます
ご家族の皆様におかれましては 寂しい冬をお過ごしのことと存じます
寒さ厳しき折 どうぞお体を大切にお過ごしください
令和九年一月

文例4 喪中と知らずに年賀状を出してしまったとき

寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中とは存じ上げず 年始のごあいさつを差し上げてしまいました 失礼をお許しください
〇〇様のご逝去を 後になって知りました 心よりお悔やみ申し上げます
寒さ厳しき折 皆様のご健康をお祈り申し上げます
令和九年一月

文例5 自分が喪中で、年賀状をいただいたとき

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年始状をいただき ありがとうございました
昨年〇月に 母〇〇が〇〇歳で永眠いたしました そのため年頭のごあいさつを控えさせていただきました
お知らせが遅れましたことを お詫び申し上げます
寒さ厳しき折 皆様のご健康をお祈り申し上げます
令和九年一月

文面の下の余白に、手書きで一言そえると、気持ちが伝わります。たとえば「お体をいたわって、お過ごしください」のような短い言葉で十分です。「ご冥福」は仏教の言葉です。相手の宗教がわからないときは、「お悔やみ」「お力落とし」などの言葉を選ぶと安心です。

出すときの小さな注意

  • 喪中の相手には、年賀状で返事をしません。松の内が明けてから、寒中見舞いで気持ちを伝えます(三越伊勢丹)。
  • 喪中の相手にお悔やみの品を添えるときは、現金は遺族の負担になることがあります。線香やロウソクなどの品が例にあがっています(All About)。
  • 写真入りにするときは、お正月を思わせるもの(初詣、干支)を避けます(All About)。
  • 立春(2027年は2月4日)を過ぎたら、「余寒お見舞い申し上げます」に書きかえます。

今日できる一歩

  • 喪中はがきが届いたら、相手の名前と届いた日を、1枚の紙に書き留めておきます。年が明けたら、その方への寒中見舞いに使えます。
  • 年賀状をいただいて、返事を出せなかった人には、1月に入ったら付箋を貼っておきます。
  • 通常はがきを、少し多めに用意しておきます。

よくある質問

立春を過ぎてしまいました。まだ出せますか

出せます。立春(2027年は2月4日)からは「余寒見舞い」になるので、書き出しを「余寒お見舞い申し上げます」にします。遅れたお詫びを一言そえれば、失礼にはなりません。

余った年賀はがきを、寒中見舞いに使ってもよいですか

避けたほうがよいとされています(All About)。もったいないときは、郵便局で通常はがきなどに交換できます。所定の手数料がかかります。

メールやLINEで済ませてもよいですか

親しい間柄なら、メールでの返事でもよいとされています。目上の方には、はがきも出したほうが失礼になりません(All About)。

喪中の相手には、必ず寒中見舞いを出さないといけませんか

決まりではありません。気づかいを伝えたいときに出すものです。12月に不幸があって、喪中はがきが間に合わなかったときの考え方は、喪中はがきはいつまでに出す?範囲・文例・出さない場合の寒中見舞いにまとめています。


参考にした情報

※本記事は2026年10月時点の、公開されている解説や案内にもとづく一般的な整理です。寒中見舞いの時期や文面に法律上の決まりはなく、地域や家のならわしで異なります。迷うときは、親族の年長者に確認してください。

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この記事を書いた人

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