年賀状の返事の文例|出していない人から届いた・松の内を過ぎた・喪中のとき

元日の朝、郵便受けを開けると、こちらからは出していない人の年賀状が入っている。そんな場面で迷うのが、返事を出すべきか、いつまでなら年賀状で返してよいか、ということです。

この記事では、出していない人から届いたとき、松の内を過ぎてしまったとき、自分が喪中だったときの3つの場面に分けて、そのまま書き写せる文例を紹介します。日付は2027年(令和9年)の正月を想定し、2026年10月時点の日本郵便や国立天文台の情報をもとにしています。

この記事の結論

  1. 出していない人から年賀状が届いたら、松の内(関東は1月7日まで、関西は1月15日まで)のうちに届くよう、早めに年賀状で返します。
  2. 松の内を過ぎたら、年賀状ではなく「寒中見舞い」で返します。時期は松の内明けから立春の前日まで。2027年は1月8日(金)から2月3日(水)です。
  3. 自分が喪中のときに年賀状が届いたら、年賀状では返さず、寒中見舞いで返します。お礼と、喪中で年始のあいさつを控えていたことを伝えます。
目次

年賀状の返事は「いつ届くか」で変わります

年賀状は、新年のお祝いを伝えるはがきです。そのため、返事を出す時期によって、使うはがきと書く言葉が変わります。まず、場面ごとの早見表で全体を確かめてください。

場面返し方出す時期書くこと
出していない人から届いた(松の内のうち)年賀状松の内のうちに届くよう、早めにお礼と、ご挨拶が遅れたことを一言
松の内を過ぎてしまった寒中見舞い松の内明けから立春の前日まで賀詞は使わず、お礼と相手を気づかう言葉
自分が喪中で、年賀状が届いた寒中見舞い松の内明けから立春の前日までお礼、亡くなった方と時期、年始のあいさつを控えたこと
相手が喪中と知らず、こちらから出してしまった寒中見舞い気づいたとき。松の内が明けてからお詫びと、お悔やみの気持ち
立春(2月4日ごろ)を過ぎた余寒見舞い立春を過ぎてから書き方は寒中見舞いと同じ
※松の内は、関東が1月7日まで、関西が1月15日までが一般的です(三越伊勢丹)。立春を過ぎてからの見舞いは、余寒見舞いと呼ばれます(ウィキペディア「寒中見舞い」)。返事の出し方に法律の決まりはなく、地域や家のならわしで違います。

2027年の日付早見表

2027年の元日は金曜日です。年賀状の返事を出せる日と、寒中見舞いに切りかえる日を、カレンダーで並べました。

日付その日の意味返事のしかた
1月1日(金)元日。年賀状が届く日届いた年賀状を、返事が要る人とそうでない人に分ける
1月7日(木)松の内の最終日(関東)年賀状で返すなら、この日までに相手に届くように
1月8日(金)松の内が明ける(関東)ここからは寒中見舞い
1月15日(金)松の内の最終日(関西)関西では、寒中見舞いは16日(土)から
2月3日(水)立春の前日寒中見舞いを出せる最後の日の目安
2月4日(木)立春(10時46分)これ以降は余寒見舞い
※2027年の立春は2月4日です(国立天文台「令和9年(2027)暦要項」)。2027年用の年賀状は、12月27日(日)までに出すと元日に届くのが目安です(日本郵便の発表、2026年8月31日)。

出していない人から届いたとき:返事の年賀状の文例3つ

出していない人から年賀状が届き、返事を出すことを「返り年賀」と呼ぶことがあります(ウィキペディア「年賀状」)。松の内のうちに届くように、年賀状を受け取ってから数日のうちに投函するのが目安です。書くときの要点は3つです。

  • お礼を最初に:「年賀状をありがとうございました」を、あいさつの次に書きます。
  • 遅れたことは一言で:「ご挨拶が遅れました」と書けば十分です。長いお詫びは、かえって相手を恐縮させます。
  • これからの一言を添える:「また連絡します」「お会いできる日を楽しみにしています」など、つきあいを続けたい気持ちを書きます。

賀詞(新年を祝う言葉)は、目上の方には「謹賀新年」や「謹んで新年のお慶びを申し上げます」のように、略さない丁寧な形を選びます。「賀正」「迎春」は短い略式のあいさつなので、目上の方には避ける人が多いです。下の文例は、縦書きの印刷を考えて句読点を付けていません。

文例1 短め(どなたにも使える)

新年おめでとうございます
ご丁寧な年賀状をありがとうございました
ご挨拶が遅れ失礼いたしました
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和9年1月

文例2 丁寧め(目上の方・お世話になった方)

謹んで新年のお慶びを申し上げます
ご丁寧な年賀状をいただき ありがとうございました
お返事が遅れましたこと どうぞお許しください
旧年中は格別のご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます
本年も変わらぬご厚誼のほど お願い申し上げます
皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたします
令和9年1月

文例3 親しい人へ(余白に手書きで)

年賀状をありがとう 返事が遅くなってごめんなさい
今年はお茶でもしながら 近況を聞かせてください
寒い日が続きます お体を大切に

相手の年賀状に「年賀状は今年かぎりにします」といった知らせがあったときは、年賀状で返す必要はありません。気持ちを伝えたいときは、寒中見舞いや電話が使えます。くわしくは年賀状じまいの文例5つに書いています。

松の内を過ぎたとき:寒中見舞いで返す

松の内が明けてからは、年賀状ではなく寒中見舞いに切りかえます。寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に相手の様子を気づかうあいさつ状で、年賀状への返事にも使えます(ウィキペディア「寒中見舞い」)。書き方の決まりは次の3つです。

  • 「おめでとう」「謹賀新年」などの賀詞は書きません。
  • はがきは、年賀はがきではなく、通常のはがきか私製はがきを使います。
  • 書く内容は、年賀状へのお礼、返事が遅れたお詫び、寒い時期の気づかいの3つです。

文例4 寒中見舞い(返事が松の内を過ぎたとき)

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状をいただき ありがとうございました
お返事が遅れ 失礼いたしました
厳しい寒さが続きます どうぞお体を大切にお過ごしください
本年もよろしくお願いいたします
令和9年1月

立春(2月4日ごろ)を過ぎたときは、冒頭を「余寒お見舞い申し上げます」に、「厳しい寒さ」を「余寒の折」に書きかえます。そのほかは同じです。

喪中と知らずに届いたとき:自分が喪中の場合

自分が喪中のとき、喪中はがきが間に合わなかった相手から年賀状が届くことがあります。この場合、年賀状で返事をするのはマナー違反とされ、松の内が明けてから寒中見舞いで返すのが一般的です(三越伊勢丹)。寒中見舞いに書く内容は、次の5つです。

  • 年賀状をいただいたことへのお礼
  • 亡くなった方の続柄と、亡くなった時期
  • 喪中のため、年頭のあいさつを控えたこと
  • お知らせが遅れたことへのお詫び
  • 寒い時期の、相手の健康を気づかう言葉

文例5 寒中見舞い(自分が喪中で、年賀状をいただいたとき)

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年始状をいただき ありがとうございました
昨年〇月に〇〇が他界いたしましたため 年頭のご挨拶を控えさせていただきました
お知らせが遅れましたことを お詫び申し上げます
寒さ厳しき折 皆様のご健康をお祈り申し上げます
令和9年1月

〇の部分は、亡くなった時期と続柄(父・母・夫・妻など)に置きかえます。喪中の範囲や、喪中はがきを出す時期は喪中はがきはいつまでに出す?で説明しています。

反対に、相手が喪中と知らずに、こちらから年賀状を出してしまったときも、気づいた時点で寒中見舞いにお詫びを書いて送ります。喪中のときのお歳暮や、年賀状が届いたときの整理は喪中にお歳暮を贈っていい?年賀状が届いたら?の表が目安になります。

電話やLINEで返してよいのは、どんなとき

年賀状の返事は、はがきでなければいけないわけではありません。ふだんから電話やLINEでやりとりしている親しい人なら、「年賀状ありがとう」と一言送るだけで、気持ちは十分伝わります。

一方で、目上の方や、ふだん連絡を取らない相手には、はがきのほうが丁寧です。迷うときは、はがき、寒中見舞い、電話のうち、相手が受け取って負担の少ないものを選びます。今年で年賀状のやりとりを終えたい場合は、年末のうちに年賀状じまいの文例を参考にして、相手に知らせておく方法もあります。

よくある質問

年賀状の返事は、必ず出さなくてはいけませんか

決まりはありません。ただ、年賀状は新年のあいさつなので、お礼を返すと気持ちが伝わります。つきあいを続けたい相手なら、松の内のうちに年賀状で、過ぎたら寒中見舞いで返すと安心です。

1月10日に返事を書きました。年賀状のままでよいですか

関東など松の内が1月7日までの地域では、寒中見舞いで返します。関西のように1月15日までの地域では、15日までは年賀状でも構いません。相手の地域に合わせると、気持ちよく受け取ってもらえます。

寒中見舞いに「あけましておめでとう」と書いてもよいですか

書きません。寒中見舞いは、お祝いのあいさつではなく、寒い時期の気づかいを伝えるものです。「寒中お見舞い申し上げます」で始めます。

立春を過ぎてしまいました。もう出せませんか

出せます。立春を過ぎてからは「余寒見舞い」として送ります。書く内容は寒中見舞いと同じです。

今日できる一歩

  • 昨年いただいた年賀状を出して、「年賀状で返す人」「寒中見舞いにする人」「電話やLINEで足りる人」に分けておきます。
  • 寒中見舞い用に、通常のはがきを数枚用意しておくと、あわてずに済みます。
  • カレンダーの1月7日(木)に「松の内の最終日」と書いておきます。

参考にした情報

※本記事は2026年10月時点で公開されている案内にもとづく、一般的な整理です。返事の出し方や文面に決まりはなく、地域や宗教、家ごとのならわしで異なります。迷うときは、親族の年長者や、お寺・神社・教会にご確認ください。文例は参考として、相手との関係に合わせて言葉を調整してください。

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この記事を書いた人

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