法事の服装はどこまで黒?一周忌・三回忌・七回忌、平服と言われたら(男女別)

法事の案内状に「平服でお越しください」と書いてあると、普段着でよいのか、やはり喪服なのか、迷います。一周忌のあとに三回忌、七回忌と続くうちに、どこまで黒を着ればよいのか分からなくなる人も多いものです。

この記事では、回忌ごとの服装の目安と、「平服」と言われたときの考え方を、男性・女性に分けて表にしました。内容は2026年10月8日時点で公開されている葬儀会社や解説サイトの情報をもとにした、一般的な整理です。

この記事の結論

  1. 一周忌までは喪服(準喪服)が一般的です。三回忌以降は、地味な色のスーツやワンピース(略喪服)でよいとされます。ただし考え方に幅があるので、迷うときは案内状と、施主(法事を営む人)に合わせます。
  2. 「平服」は普段着のことではありません。黒・濃紺・グレーなど落ち着いた色の、略喪服と同じ程度の服装です。デニムやサンダルは避けます。
  3. 法事を営む遺族の側は、参列する人より軽い服装にならないようにします。
目次

回忌ごとの服装の目安

喪服には格があり、いちばん堅いのが正喪服、次が準喪服、いちばん軽いのが略喪服です。法事で着るのは、多くの場合、準喪服か略喪服です。準喪服はいわゆる黒の喪服、略喪服は黒・濃紺・グレーなど地味な色のスーツやワンピースのことです。回忌ごとの目安は次のとおりです。

法要遺族・親族一般の参列者ひとこと
四十九日・納骨正喪服か準喪服準喪服納骨を四十九日に合わせるときは、親族も参列者も喪服で参列します
一周忌準喪服準喪服が一般的暗い色のワンピースやスーツで済む場合もあります
三回忌正喪服か準喪服(三回忌まで)準喪服か略喪服遺族は三回忌まで喪服、という考え方が一般的です
七回忌以降略喪服略喪服家族だけの小さな法事は、平服の範囲で済むことが多いです
※ALSOK、All Aboutなどの解説をもとにした目安です。三回忌以降は喪服が不要とする解説もあり、家や地域で考え方が違います。

こうした違いがあるため、案内状に服装の指定がなければ、施主か、同じ立場の親族に聞くのがいちばん確実です。

喪服の三つの格を、男女別に見る

格男性女性着る場面
正喪服和装は五つ紋の黒紋付、洋装はモーニングコート和装は五つ紋の黒紋付、洋装はブラックフォーマル施主と三親等までの遺族が、通夜・告別式や三回忌までの法事で着ます
準喪服ブラックスーツブラックフォーマル(黒のワンピース・スーツ)施主、親族、参列者が、通夜・告別式・法事のどれでも着られます
略喪服黒・濃紺・グレーのダークスーツ黒・濃紺・グレーなど地味な色のワンピースやアンサンブル三回忌以降の法事の参列者、学生や子どもが着ます
※ALSOK「法事の服装」の解説にもとづきます。

準喪服は、法事のどの場面でも着られる格とされています。迷ったときは、準喪服にしておくと、軽すぎて失礼になる心配が少なくなります。

「平服で」と言われたら

案内状の「平服で」は、普段着でどうぞ、という意味ではありません。葬儀や法事でいう平服は、略喪服と同じと考えてよいとされています(serai.jp)。三回忌以降の法事で、こう案内されることが多いようです。

平服の例避けたいもの
男性濃紺やダークグレーのスーツ。または、ダークカラーのジャケットに黒・紺・グレーの無地のパンツ、地味な色のシャツやニット、シンプルな革靴デニム、カーゴパンツ、短パン、サンダル
女性黒・濃紺・グレーなど地味な色のワンピース、スーツ、セットアップ。露出が少なく、飾りの少ないもの派手な柄、フリルや大きなボタン、光沢のある素材、明るい色
※lifestyle.assist-all.co.jp、serai.jpの解説をもとにした例です。

「平服」とあっても迷うときは、施主に聞いて構いません。次のような言い方なら、角が立ちません。

施主への聞き方(そのまま使えます)

  • 短めに:「平服とありましたが、スーツで伺えばよろしいでしょうか。」
  • 丁寧に:「ご案内ありがとうございます。平服とありましたが、どの程度の服装がよろしいか、教えていただけますか。」
  • 親しい人に:「平服でって書いてあったけど、みんなスーツかな。黒っぽいほうがいい?」

男性の服装

ものポイント
スーツ喪服なら黒無地。略喪服なら濃紺かダークグレーの無地で、光沢のないもの
シャツ白無地のレギュラーカラー。ボタンダウンや、色柄のものは避けます
ネクタイ黒無地。光沢のある素材や柄は避けます
靴下黒無地。白や柄物、丈の短いものは避けます
靴黒革のプレーントゥかストレートチップ。エナメル、ローファー、スニーカーは避けます
ベルト黒革でシンプルなもの。目立つバックルは避けます
時計・指輪時計は黒かシルバーのシンプルなもの。指輪は結婚指輪だけにします
コート黒・濃紺・ダークグレーの無地。ファーや革は避け、会場の玄関で脱ぎます
持ち物数珠、袱紗(紫・紺・グレー)、白か黒の無地のハンカチ
※lifestyle.assist-all.co.jpの解説にもとづきます。

女性の服装

ものポイント
服黒・濃紺・グレーのワンピースやスーツ。光沢が少なく、露出や飾りが控えめなもの
パンツスーツ略喪服にあたり、ワンピースより格下と見る人もいます。三回忌ぐらいまでは避けたほうがよいとする解説もあります
靴黒のパンプス。つま先が丸く、光沢がなく、ヒールが高すぎないもの。サンダル、ブーツ、ミュールは避けます
ストッキング薄手の黒が基本です。冬でも防寒用の厚いタイツは、正式とは見られにくいとされます。肌色でもよいとする解説もあるので、迷うときは黒にします
バッグ黒無地で光沢がなく、金具が小さくて飾りの少ないもの
アクセサリー真珠の一連のネックレスが身につけられます。二連は「不幸が重なる」意味になるとして避けます。指輪は結婚指輪だけにします
持ち物数珠、袱紗、白か黒の無地のハンカチ
※All About、serai.jpなどの解説にもとづきます。

法事では、長い時間座ったり、お墓の前まで歩いたりします。ヒールの高さが合わない靴や、慣れない靴は避け、履き慣れたものを選ぶと安心です。

夏・冬・納骨の日・子どもの服装

場面目安
夏女性は、上着のない夏用の喪服を選べます。腕は肘のあたりまで隠し、透ける素材に気をつけます。男性は薄手のジャケットを選びます。会場の中では着て、屋外の移動では脱いでもよいとされます
冬コートは黒・濃紺・ダークグレーの無地。ファーや派手なダウンは避け、会場の入口で脱ぎます
納骨の日四十九日の前、または四十九日と合わせるときは、親族も参列者も喪服です。四十九日より後の場合は、親族は黒・グレー・紺などの略礼服でよいとする解説もあります。お墓で歩きやすい靴を選びます
学生・子ども制服があれば制服。なければ、黒・濃紺・グレーなど落ち着いた色の服にします
※ALSOK、All About、lifestyle.assist-all.co.jpの解説にもとづきます。

施主として、案内状に服装を書くとき

自分が法事を営む側になったときは、案内状に服装を一言添えておくと、受け取る人が迷いません。「平服で」とだけ書くと、普段着で来る人と、喪服で来る人に分かれることがあります。「黒や紺など落ち着いた色の」と添えると伝わりやすくなります。

案内状の一文(そのまま使えます)

  • 短めに:「服装は、黒や紺など落ち着いた色の平服でお越しください。」
  • 丁寧に:「どうぞお気づかいなく、落ち着いた色合いの平服でお越しくださいませ。」
  • 喪服にそろえたいとき:「服装は喪服でお願いいたします。」

当日の持ち物チェック

服装がそろっても、持ち物が足りないと当日にあわてます。前の日に、次の表で確認しておくと安心です。

持ち物ひとこと
数珠略式のものなら宗派を問わず使えます
袱紗(ふくさ)香典やお布施を包む布です。紫・紺・グレーなどの落ち着いた色を選びます
香典金額や表書きは、法事の香典はいくら?一周忌・三回忌の相場・表書き・回忌の数え方に書きました
お供え物品物を持参するときは、法事のお供え物は何がいい?金額の目安・のしの書き方・持参と郵送を見てください
ハンカチ白か黒の無地のものにします
予備のストッキング(女性)伝線したときのために、バッグに1足入れておくと安心です

よくある質問

喪服が古くなりました。買い直したほうがよいですか

着られるかどうか、一度試着して確かめます。新しく用意する場合は、専門店のほか、レンタルもあります。法事の回数が多くない人は、レンタルを選ぶ方法もあります。

数珠は、宗派で違うものを持つのですか

本式の数珠は、宗派によって形が違います。略式の数珠なら、宗派を問わず使えます(ALSOK)。宗派が分からないときは、略式のものを持っていくと安心です。

法事を営む側は、どんな服装にしますか

施主側は、参列者より軽装にならないように気をつけます(ALSOK)。参列者に「平服で」と案内しても、施主や遺族は、略喪服以上の服装にしておくのが無難です。

「平服で」とあるのに、黒の喪服で行ってもよいですか

黒の喪服(準喪服)は、法事のどの場面でも着られる格とされています。迷うときは、施主や、同じ立場の親族に聞いて合わせると安心です。

今日できる一歩

  • 法事の案内状を開いて、服装について書いてあるか確かめます。
  • 喪服、靴、バッグ、数珠、袱紗を一か所に出して、着られるか、傷みがないかを見ます。
  • 迷う点があれば、施主か年長の親族に、電話やメッセージで聞いてみます。

あわせて読みたい

参考にした情報

※本記事は2026年10月時点の、公開されている葬儀・マナー解説等にもとづく一般的な整理です。服装の考え方は、宗派・地域・家ごとに異なります。迷うときは、施主や親族の年長者、お寺に確認してください。

親の預金・保険、元気なうちに決めておくこと。30分無料で相談できます052-766-5650無料相談を申し込む
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「いまから相続」は、株式会社アシストプラスが運営する、相続の手続き・生前対策・終活に関する情報サイトです。愛知県内の相続相談先の選び方や費用相場、金融機関ごとの手続き、生前対策や終活の進め方など、地域の実情に即した実践的な情報をお届けしています。 なお、運営会社である株式会社アシストプラスには、「あいち相続あんしんセンター」代表を務める司法書士 今井裕司が一部出資しております。この関係性を踏まえ、記事内でのご紹介・ご案内は公平性を保つよう努めています。

目次