法事に呼ばれて、手ぶらで行ってよいのか、お菓子を持っていくべきか、迷うことがあります。香典は包むとして、お供え物はどうするのか。遠くて行けないときは、送ってもよいのか。
この記事では、法事のお供え物の選び方、金額の目安、のしの書き方、持参と郵送のしかたを表にまとめました。内容は2026年10月8日時点で公開されている葬儀会社や百貨店、解説サイトの情報をもとにした、一般的な整理です。香典の金額は、法事の香典はいくら?一周忌・三回忌の相場・表書き・回忌の数え方に書いています。
この記事の結論
- お供え物の金額は、3,000円〜1万円ほどが目安です。親族は5,000円〜1万円、友人・知人や職場の関係は3,000円〜5,000円が目安とされます。香典と別に持っていくか、香典だけにするかは、家や地域で違います。
- 品物は、日持ちする個包装のお菓子、果物、線香、ろうそく、花などが定番です。肉や魚、生もの、香りの強いものは避けます。のしの表書きは、宗派が分からなくても使いやすい「御供」が無難です。
- 持参するときは、施主(法事を営む人)に「御仏前にお供えください」と言って渡します。郵送は、法要の2〜3日前に届くようにし、先に施主へ連絡します。
何を選ぶ?お供え物の定番と避けたいもの
お供え物は、仏壇や祭壇にお供えする品です。そのため、「日持ちする」「分けやすい」「あとに残らない(消えもの)」の三つがそろった品が選ばれます。
避けるものとして、よく挙げられるのは次のものです。肉や魚は、仏式では殺生を連想させるため供えないとされます。4(死)や9(苦)を思わせる個数も避けます。包装は、紅白のリボンなど、お祝いを思わせる派手なものにしません。
仏式のお供えの基本は、香・花・灯り(ろうそく)・飲食・水の五つで、「五供(ごくう)」と呼ばれます。お供え物を選ぶときの手がかりになります。
金額の目安
全体では、3,000円〜1万円ほどが目安です。お供えの品を香典とは別に持参する場合もあれば、香典だけを包む場合も多いとされています。どちらにするかは、家や地域のならわしで変わります。迷うときは、同じ立場の親族に聞くのが確実です。
お花を贈るとき
品物のかわりに、お花を贈る方法もあります。供花(きょうか)は、三回忌までは白い花を中心にします。花束でも、アレンジメントでも構いません(All About)。贈る前に、施主に伝えておくと、花が重ならずに済みます。
お花の代金を現金で包むときは、表書きを「御花代」とし、白い封筒か、水引のついた不祝儀袋に入れます。3,000円や5,000円なら白い封筒、1万円なら水引つきの袋、という目安が示されています(assist-all.co.jp)。
のしの書き方
お供え物には、弔事用の掛け紙(のし紙)をかけます。お祝い用のものとは別です。蓮(はす)の絵が入った掛け紙は、仏式だけに使えます。
持参するとき
- 渡すタイミング:施主や遺族に出迎えられたときに、あいさつをして渡します。
- 言葉:「御仏前にお供えください」と添えます。自分で仏壇や祭壇に置くことはしません。
- 向き:表書きを、相手から読める向きにして渡します。
- 袋:風呂敷や紙袋に入れて持っていき、渡すときは中身だけを出します。袋は持ち帰ります。
- 香典と一緒のとき:香典と品物は、別々に渡します。
香典辞退と案内があるときは、その意向に従います。品物だけ贈りたいときは、事前に施主へ確認してください。服装や持ち物は、法事の服装はどこまで黒?一周忌・三回忌・七回忌、平服と言われたら(男女別)も見てください。
遠方で行けないとき・郵送するとき
法事に行けないときは、お供え物や香典を送る方法があります。郵送のときは、次の点に気をつけます。
- 法要の2〜3日前に届くように手配します。
- 事前に施主へ連絡し、受け取れる日時を確かめます。届いたら、連絡をもらえるようにしておくと安心です。
- 日持ちする品を選びます。冷蔵が必要な品は、クール便で送ります。
- 手紙を添えます。「ますます」「重ね重ね」などの重ね言葉は避けます。
- 現金を送るときは、現金書留を使います。
手紙の文例(そのまま使えます)
- 短めに:「本日は伺えず申し訳ありません。心ばかりの品を送ります。御仏前にお供えください。」
- 丁寧に:「謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。遠方のため参列がかなわず、お詫び申し上げます。心ばかりの品をお送りしましたので、御仏前にお供えいただければ幸いです。」
- 親しい人に:「行けなくてごめんなさい。好きだったお菓子を送ります。仏壇に供えてください。」
よくある質問
お供え物は、必ず持っていくものですか
決まりはありません。香典だけを包む人も多いとされます。家や地域で違うため、同じ立場の親族に聞いておくと、当日あわてずに済みます。
お供え物をいただいたら、お返しはしますか
法要の引き出物がお返しにあたります。参列者への引き出物は、2,000円〜5,000円ほどが目安です。香典返しは、香典とお供え物を合わせた金額の半額から3分の1ほどが目安とされています。
お酒を供えてもよいですか
宗派や地域によって、お酒を供えないことがあります。事前に施主に確認するか、お茶やジュースなどにすると安心です。
香典辞退と書かれていたら、どうしますか
その意向に従います。お供え物だけでも贈りたいときは、事前に施主へ確認してから送ります。
今日できる一歩
- 法事の案内状を見て、香典やお供えを辞退する旨の記載がないか確かめます。
- 同じ立場の親族に、お供えを持っていくか、金額はいくらくらいかを電話で聞きます。
- お店で、個包装で日持ちするお菓子を1〜2つ選び、のしは「法事のお供え、表書きは御供」と伝えて頼みます。
あわせて読みたい
- 法事の香典はいくら?一周忌・三回忌の相場・表書き・回忌の数え方
- 四十九日法要の準備リスト|いつまでに何を決める?日取り・納骨・費用の目安
- 法事の服装はどこまで黒?一周忌・三回忌・七回忌、平服と言われたら(男女別)
参考にした情報
- ALSOK「法事のお供え物」(解説記事)https://www.alsok.co.jp/person/recommend/2254/
- ALSOK「四十九日法要とは?意味や当日の流れ、必要な準備についてご紹介」https://www.alsok.co.jp/person/recommend/2248/
- ALSOK「年忌法要の準備と費用」(解説記事)https://www.alsok.co.jp/person/recommend/2255/
- 三越伊勢丹「お供え物の選び方」https://www.mistore.jp/gifts/osonae/
- 髙島屋「法要・香典返しのマナー」https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/chouji_01.html
- ライフスタイルアシスト「お供え物の選び方・のし」(解説記事)https://lifestyle.assist-all.co.jp/?p=5125
- ライフスタイルアシスト「法事のお花代の封筒」(解説記事)https://lifestyle.assist-all.co.jp/?p=59895
- All About「法事のお供え・供物料と表書き」(解説記事)https://allabout.co.jp/gm/gc/71883/
※本記事は2026年10月時点の、公開されている葬儀・マナー解説等にもとづく一般的な整理です。金額・のし・作法は、宗派・地域・家ごとの考え方で異なります。迷うときは、施主や親族の年長者、お寺に確認してください。
