お布施の書き方【2026年】封筒・表書き・裏の金額と旧字体、四十九日の相場

親の四十九日や一周忌を、自分が施主として準備することになった。お寺に渡すお布施を用意しようとして、封筒に何と書けばいいのか、金額はどこにどう書くのかで手が止まる方は多いです。

この記事では、お布施の封筒の選び方、表書き、裏や中袋への金額の書き方(旧字体の数字の表つき)、渡すタイミングと渡し方を、2026年10月時点で宗派の公式サイトが案内している内容をもとに整理します。四十九日法要のお布施の相場と、お車代・御膳料の目安、四十九日の表書きと渡し方も節を分けて書きました。作法や金額は宗派・地域・お寺で違うため、迷ったときの確かめ方もあわせて書きます。

目次

先に結論:白い封筒に「御布施」と書き、法要の前後にあいさつと一緒に渡す

この記事の結論

  1. 封筒と表書き:白無地の封筒か奉書紙に包み、表の上に「御布施」、下に施主の氏名か「〇〇家」と書く形が広く案内されています。
  2. 金額の書き方:裏か中袋に「金参萬圓」のように旧字体(大字)で書くのが一般的です。
  3. 金額そのもの:お布施は読経の料金ではないとされ、決まった額はありません。目安は幅で語られるので、迷ったらお寺に直接たずねて構いません。

お布施は、法事や葬儀のときにお坊さんへお渡しする金銭のことです。浄土宗の公式サイトは、お布施を読経や法事への報酬ではなく「布施行(ふせぎょう)」という仏道修行に由来するものと説明しています。つまり「代金」ではなく、ご本尊やお寺へのお供えという考え方です。この考え方が、表書きの言葉選びにもつながっています。

お布施を包む場面・包まない場面(お車代・御膳料は別に包む?)

お布施を用意するのは、法要をお願いする側、つまり施主(法事の主催者)です。参列者として法事に出る場合は、お布施ではなく香典(御仏前など)を持っていきます。お坊さんの移動や会食の有無によって、お布施とは別の包みを用意することもあります。

場面お布施別に用意することが多いもの
施主として法要をお願いする包む下の2行を確認
お坊さんが自宅や会館に来てくださる包む「御車代」を別の封筒で包むことが多い
法要後の会食をお坊さんが辞退された包む「御膳料」を別の封筒で包むことが多い
お寺の本堂で法要をする包む御車代は不要とされることが多い。本堂の使用について別に案内がある場合も
親族・知人として法事に参列する包まない香典(表書きは御仏前など)
※出典:浄土宗公式サイト「よくあるご質問」、浄土真宗本願寺派「仏事・行事Q&A」をもとに、一般的な慣習として整理(2026年10月時点)。御車代・御膳料の扱いはお寺や地域で違います。

参列する側の香典の金額や表書きは、法事の香典の相場と表書き・回忌の数え方で整理しています。お葬式(通夜・告別式)に持っていく香典袋の書き方は、葬儀ののし袋(香典袋)の書き方をご覧ください。

墓じまいで閉眼供養や離檀のお礼を包むときは、名目ごとの表書きの例を墓じまいのお布施と表書き(浄土真宗・親戚のお金の封筒)にまとめています。

お布施の封筒の選び方と表書きの書き方

お布施の封筒は、文房具店やコンビニで買える白無地の封筒で足ります。郵便番号の枠が印刷されていないものを選びます。より改まった形にしたいときは、奉書紙(ほうしょがみ)という厚手の白い和紙で包む方法もあります。

項目よく案内される形気をつけたいこと
封筒白無地の封筒、または奉書紙郵便番号の枠があるものは避ける
表書き(上段)「御布施」または「お布施」本願寺派は「御礼」「御経料」「回向料」などは趣旨にふさわしくないと案内
表書き(下段)施主のフルネーム、または「〇〇家」お寺がどの家からか分かるように書く
水引白封筒なら無しでよいとする案内が多い付けるなら、本願寺派は黒白か黄白、浄土宗は結び切りと案内
墨の濃さ濃い墨で書くとする解説が多い浄土宗は薄墨で書く慣習もあると紹介。地域・お寺に合わせる
お札向きをそろえて入れる(表裏の向きは解説によって異なる)浄土宗は新札以外が無難と案内。新札でよいとする解説もある
別の包み「御車代」「御膳料」お布施と同じ封筒に入れず、1つずつ分ける
※出典:浄土宗公式サイト「よくあるご質問(お香典・お布施)」、浄土真宗本願寺派「仏事・行事Q&A(金封の表書き)」「お盆の紹介」をもとに整理(2026年10月時点)。本願寺派は、金封に厳密な決まりはなく地域で異なる場合もあるとしています。

四十九日のお布施の封筒の書き方

四十九日でも、一周忌や三回忌でも、封筒の書き方の基本は変わりません。表は「御布施」と施主名で、法要の名前を表に書き足す必要はありません。四十九日はお葬式から日が浅く、香典と同じ感覚で薄墨を使うかどうか迷う時期です。どちらが失礼という決まりはないため、葬儀のときにお寺から受けた案内や、地域の慣習に合わせれば十分です。

四十九日の準備全体の流れは、四十九日法要の準備リスト(日取り・納骨・費用の目安)にまとめています。

お布施の封筒の裏・中袋に金額を書く書き方

お布施の金額と施主の住所は、お寺が後で記録を付けるときの手がかりになります。書く場所は、封筒の形で次のように分かれます。

中袋がない白封筒の場合

封筒の裏の左下に、住所・氏名・金額を縦書きで書く形がよく紹介されます。金額は「金参萬圓」のように、頭に「金」を付けて旧字体で書きます。最後に「也(なり)」を付ける書き方もありますが、付けなくても構わないとする案内が一般的です。

中袋(中包み)がある場合

浄土宗の公式サイトは、お金を袋に直接入れず、白無地の封筒を中包みにするとより丁寧だとしています。そのうえで、中袋の表に金額、裏に住所と氏名を書くと案内しています。外袋の裏は、下側の折り返しが外に重なるように包みます。

旧字体の数字(大字)の表

金額は、書き足して数字を変えられないように、旧字体(大字=だいじ)で書くのが一般的です。浄土宗の公式サイトが例として挙げている字に、よく使われる字を加えて表にしました。

ふだんの字旧字体(大字)書き方の例
一壱金壱萬圓(1万円)
二弐金弐萬圓(2万円)
三参金参萬圓(3万円)
五伍金伍萬圓(5万円)、金伍阡圓(5千円)
十拾金拾萬圓(10万円)
千阡(仟とも)「千」のまま書く例も多い
万萬金参萬圓
円圓「円」のまま書く例もある
※出典:浄土宗公式サイト「よくあるご質問」(壱・弐・参・伍・拾・萬の例示)をもとに、阡・圓など一般に使われる字を加えて整理(2026年10月時点)。金額の例は書き方を示すためのもので、お布施の目安ではありません。

横書きの封筒や中袋に、算用数字で書く欄が印刷されていることもあります。その場合は欄に合わせて「¥30,000」のように書いて差し支えありません。

お布施を準備して渡すまでの手順

  1. お寺に日時と場所を相談する。法要の会場が本堂か自宅か会館か、会食にお坊さんが同席されるかを確認します。御車代・御膳料が要るかどうかがここで決まります。
  2. 包む額を決める。家族で話し、分からなければお寺にたずねます。前回の法事の記録や、葬儀のときの控えがあれば参考になります。
  3. 封筒をそろえる。お布施用、御車代用、御膳料用と、必要な数だけ白無地の封筒を用意します。
  4. 表と裏(中袋)を書く。表に「御布施」と施主名、裏か中袋に住所・氏名・金額を書きます。
  5. お札を入れて封をする。お札の向きをそろえて入れます。表裏の向きは解説によって違うため、迷ったらお寺や地域の慣習に合わせます。
  6. 袱紗(ふくさ)に包んで持参する。当日は袱紗から出し、小さなお盆(切手盆)か、たたんだ袱紗の上にのせて差し出します。

日蓮宗のポータルサイトに載っている寺院の案内でも、白無地の封筒か奉書紙に包み、袱紗で持参し、切手盆にのせて差し出す形が紹介されています。お盆が無いときは、袱紗の上にのせれば足ります。

法事の日に持っていくもののチェックリスト

  • □ お布施(表書き・裏の記入を済ませたもの)
  • □ 御車代(お坊さんに来ていただく場合)
  • □ 御膳料(会食を辞退された場合)
  • □ 袱紗と、あれば切手盆
  • □ 数珠
  • □ お供え物(お花・お菓子など。持参する場合)
  • □ 位牌や遺影(自宅以外で法要をする場合、お寺の指示に従って)
  • □ 参列者の人数と会食の席数の控え

お供え物の選び方は法事のお供え物の選び方と、のしの書き方、当日の服装は法事の服装の目安(男女別)で確かめられます。

親の預金や自宅のことも、元気なうちに整理しておきたい方は、3分でできる相続対策診断で確かめられます。

いつ渡すか:法要の前のあいさつか、終わった後のお礼で

お布施を渡す時期には、法律のような期限はありません。よく案内されるのは、法要が始まる前のあいさつのときか、法要が終わってお礼を述べるときです。どちらでも失礼にはあたりません。

  • 法要の前に渡す:「本日はよろしくお願いいたします」とあいさつし、そのままお渡しします。当日は慌ただしいので、渡しそびれを防げます。
  • 法要の後に渡す:「本日はありがとうございました」とお礼を述べてお渡しします。会食がある場合は、会食の後に渡すこともあります。

差し出すときは、封筒の文字がお坊さんから読める向きにします。御車代や御膳料も一緒に渡すときは、お布施をいちばん上に重ねます。

渡しそびれたときは

当日に渡しそびれても、それで何かの手続きが止まるわけではありません。気づいた時点でお寺に電話でおわびを伝え、なるべく早く持参します。現金を郵送するときは、現金書留を使います。普通郵便で現金を送ることはできません。

四十九日法要のお布施の相場(お車代・御膳料も)

結論から書くと、四十九日法要のお布施は「3万〜5万円」が目安として紹介されることが多い金額です。同じ日に納骨もお願いする場合は、5万〜10万円ほどとする解説もあります。ただし、どれも葬儀・供養の情報サイトが示す一般的な目安です。四十九日のお布施だけを集計した全国的な調査は、2026年10月時点で確認できませんでした。

包むもの目安として紹介される金額用意する場面
お布施(四十九日法要)3万〜5万円施主として法要をお願いするとき
お布施(同じ日に納骨もする)5万〜10万円納骨式の読経も一緒にお願いするとき
御車代5,000円〜1万円僧侶に自宅や会場まで来ていただくとき
御膳料5,000円〜1万円僧侶が法要のあとの会食に出ないとき

※鎌倉新書「いい葬儀」とALSOKの解説にある目安です。調査で出した平均額ではありません。宗派・地域・お寺との付き合いの長さで変わります(2026年10月時点)。

金額に迷ったら、お寺に「四十九日は、皆さまどのくらいお包みでしょうか」とたずねて構いません。葬儀のときのお布施を手がかりにする考え方もあり、いい葬儀は「お葬式のお布施の1割」をひとつの目安に挙げています。

御車代は、お寺の本堂で法要をするときや、施主が送り迎えをするときは用意しないことが多いとされます。御膳料は、僧侶が会食に出てくださる場合は要りません。どちらも、お布施とは別の白い封筒に包みます。

四十九日のお布施の表書きと渡し方

表書きは、四十九日でもほかの法要と同じく、上に「御布施」、下に施主の氏名か「〇〇家」です。同じ日に納骨もお願いするときも、表書きは「御布施」のままで構いません。法要と納骨の分は、1つの封筒にまとめて包んでよいとされています。墨の濃さは、上の「四十九日のお布施の封筒の書き方」のとおり、お寺や地域の慣習に合わせます。

四十九日の当日、お布施を渡す手順

  1. 法要が始まる前、僧侶にあいさつするときに渡すと落ち着いて渡せます。終わってからお礼と一緒に渡しても構いません。
  2. 袱紗から出し、切手盆か、たたんだ袱紗の上にのせます。
  3. 封筒の文字が、僧侶から読める向きにして差し出します。
  4. 御車代や御膳料も渡すときは、お布施をいちばん上に重ねます。

添える言葉は短くて十分です。始まる前なら「本日は四十九日の法要をどうぞよろしくお願いいたします」、終わってからなら「本日はありがとうございました。どうぞお納めください」と伝えます。

四十九日の当日の流れ(読経・焼香・法話・納骨・会食)は、四十九日法要の流れと準備リストに表でまとめています。

法事のお布施の相場と、迷いやすい点

法事のお布施の相場は、解説記事や寺院の案内で「〇万〜〇万円」と幅で語られることがほとんどです。お布施は読経の代金ではないとされ、統一された基準がありません。宗派、地域、お寺との付き合いの長さ、法要の規模で目安が変わります。上で紹介した四十九日の金額も、調査の平均ではなく、解説で示される目安のひとつです。

金額に迷ったら、お寺に「皆さまはどのくらいお包みされていますか」とたずねるのが確実です。決まった額は言えないと答えるお寺もあれば、目安を教えてくれるお寺もあります。寺院によっては、ホームページで目安を公開していることもあります。

損や手間につながりやすい点

  • お布施の額を誰が出したか記録しない:兄弟で費用を分けるときに後でもめやすくなります。日付・金額・出した人を控えておきます。
  • 相続税の扱いを取り違える:国税庁は、お寺への読経料などのお礼を、遺産から差し引ける葬式費用に含めています。一方で、初七日などの法事の費用は葬式費用に含まれないとしています。葬儀のお布施と法事のお布施は、領収書の有無にかかわらずメモを分けておくと整理しやすくなります。
  • 御車代・御膳料を1つの封筒にまとめてしまう:お寺側で内訳が分からなくなります。用途ごとに封筒を分けます。
  • ネットの相場だけで決めてしまう:地域の慣習とずれることがあります。親族の年長者やお寺に一度確かめると安心です。

今日できる一歩

  1. 次の法要の会場と、お坊さんが会食に出られるかをお寺に確認する
  2. 白無地の封筒を、お布施・御車代・御膳料の分だけ買っておく
  3. 葬儀や前回の法事でいくら包んだか、家族に聞いてメモに残す

お布施の書き方・封筒についてよくある質問

お布施の封筒は郵便番号の枠がある白封筒でもいいですか?

枠のない白無地の封筒を選ぶのが一般的です。手元にない場合は、文房具店やコンビニで「白無地」「お布施袋」として売られているものを使えば十分です。

表書きは「御礼」や「御経料」でもいいですか?

浄土真宗本願寺派は、お布施はご本尊へのお供えという考え方から、「御礼」「御経料」「回向料」などはふさわしくないと案内しています。宗派を問わず「御布施」と書いておけば、まず問題になりません。

お布施の封筒の裏に金額を書かなくてもいいですか?

書かなくても受け取ってもらえないことはありませんが、お寺が記録を付けるときに困ることがあります。中袋が無い封筒でも、裏に住所・氏名・金額を書いておくと親切です。

施主の名前ではなく「〇〇家」でもいいですか?

どちらも使われています。兄弟で費用を出し合った場合は「〇〇家」とし、裏に代表者の住所と氏名を書く形にすると分かりやすくなります。

宗派が分からないときはどうすればいいですか?

お寺に直接たずねるのが確実です。親の葬儀で使った会葬礼状や、仏壇のご本尊、お寺の名前からも調べられます。表書きは「御布施」、封筒は白無地にしておけば、宗派による差はほとんど出ません。

四十九日法要のお布施は、3万円だと少ないですか?

解説では3万〜5万円が目安として紹介されることが多く、3万円はその範囲に入ります。ただ、納骨も同じ日にお願いする場合や、お寺の考え方によって変わります。心配なときは、お寺に「皆さまどのくらいお包みでしょうか」とたずねるのが確実です。

参考にした公的情報・解説

※本記事は2026年10月時点の宗派の公式サイトや公的機関の公開情報をもとにした一般的な整理です。お布施の作法や金額は宗派・地域・お寺によって異なります。実際の包み方や金額は、お付き合いのあるお寺にご確認ください。相続税の扱いは個別の事情で変わるため、税務署や税理士にご相談ください。

本記事はFP(ファイナンシャル・プランナー)・生命保険募集人 門田 博之監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の税額の計算や法的な判断は、税理士・弁護士などの専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

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