四十九日の挨拶例文【2026年】施主の始め・終わり・献杯と納骨・会食なしの場合

四十九日の法要で、施主として挨拶をすることになった。何回話すのか、どんな言葉で始めればいいのか、紙を見てもいいのか。葬儀のときは葬儀社の司会がいたのに、今回はお寺で家族だけ、という方も多いと思います。

この記事では、四十九日法要で施主が話す挨拶を、法要の始め・終わり・会食に分けて、そのまま読める例文で載せました。会食や納骨の有無で「何回話すか」が分かる早見表、納骨を同じ日にするときの墓前での言葉、司会がいないときに施主が進行も兼ねる場合の言葉もまとめています。作法は宗派・地域・お寺で違うため、迷ったときの確かめ方もあわせて書きます(2026年10月時点)。

目次

先に結論:施主の挨拶は「お礼・報告・案内」の3つで足りる

この記事の結論

  1. 話す回数:法要の始めと終わりの2回が基本です。会食があれば、会食の始めとお開きで2回増えます。
  2. 中身:参列へのお礼、四十九日を迎えたことの報告、このあとの案内の3つで十分です。長い思い出話は要りません。
  3. 読み方:紙を見ながら読んで構いません。例文に故人の呼び方と、思い出を一つだけ書き足すと、自分の言葉になります。

四十九日は、亡くなった日から数えて49日目の法要で、忌明け(きあけ)の区切りとされます。施主は、法要を営む側の代表です。多くは葬儀で喪主を務めた人がそのまま施主になります。挨拶の上手下手を気にする参列者はまずいません。短く、落ち着いて伝えれば十分です。

あなたの場合は何回話す?会食・納骨の有無で分かる早見表

例文を読む前に、「自分の法要では、どこで何を話すのか」を先に決めておくと準備が楽になります。会食と納骨の有無で、施主が話す場面は次のように変わります。

法要の形施主が話す場面回数の目安
法要だけ(会食なし・納骨は後日)始めの挨拶 → 終わりの挨拶(引き物の案内も)2回
法要+会食始め → 中締め(会食への案内)→ 会食の始めと献杯 → お開き4回(献杯を親族に頼めば3回)
法要+納骨(会食なし)始め → 中締め(墓地への移動の案内)→ 墓前での締め3回
法要+納骨+会食始め → 中締め(移動の案内)→ 墓前で会食の案内 → 会食の始めと献杯 → お開き5回(墓前の案内は一言で可)
家族だけで、お寺の本堂で僧侶への挨拶 → 家族へ一言(始め)→ 終わりの一言2〜3回。ごく短くてよい
※四十九日法要の一般的な流れ(開式の挨拶・読経・焼香・法話・中締め・納骨・会食・閉式)をもとに整理(2026年10月時点)。葬儀社や会館の担当者が開式の言葉を述べる場合は、施主の始めの挨拶を省くこともあります。

僧侶へのお礼やお布施を渡すときの言葉は、上の回数とは別です。当日の流れそのもの(読経・焼香・法話・納骨・会食の順番)は、四十九日法要の流れと準備リストに表でまとめています。

法要の始めの挨拶(開式)の例文

参列者が席に着き、僧侶が入場する前後で話します。順番は会場によって前後するので、事前にお寺か会場の担当者に「挨拶は僧侶の入場の前ですか、後ですか」と聞いておくと安心です。

例文1:基本の形

本日はお忙しいところ、父〇〇の四十九日法要にお集まりいただき、ありがとうございます。
おかげさまで、本日、四十九日を迎えることができました。
これより法要を始めさせていただきます。〇〇寺のご住職、どうぞよろしくお願いいたします。

例文2:遠方から来た人が多いとき

本日は遠いところ、また足元の悪い中、母〇〇の四十九日法要にお越しいただき、ありがとうございます。
葬儀の際にも大変お世話になりました。あらためてお礼を申し上げます。
それでは、ただいまより四十九日の法要を始めます。どうぞよろしくお願いいたします。

「父〇〇」「母〇〇」の部分は、参列者から見て分かる呼び方にします。孫が施主なら「祖父〇〇」、妻が施主なら「夫〇〇」です。親族だけの席なら「父」だけでも伝わります。

法要の終わりの挨拶の例文(会食あり・会食なし・納骨へ移動)

読経・焼香・法話が終わり、僧侶が退場したあとに話します。このあとの予定によって、最後の一文だけが変わります。前半は共通で使えます。

共通の前半

本日はありがとうございました。おかげさまで、四十九日の法要を無事に終えることができました。
父が亡くなってから、あっという間の七週間でした。皆さまに支えていただいたことに、家族一同、心から感謝しております。

このあとの予定最後に付け足す一文
会食があるささやかではございますが、別室にお食事を用意しております。お時間の許す限り、父の思い出話などお聞かせください。
会食がない本来ならお食事でおもてなしするところですが、本日はささやかな品をご用意いたしました。お持ち帰りいただければ幸いです。本日はありがとうございました。
このあと納骨このあと、〇〇霊園にて納骨をいたします。お車は〇台で移動します。ご都合のつく方は、ご一緒いただけますと幸いです。
納骨はまだ(後日)納骨は、お墓の準備が整う〇月ごろを予定しております。日が決まりましたら、あらためてお知らせいたします。

会食がないときに渡す引き物(お持ち帰りの品)の金額や選び方は、香典返しの相場と四十九日の挨拶状(お礼状)の例文で整理しています。法要に来られなかった方へ送る忌明けの挨拶状も、同じ記事に文例があります。

納骨を同じ日にするときの墓前の挨拶と移動の案内

四十九日と同じ日に納骨をする場合、法要のあと墓地へ移動し、墓前でもう一度ひとこと話すことになります。墓地では立ったままで、天気の影響も受けます。挨拶はさらに短くて構いません。

移動の前に伝えること

  • 墓地の名前と、だいたいの所要時間
  • 車の割り振り(誰の車に誰が乗るか)、駐車場の場所
  • 納骨に同行しない人には、ここでお礼を言って引き物を渡す

墓前での締めの例文

皆さま、本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、父をお墓に納めることができました。これで父も少し安心していると思います。
(会食がある場合)このあと〇〇にて、ささやかながらお食事を用意しております。お車で〇分ほどです。
(会食がない場合)お足元にお気をつけてお帰りください。本日はありがとうございました。

納骨のときは、墓地や霊園の管理事務所に埋葬許可証を出します。火葬のときに受け取った書類です。どこに出すか、なくしたときの再発行は埋葬許可証とは(火葬許可証との関係・納骨で出す先)をご覧ください。

会食(お斎)の挨拶:始め・献杯・お開きの例文

会食では、乾杯ではなく「献杯(けんぱい)」で始めるのが一般的です。グラスを高く上げず、杯を軽く掲げて、声も控えめにします。グラスを合わせることはしません。

会食の始めと献杯(施主が自分で行う場合)

本日は父のために、ありがとうございました。皆さまのおかげで、無事に四十九日を終えることができました。
ささやかではございますが、お食事をご用意いたしました。
それでは、献杯をさせていただきます。皆さま、お手元のグラスをお持ちください。
「献杯」。
どうぞ、ごゆっくりお召し上がりください。

献杯を親族に頼むときの頼み方と、頼まれた人の例文

献杯の発声は、故人の兄弟や年長の親族、親しかった友人に頼むことも多いです。当日いきなり頼むと相手が困るので、案内状を出すころか、遅くとも法要の数日前に電話で頼んでおきます。

頼むときの言い方(電話で)

四十九日の会食で、献杯のご発声をお願いできないでしょうか。父ともいちばん長いお付き合いだった叔父さんにお願いできれば、父も喜ぶと思います。ひとことで結構です。

頼まれた人の献杯の例文(そのまま渡せます)

ただいまご紹介にあずかりました、〇〇の弟の〇〇です。
兄とは子どものころから、よく一緒に釣りに出かけました。今日はその兄をしのびながら、皆さんと過ごせればと思います。
それでは、ご唱和をお願いいたします。「献杯」。

施主が献杯を頼んだときは、施主が会食の始めの挨拶をしたあと、「それでは、献杯のご発声を叔父の〇〇にお願いいたします」と紹介してから渡します。

お開き(会食の終わり)の例文

皆さま、本日はありがとうございました。父の思い出話をたくさん聞くことができ、家族にとって何よりの供養になりました。
まだごゆっくりしていただきたいところですが、このあたりでお開きとさせていただきます。
今後とも、残された母と私どもを、どうぞよろしくお願いいたします。
お帰りの際は、お手元の品をお持ち帰りください。本日はありがとうございました。

一周忌の予定が決まっていれば、お開きの挨拶で「一周忌は来年の〇月ごろを予定しております」と添えておくと、次の案内が楽になります。

家族だけ・司会がいないとき:施主が進行も兼ねる言葉

お寺の本堂で家族だけで行うときは、葬儀社の司会がつかないことがほとんどです。その場合、施主が「挨拶」と「進行の声かけ」を兼ねます。進行の言葉は、次の順に一言ずつで足ります。

タイミング施主の一言(例)
着席をうながすそろそろ始まりますので、前のほうからお座りください。
始め今日は父の四十九日です。集まってくれてありがとう。ご住職、よろしくお願いいたします。
焼香の順番(僧侶から合図があれば)私から順に、お焼香をお願いします。
僧侶の退場後これで法要は終わりです。このあとは〇〇の予定です。
最後今日はありがとう。おかげで父をきちんと送ることができました。
※焼香の始まりや順番は、僧侶が合図をしてくださることが多いです。お寺によって進め方が違うため、当日の前に「焼香の合図はどなたがされますか」と聞いておくと迷いません。

家族だけの席で改まった言葉を使うと、かえってぎこちなくなることがあります。上のように普段の言葉に近くて構いません。ただし僧侶への言葉だけは、丁寧に伝えます。

僧侶への挨拶(お布施を渡すとき)

僧侶への挨拶は、参列者への挨拶とは別に、法要の前か後に施主が行います。お布施はこのときに渡すことが多いです。

  • 法要の前:本日は父の四十九日の法要をお勤めいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
  • 法要の後:本日はありがとうございました。おかげさまで、無事に四十九日を終えることができました。こちらはお布施でございます。どうぞお納めください。
  • 会食に出られないとき:お忙しいところ、ありがとうございました。お食事の代わりに、御膳料をお納めください。

お布施の封筒の書き方や、御車代・御膳料の包み方はお布施の書き方(封筒・表書き・裏の金額と旧字体、四十九日の相場)にまとめています。

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挨拶で言い換えたい言葉と、宗派・地域での違い

法要の挨拶では、不幸が重なることを思わせる言葉(重ね言葉)や、直接的な言い方を避けるのが一般的です。例文を自分の言葉に直すときは、次の表で確かめてください。

避けたい言い方言い換えの例
重ね重ね、たびたび、ますますあらためて、深く、いっそう
死ぬ、死去亡くなる、他界する、永眠する
生きていたころ生前、元気だったころ
乾杯献杯

宗派によっては、使わない言い回しがあります。たとえば浄土真宗では、香典の表書きも「御霊前」ではなく「御仏前」とする考え方です(浄土真宗本願寺派「仏事・行事Q&A」)。挨拶では、宗派の考え方に関わる言葉を無理に入れず、「感謝」「しのぶ」「安らかに」などで言い表すと、宗派を問わず使えます。言い回しが気になるときは、お寺に一言たずねるのが確実です。地域によっては、施主ではなく親族の代表が挨拶をする習わしもあります。

四十九日が過ぎると、預金や不動産など相続の手続きが本格的に動き出します。うちの場合は何から手をつければいいか整理したいときは、30分の無料相談で、書類を見ながら一緒に順番を確かめられます。

今日できる一歩

  1. 早見表で、自分の法要では何回話すかに印をつける
  2. 例文を書き写し、故人の呼び方と思い出を一つ書き足す
  3. 献杯を頼むなら、相手に電話で頼み、例文を渡しておく

四十九日の挨拶についてよくある質問

挨拶は紙を見ながら読んでもいいですか?

構いません。参列者への挨拶で、メモや原稿を手にしている施主は珍しくありません。読み上げるときは、ときどき顔を上げて参列者のほうを見ると、気持ちが伝わりやすくなります。

挨拶はどのくらいの長さにすればいいですか?

この記事の例文は、ゆっくり読んで1分前後に収まる長さです。思い出話を足すなら一つだけにします。参列者は高齢の方も多く、長い挨拶より短い挨拶のほうが喜ばれます。

施主が話すのが苦手です。ほかの人に代わってもらえますか?

代わってもらえます。施主は始めと終わりのお礼だけを短く述べ、献杯やお開きの挨拶を親族の年長者に頼む形もよく見られます。頼むときは、事前に例文を渡しておくと相手も安心です。

家族だけの四十九日でも、挨拶は必要ですか?

改まった挨拶は省いても構いません。ただ、始めに「集まってくれてありがとう」と一言あるだけで、場が落ち着きます。僧侶へのお礼の言葉は、家族だけの場合でも丁寧に伝えます。

四十九日の挨拶で、故人の病気や亡くなった様子に触れてもいいですか?

触れなくて構いません。参列者の多くは葬儀で事情を聞いています。触れるなら「最期は穏やかでした」など一言にとどめ、お礼と報告を中心にすると、聞く側もつらくなりません。

参列者として、遺族にかける言葉の例も知りたいです。

参列する側の言葉やLINE・手紙の例文は、四十九日のメッセージ例文(遺族にかける言葉・LINE・返信)にまとめています。この記事は、法要を営む施主側の挨拶に絞っています。

参考にした公的情報・解説

※本記事は2026年10月時点の、宗派の公式サイトや公開されている解説にもとづく一般的な整理です。挨拶の作法や順番は、宗派・地域・お寺・会場によって異なります。迷うときは、お寺や会場の担当者、親族の年長者にご確認ください。

本記事はFP(ファイナンシャル・プランナー)・生命保険募集人 門田 博之監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の税額の計算や法的な判断は、税理士・弁護士などの専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

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