年金事務所 予約のしかた【2026年】電話・ネットの手順と持ち物・委任状

年金事務所 予約のしかた

65歳を前に年金請求書が届いた。親が亡くなり、遺族年金や未支給年金の手続きが必要になった。そんなとき、まず考えるのが年金事務所への相談です。

年金事務所は予約なしでも行けますが、予約の人が先に案内されます。この記事では、電話とインターネットでの予約のしかた、予約に要るもの、家族が代わりに行くときの委任状、相談内容別の持ち物を、2026年10月時点の日本年金機構の案内で整理します。

目次

先に結論:予約は電話かネット。基礎年金番号を手元に

この記事の結論

  1. 予約のしかた:予約受付専用電話(0570-05-4890、平日8時30分〜17時15分)か、インターネットで取れます。ネット予約は年金の請求に関する相談だけで、毎日8時〜23時30分に受け付けています。
  2. 要るもの:予約には基礎年金番号(年金の加入者ごとの番号)がわかるものを用意します。当日は本人確認書類の原本が必要です。
  3. 家族が行くとき:本人が書いた委任状と、行く人の本人確認書類が必要です。保険証は2025年12月2日から本人確認書類に使えません。

書類を出すだけのときや、国民年金の保険料の納付・免除の相談は、予約が要りません。まず「自分の用事は予約が要るか」から確かめると、むだな電話が減ります。

予約が要る相談・要らない相談と、行き先の選び方

予約の対象は、年金の請求や受け取りに関する窓口相談です。用事によっては、予約しなくてもそのまま窓口に行けます。

用事予約ひとこと
老齢年金の請求(65歳前後)予約の対象電話・ネットのどちらでも予約できます
遺族年金・未支給年金の請求予約の対象亡くなった方の情報も聞かれます
障害年金の請求予約の対象ネット予約もできます
受取口座の変更・通知書の相談電話で予約ネット予約の対象は請求の手続きだけです
書類を出すだけ不要総合案内で「提出したい」と伝えます
国民年金の保険料の納付・免除不要直接、近くの年金事務所へ
今日すぐ相談したい当日は電話・ネット不可行きたい年金事務所に直接連絡します
※出典:日本年金機構「予約相談について」「インターネット予約」、年金Q&A(予約の申し込み)をもとに整理(2026年10月時点)。

予約なしでも相談はできます。ただ、日本年金機構は「予約の方優先」としていて、混んでいると待つことがあります。予約しておくと、窓口も準備をしたうえで対応できます。

年金事務所と街角の年金相談センターの違い

年金の相談窓口は、年金事務所のほかに「街角の年金相談センター」があります。日本年金機構が全国社会保険労務士会連合会に運営を任せている窓口です。予約は同じ電話・ネットで取れますが、扱う用事が違います。

項目年金事務所街角の年金相談センター
数全国312か所全国80か所
運営日本年金機構全国社会保険労務士会連合会(機構から委託)
年金の請求・受け取りの相談できるできる
国民年金の加入・納付、会社の厚生年金の手続きできる扱わない(年金事務所へ)
受付時間平日8時30分〜17時15分。週初めの開所日は19時まで、第2土曜は9時30分〜16時平日は同じ。延長・土曜をしていないセンターもあります
電話相談ねんきんダイヤルで受付行っていない(対面のみ)
※出典:日本年金機構「受付時間のご案内」「街角の年金相談センター 名古屋」(2026年10月時点)。時間延長と週末相談の実施は窓口ごとに「全国の相談・手続き窓口」で確認できます。

愛知県には年金事務所が16か所、街角の年金相談センターが2か所(栄・名古屋)あります。岐阜県は年金事務所が6か所(大垣・岐阜北・岐阜南・高山・多治見・美濃加茂)、街角の年金相談センターが1か所(岐阜)です。個人の相談は、原則としてどの年金事務所でも受け付けています。

電話予約とインターネット予約の違いと手順

項目電話予約インターネット予約
窓口予約受付専用電話 0570-05-4890
ナビダイヤルが使えない電話は(東京)03-6631-7521
マイナポータル(おすすめとされています)、ねんきんネット、予約サイト
受付時間月〜金 8時30分〜17時15分(土日祝・12月29日〜1月3日は休み)毎日 8時〜23時30分
予約できる日翌日以降翌々営業日から3か月先の末日まで
対象の相談年金の請求や受け取りに関する窓口相談老齢・障害・遺族年金と未支給年金の請求
要るもの基礎年金番号か照会番号がわかるものマイナポータルはマイナンバーカードとメールアドレス。それ以外は基礎年金番号とメールアドレス
変更・取り消し予約日の前日まで(予約受付専用電話)変更は予約日の2営業日前まで、取り消しは前日まで(予約番号が必要)。電話でもできます
※ナビダイヤルは通話料定額プランの対象外です。
出典:日本年金機構「予約受付専用電話」「インターネット予約」、年金Q&A(ネット予約)(2026年10月時点)。

電話で予約する手順

  1. 基礎年金番号がわかるものを手元に置く。基礎年金番号通知書、年金手帳、年金証書などに書かれています。届いた通知書の照会番号でもかまいません。
  2. 予約受付専用電話にかける。平日8時30分〜17時15分です。
  3. 聞かれることに答える。全員に聞かれるのは、名前、基礎年金番号(わからなければ住所と生年月日)、相談内容です。老齢年金なら配偶者の情報、遺族年金・未支給年金なら亡くなった方の情報も聞かれます。
  4. 行く窓口と日時を決める。予約した日時と場所はメモに残します。

電話がつながりやすいのは、夕方(16時以降)、週の後半、月の後半(20日以降)と案内されています。逆に、週の初日や、通知書が届いて5日間ほどは混みます。

インターネットで予約する手順

  1. 入り口を選ぶ。マイナンバーカードがあればマイナポータルから。なければ、ねんきんネットか日本年金機構の予約サイトから申し込みます。
  2. 相談内容と窓口を選ぶ。対象は老齢・障害・遺族年金と未支給年金の請求です。
  3. 日時を選ぶ。来所の開始時間帯は、平日9時〜16時、土曜開所日10時〜15時、延長開所日9時〜18時です。
  4. 届いたメールと予約番号を保存する。変更や取り消しに予約番号を使います。予約サイトの「持ち物を確認する」から、当日の持ち物も確かめられます。

65歳で届く年金請求書の種類や書き方は、年金請求書の書き方と提出先でまとめています。予約の前に読んでおくと、当日の話が早く進みます。

予約に要るもの・当日の持ち物チェックリスト

当日は、窓口で本人確認があります。本人確認書類は原本を見せます。1つでよいものと、2つ以上要るものがあります。

区分主な書類
1つでよいものマイナンバーカード、運転免許証(運転経歴証明書)、パスポート、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳、在留カードなど
2つ以上要るもの(番号の違う組み合わせ)資格確認書、介護保険の被保険者証、年金証書、基礎年金番号通知書、年金手帳、年金額改定通知書、通帳、キャッシュカード、印鑑登録証明書など
使えないもの国民健康保険・健康保険・後期高齢者医療などの保険証(2025年12月2日以降)
※マイナンバーで相談するときは、通帳やキャッシュカードは身元確認に使えません。
出典:日本年金機構「窓口での年金相談のご案内」(2026年10月時点)。

どの相談でも持っていくもの

  • □ 本人確認書類の原本(上の表を参照)
  • □ 基礎年金番号がわかるもの(基礎年金番号通知書、年金手帳、年金証書など)
  • □ 予約番号や予約日時のメモ
  • □ 届いた通知書や案内(相談のきっかけになったもの)
  • □ 家族が行くときは、委任状と行く人の本人確認書類

老齢年金を請求するとき

  • □ 届いた年金請求書
  • □ 受け取り口座がわかるもの(通帳など)
  • □ 配偶者の基礎年金番号がわかるもの(予約時に配偶者の情報も聞かれます)
  • □ 請求書に同封された案内で○が付いた添付書類

配偶者がいる方は、加給年金が付くかどうかも確かめておくと安心です。条件は加給年金と振替加算の条件早見表にまとめています。

親が亡くなり、未支給年金・遺族年金を請求するとき

  • □ 亡くなった方の年金証書(ないときは、その理由を請求書に書きます)
  • □ 続柄がわかる戸籍謄本か、法定相続情報一覧図の写し(配偶者・子はマイナンバーを書けば戸籍を省ける場合があります)
  • □ 亡くなった方の住民票の除票と、請求する人の世帯全員の住民票(マイナンバーを書けば省ける場合があります)
  • □ 別の住所に住んでいた場合は、生計同一関係に関する申立書
  • □ 受け取る人の通帳などの写し(公金受取口座を使うときは不要)
  • □ 請求する人のマイナンバーカード(または番号がわかる書類と身元確認書類)

戸籍謄本や住民票は、亡くなった日より後に交付されたものが必要です。遺族年金と一緒に請求するときは、提出日から6か月以内に交付されたものという条件もあります(日本年金機構「年金を受けている方が亡くなったとき」)。戸籍の束の代わりに使える一覧図は、法定相続情報一覧図の取り方で手順を紹介しています。

親の預金や自宅のことも、元気なうちに整理しておきたい方は、3分でできる相続対策診断で確かめられます。

家族が代わりに行くときの委任状

本人が窓口に行けないときは、家族が代わりに相談できます。その場合は、本人が作った委任状が必要です。日本年金機構の様式のほか、次の項目がそろっていれば自分で用意した紙でもかまいません。

  1. 委任状を作った日
  2. 代理人(行く人)の氏名・住所と、本人との関係
  3. 本人の基礎年金番号
  4. 本人の氏名・生年月日・性別・住所・電話番号
  5. 頼む内容(年金の見込額、年金の請求、書類の再交付など、できるだけ具体的に)
  6. 結果の受け取り方(代理人に渡すか、本人に郵送するか)

書き漏れや誤りがあると、相談や手続きに応じてもらえないことがあります。行く人は自分の本人確認書類を持っていきます。本人の基礎年金番号やマイナンバーがわからないときは、本人の本人確認書類の写しも必要です。

本人が委任状を書けないとき

病気やけがで委任状を作れないときは、代わりの書類で相談できる場合があります。たとえば身体障害者手帳や要介護認定の通知書のうち1つ。入院・入所中なら、施設長や病院長の証明か診断書(写しでも可)です。成年後見人なら登記事項証明書などで代理人だとわかります。答えてもらえる範囲が変わるため、事前に年金事務所に確かめます。

認知症の親の年金をどう受け取り、どう使うかは認知症の親の年金は家族が受け取れる?で詳しく扱っています。

ご家族の構成や財産で答えが変わるところは、30分の無料相談で、書類を見ながら一緒に整理できます。愛知県内はご自宅への訪問もできます。その場で何かをお決めいただく必要はありません。

予約の期限・変更と、取りにくいときの代わりの方法

予約には締め切りがあります。電話は前日まで、ネットは前々営業日までです。過ぎると電話・ネットでは予約できず、行きたい年金事務所へ直接連絡することになります。

  • 予約を変えたい・取り消したい:ネット(予約番号が必要)では、変更は予約日の2営業日前まで、取り消しは前日までできます。予約受付専用電話でも受け付けています。
  • 当日、行けなくなった:予約した年金事務所に直接連絡します。
  • 希望の日が埋まっている:ネットなら3か月先の末日まで探せます。近くの街角の年金相談センターや、別の年金事務所も候補になります。

窓口に行かずに済む方法

方法内容注意点
ねんきんダイヤル0570-05-1165(ナビダイヤルが使えない電話は(東京)03-6700-1165)。月曜8時30分〜19時、火〜金8時30分〜17時15分、第2土曜9時30分〜16時家族からの電話は、機構から届いた通知書の内容の相談に限られます。電話する人の基礎年金番号も要ります
郵送で提出年金の請求書や届書は郵送でも出せます添付書類の漏れに気をつけます
ねんきんネット加入記録の確認や予約の申し込みができます事前の登録が必要です
※月曜が祝日のときは、翌日以降の平日の初日に19時まで受け付けます。
出典:日本年金機構「ねんきんダイヤル」「電話による年金相談のご案内」「インターネット予約」(2026年10月時点)。

予約で損しやすい点

  • 保険証を本人確認書類に持っていく。2025年12月2日から使えません。運転免許証がない親は、マイナンバーカードか、2つ以上の書類の組み合わせを用意します。
  • 委任状なしで家族だけが行く。予約していても、委任状がないと相談に応じてもらえないことがあります。
  • ネットで予約できない用事をネットで探す。ネット予約は年金の請求だけです。口座変更などは電話で予約します。
  • 街角の年金相談センターに加入・納付の用事で行く。国民年金の加入や納付は扱っていません。
  • 月初めの朝にかけ続ける。つながりやすいのは夕方、週の後半、月の後半です。携帯の通話定額も効きません。
  • 配偶者や亡くなった方の番号を控えずに電話する。予約のときに聞かれるので、手元にそろえてからかけます。

今日できる一歩

基礎年金番号通知書か年金手帳を探し、本人(親)と配偶者の基礎年金番号を1枚の紙に書き出しておく。家族が行く予定なら、同じ紙の裏に委任状の6項目を下書きしておく。

よくある質問

年金の相談の予約は、どこに電話すればいいですか

窓口相談の予約は、予約受付専用電話0570-05-4890です(平日8時30分〜17時15分)。年金のことを電話で聞きたいだけなら、ねんきんダイヤル0570-05-1165が窓口です。

当日の予約はできますか

電話やネットではできません。当日相談したいときは、行きたい年金事務所に直接連絡します。予約なしで行くこともできますが、予約の人が先に案内されます。

基礎年金番号がわからなくても予約できますか

電話なら、住所と生年月日で代えられると案内されています。ネット予約はマイナンバーカードがあればマイナポータルから申し込めます。当日はマイナンバーでの相談もできます。

子どもが親の分を予約してもいいですか

予約受付専用電話は、二親等以内の家族が問い合わせることもできます。その場合は本人と電話する人、両方の基礎年金番号が必要です。窓口に家族だけで行くときは委任状を用意します。

住所地以外の年金事務所でも相談できますか

個人の相談は、原則として全国どの年金事務所でも受け付けています。実家の近くや勤め先の近くなど、家族が行きやすい窓口を選べます。

参考にした公的情報

※本記事は2026年10月時点の日本年金機構の公開情報をもとにした一般的な整理です。電話番号・受付時間・必要書類は変わることがあり、相談内容によっては案内以外の書類が必要になる場合があります。お出かけ前に、日本年金機構のホームページや利用する年金事務所でご確認ください。

本記事はFP(ファイナンシャル・プランナー)・生命保険募集人 門田 博之監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の税額の計算や法的な判断は、税理士・弁護士などの専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

「いまから相続」は、株式会社アシストプラスが運営する、相続の手続き・生前対策・終活に関する情報サイトです。愛知県内の相続相談先の選び方や費用相場、金融機関ごとの手続き、生前対策や終活の進め方など、地域の実情に即した実践的な情報をお届けしています。 なお、運営会社である株式会社アシストプラスには、「あいち相続あんしんセンター」代表を務める司法書士 今井裕司が一部出資しております。この関係性を踏まえ、記事内でのご紹介・ご案内は公平性を保つよう努めています。

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