お歳暮をやめたいときの伝え方|文例とやめ方の順番・お中元との関係

11月、デパートからお歳暮のカタログが届く。毎年お贈りしている方々の顔が浮かぶけれど、今年は品物選びも、宛名書きも、少し気が重い。そんなときに「そろそろやめてもいいのかな」と思うのは、ごく自然なことです。

この記事では、お歳暮のやめ方を、贈る側と受け取る側に分けて整理します。お中元との関係、3年かけて少しずつやめる順番、そのまま使える文例も載せました。

この記事の結論

  1. 突然やめるより、金額を下げたり回数を減らしたりしながら、数年かけてやめていくと、相手が気にしにくくなります。
  2. お中元とお歳暮のどちらかをやめるなら、お中元を先にやめ、お歳暮を残すのが一般的なマナーとされています。
  3. 贈る側は挨拶状や電話で、受け取る側はお礼状で、感謝を伝えてから「これからは気遣いなく」と添えると角が立ちません。
目次

お歳暮は、やめてもいい?

お歳暮は、一年の感謝を品物にして贈る年末の習慣です。気持ちを伝える手段なので、続けることがつらくなったり、相手との付き合いが変わったりしたときに見直すのは、失礼なことではありません。

むしろ、感謝の気持ちが薄れたまま形だけ続けることは「虚礼」と呼ばれ、いちばん望ましくないとされています。年金暮らしで負担になってきた、相手が高齢になった、疎遠になった。そうした場合は、思い切ってやめる判断も大切です。

ただし、毎年届いていたものが急に届かなくなると、相手は「何かあったのかな」と心配します。やめ方に気を配れば、その心配は小さくできます。

お中元との関係、どちらを先にやめる?

お中元とお歳暮は、セットで贈るものと考えられています。お中元だけを続けて、お歳暮は贈らない形は、良くない贈り方とされています。どちらか一方をやめるなら、お歳暮が一年の締めくくりで重んじられるため、お中元をやめてお歳暮を残すのが一般的です。

そのうえで、次のように3年ほどかけて少しずつ減らしていく方法がよく紹介されています。

時期お中元お歳暮ポイント
1年目贈らず、暑中見舞いだけにする例年どおり贈るいきなり両方をやめない
2年目贈らない金額を下げる(例:5,000円→3,000円ほど)品物の気持ちを少しずつ軽くする
3年目贈らない品物はやめ、年末の挨拶状で感謝を伝える年賀状や電話は続けて、便りは残す
※一般的なマナーとして紹介されている進め方の例です。相手との関係や地域、家の考え方で変わります。

お歳暮の金額は、一般的な目安が3,000〜5,000円とされ、特にお世話になった方や両親には5,000円〜1万円ほどを考える人もいます(三越伊勢丹)。これも、地域や家の考え方で違います。

相手別、やめ方の考え方

相手考え方伝え方
仲人をお願いした方贈る期間は3年が目安とされています最後の年に感謝を伝える手紙を添える
親戚互いに贈り合っている場合は、双方の事情を確かめる電話で「そろそろお互い気遣いなしにしませんか」
恩師・お世話になった方感謝の気持ちは別の形でも伝えられる挨拶状と、年賀状・暑中見舞いは続ける
仕事関係会社や団体の決まりがあるため、個人の判断だけで決めない上司や担当部署に確認してから

贈る側の伝え方と文例

やめることを伝える時期は、お歳暮を贈る前、11月中が目安です。最後のお歳暮に手紙を添える方法と、品物は贈らず挨拶状だけを送る方法があります。電話やLINEで話せる間柄なら、それでも十分です。

文例1 最後のお歳暮に添える手紙(丁寧め)

拝啓 師走の候、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
本年も格別のお心配りをいただき、ありがとうございました。
長年にわたりお世話になりましたお礼のしるしに、心ばかりの品をお贈りいたします。
勝手ながら、歳暮のごあいさつは本年をもちまして控えさせていただくことにいたしました。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げますとともに、今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
皆様のご健康をお祈りいたします。 敬具

文例2 品物は贈らず、挨拶状だけ送る

歳末のごあいさつを申し上げます。
本年も大変お世話になりました。
勝手ながら、これまでお贈りしておりました歳暮の品は、本年より控えさせていただきます。
決してご縁を疎かにするものではございません。今後も年賀状やお電話で、お変わりないご様子をお聞かせいただければ幸いです。
寒さに向かう折、どうぞお体をお大事にお過ごしください。

文例3 親しい人へ(電話・LINEで)

「いつもありがとう。じつは、お互いの年齢もあって、お歳暮は今年でおしまいにさせてもらおうと思っているの。気持ちはこれからも変わらないから、また電話させてね。」

受け取る側が「もう気遣いは不要」と伝えるとき

毎年いただくことが心苦しくなってきたとき、突き返したり黙って受け取らなかったりすると、相手を傷つけます。届いた品はありがたくいただいて、お礼状で感謝を伝え、その中で「これからは気遣いは無用です」と書き添えるのが、角が立ちにくい方法です。

お礼状は、品物が届いてから3日以内に出すのが目安とされています。先に電話でお礼を伝え、改めて手紙を送るのが丁寧です。

文例4 お礼状に「次回から辞退」を添える

拝啓 寒さの厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは結構なお品をお贈りくださり、誠にありがとうございました。家族一同、ありがたくいただいております。
日ごろよりお心にかけていただき、感謝にたえません。
ところで、勝手なお願いで恐縮ですが、今後はどうぞお心遣いなさいませんようお願い申し上げます。お気持ちだけで、十分にうれしく存じます。
これからも変わらぬお付き合いをいただければ幸いです。
末筆ながら、ご自愛のほどお祈り申し上げます。 敬具

文例5 親しい相手に(電話で)

「毎年ありがとう、今年もおいしくいただきました。ただ、お互いにそろそろ気を遣うのはやめにしませんか。気持ちはずっとうれしいから、顔を見せに来てくれるのがいちばんの贈り物です。」

やめたあとの付き合いと、お歳暮の時期

品物を贈るのをやめても、暑中見舞いや年賀状でのあいさつを続けると、お互いに便りを喜べます。やめる連絡を入れる時期の目安として、お歳暮の時期も確認しておきます。

時期表書き補足
12月初旬〜25日ごろ御歳暮全国的な目安。東日本は11月下旬から、西日本は12月中旬を重視する傾向
元日〜1月7日(関西は15日)御年賀遅れたときの切り替え
1月8日(関西は16日)〜2月3日ごろ寒中御伺立春(2027年は2月4日)以降は「余寒御伺」

今日できる一歩

  • 毎年お歳暮を贈っている(いただいている)相手を、紙に書き出してみる。
  • その中から、「やめたい人」と「まだ続けたい人」を分ける。
  • やめたい人のうち、まずお中元(来年夏)を贈らない人を決める。

よくある質問

お中元をやめたら、お歳暮も贈らないといけませんか

お歳暮を残すほうが一般的です。お中元だけを続けるのは、良くない贈り方とされています。お歳暮も贈れないときは、挨拶状で感謝を伝えます。

やめると伝えたのに、お歳暮が届いてしまったら

品物はありがたくいただき、お礼状でお礼を伝えます。一般的に、お返しの品は必要ないとされています。お礼状で、改めて「お気持ちだけで」と書き添えると、次から減ることが多いでしょう。

会社として贈っているお歳暮は、個人でやめられますか

会社や団体の名前で贈っている場合は、個人の判断では決められません。上司や担当の部署に相談してください。

急に病気や不幸があって、今年から贈れません

事情を長く書く必要はありません。「事情があり、今年は失礼します」と一言伝えれば十分です。落ち着いてから、改めて挨拶状を送ります。


参考にした情報

※本記事は2026年10月時点の、一般的なマナーに関する情報です。お歳暮の習慣や考え方は地域・家・相手との関係で異なります。文例は参考として、ご自身の言葉に直してお使いください。

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この記事を書いた人

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