親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い栃木県の市町のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、栃木県の25市町の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町」です。公式ページで郵送先を確認できたのは22市町です。さくら市は本庁ではなく「喜連川支所 喜連川市民生活室」が宛先で、佐野市は「戸籍等郵送請求専用ダイヤル」(0283-85-7057)を案内しています。
- 手数料は、金額を確認できた21市町のすべてで、戸籍謄本が1通450円、除籍・改製原戸籍が1通750円でした。佐野市と茂木町は公式ページに金額の記載がなく「確認中」としています。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本で、日光市・さくら市・下野市は現金や切手を受け付けないと案内しています。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは足利市と那須町の2市町、オンラインは栃木市と那須塩原市の2市が表で○です。宇都宮市と芳賀町は公式ページで郵送請求の案内を確認できなかったため、公式サイトへのリンクだけにしています。
栃木県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町の順で並んでいます。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市町の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「役場・担当課の所在地です」と添えた益子町は、公式ページに郵送専用の宛先が見当たらなかったため、町役場などの所在地を載せています。大田原市は公式ページに郵便番号の記載がありませんでした。市貝町は案内ページの更新日が古い表記でした。宛先は、送る前に「公式」リンクか電話でも確かめてください。
市(14市)
町(11町)
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、請求書の様式を載せている市町が多くあります。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。亡くなった方の戸籍を相続人が請求するときは、続柄が分かる書類を求められることもあります。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。栃木市は発行から6か月以内のものを求めています。切手や収入印紙は使えないと案内する市町が多く、現金書留を使える市町もあります。壬生町・野木町・下野市は、お釣りの出ない金額にするよう案内しています。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。必要な切手の金額は市町で違うので、公式ページで確かめてください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。さくら市は本庁ではなく、喜連川支所の喜連川市民生活室が宛先です。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。足利市・栃木市・佐野市・日光市・矢板市などは、公式サイトに広域交付の案内ページを設けています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、25市町のうち2市町(足利市・那須町)が「コンビニ」欄で○です。益子町のように、戸籍はコンビニで取得できないと明記する所もあります。栃木県内では、次のような条件がつきます。
- 足利市は、本籍が足利市の人の戸籍謄本・抄本が対象で、除籍謄本や改製原戸籍謄本はコンビニでは取れない
- 那須町は、本籍が那須町の人が対象で、住民登録が他の市区町村にある場合は初回のみ利用登録の申請が必要。除籍・改製原戸籍はコンビニでは取れない
- 益子町は、コンビニで取れるのは住民票の写し、印鑑登録証明書、所得・課税証明書などで、戸籍は取得できないと公式ページに明記されている
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をする形が多く、表で○なのは2市(栃木市・那須塩原市)です。栃木市は、マイナンバーカードを持つ本人の申請に限り、委任状や第三者による請求はできないと案内しています。那須塩原市は、署名用電子証明書つきのマイナンバーカードを持ち、現在の本籍が那須塩原市にある人が対象で、決済はクレジットカードかPayPayです。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。栃木市は発行から6か月以内のものを求めています。受取人欄は空白のまま入れるよう案内する市町もあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。塩谷町は、戸籍が複数に分かれることがあるため2~3通分を多めに入れるよう案内し、余った分は定額小為替か切手で返却されます。小山市も、手数料が分からないときは多めに入れると、余りは定額小為替で返すと案内しています。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。栃木県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
さくら市に本籍があります。送り先はどこですか
さくら市の公式ページは、さくら市喜連川支所 喜連川市民生活室(〒329-1492 さくら市喜連川4420番地1)への送付を案内しています。市役所の本庁ではない点に注意してください。送る前に、公式ページで最新の宛先を確かめてください。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月16日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
