親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い新潟県の市町村のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、新潟県の30市町村の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町村」です。新潟市は8つの区に関係なく、「郵送証明センター」(中央区西堀通・中央区役所内)1か所に送ります。長岡市・上越市・南魚沼市のように「郵送担当」宛と決めている市もあります。五泉市は本庁ではなく村松支所、阿賀町は支所ではなく津川の本庁に送る案内です。
- 手数料は、郵送請求の案内を確認できた28市町村のすべてで、戸籍謄本が1通450円でした。除籍・改製原戸籍は27市町村で1通750円です。阿賀町の除籍は金額を確認できず「確認中」としています。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本です。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは4市、オンラインは3市が表で○です。刈羽村・粟島浦村は公式ページで郵送請求の案内を確認できなかったため、役場サイトへのリンクだけにしています。
新潟県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町村の順で並んでいます。本籍が合併前の旧町村名のときは、いまその地域を受け持つ市の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「郵送専用の宛先の記載なし」とある妙高市・弥彦村・田上町・関川村は、役場の所在地を載せています。送る前に「公式」リンクか電話で宛先を確かめてください。
市(20市)
町村(6町4村)
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、請求書の様式を載せている市町村が多くあります。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。亡くなった方の戸籍を相続人が請求するときは、続柄が分かる書類を求められることもあります。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。新潟市は、おつりが出ないように用意するよう案内しています。長岡市は、事前に申し込むキャッシュレス決済も使えます。上越市・十日町市・小千谷市などは、現金書留も使えます。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。必要な切手の金額は市町村で違うので、公式ページで確かめてください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町村の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。五泉市は村松支所、阿賀町は津川の本庁宛です。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。加茂市の公式ページでも、広域交付は本人が窓口で手続きする必要があり、委任状による代理請求はできないと案内されています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町村が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、30市町村のうち4市(長岡市・小千谷市・見附市・糸魚川市)が「コンビニ」欄で○です。加茂市は、コンビニ交付の対象に戸籍は含まれないと案内しています。新潟県内では、次のような条件がつきます。
- 長岡市は現在の戸籍の謄抄本だけが対象で、除籍・改製原戸籍はコンビニでは取れない
- 糸魚川市も、取れるのは現在の戸籍(本人と同じ戸籍に入っている人)に限られる
- 見附市は、本籍が市内にある人が対象。市外に住んでいる人向けの案内ページもある
- 小千谷市は、本人の戸籍謄本などが「取得できる場合がある」という案内で、条件は公式ページで確かめる
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をする形が多く、表で○なのは3市(長岡市・村上市・佐渡市)です。長岡市は現在の戸籍の謄抄本だけで、除籍・改製原戸籍は対象外です。村上市は戸籍・除籍・改製原戸籍のすべてが対象で、請求できるのは本人・配偶者・直系尊属・直系卑属に限られます。佐渡市は現在の戸籍と除籍が対象で、改製原戸籍は公式ページに明記がありません。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。見附市・上越市・南魚沼市のように、発行から6か月以内のものを求める市もあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。新潟市は、おつりが出ないように額面をそろえるよう求めています。聖籠町は、金額が分からないときは多めに入れると余りは返金されます。出雲崎町も、余った分は返却されます。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。新潟県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
新潟市に本籍があります。区ごとに送り先が違いますか
新潟市は区ごとではなく、新潟市郵送証明センター(〒951-8552 新潟市中央区西堀通6番町866番地 NEXT21 中央区役所内)が郵送請求の送り先です。区役所へ送る必要はありません。
五泉市に本籍があります。どこへ送りますか
五泉市の公式ページは、交付請求書の送付先を村松支所の戸籍担当係(〒959-1705 五泉市村松乙130番地1)と案内しています。本庁の市民課ではないので、送る前に宛先をもう一度確かめてください。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月15日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/広島県/宮城県/長野県/栃木県/群馬県
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
