親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本を出すように言われた。調べてみると、本籍はいまの住まいから遠い広島県の市町のまま。送り先も手数料も分からない。そんなときのために、広島県の23市町の郵送請求先と手数料を、1つの表にまとめました。
この記事の結論
- 郵送で頼むのは「本籍地の市町」です。広島市は8つの区に関係なく、「戸籍・住民票事務センター」(東区東蟹屋町)1か所に送ります。福山市・東広島市のように「郵送担当」「郵便請求担当」宛と決めている所もあります。府中市と府中町は別の自治体なので、送り先を取り違えないようにしてください。
- 手数料は、表の23市町のうち13市町で、戸籍謄本が1通450円、除籍・改製原戸籍が1通750円でした。残りは公式の郵送ページに金額がなく、「確認中」としています。支払いは、ゆうちょ銀行や郵便局で買う定額小為替が基本です。
- 本人・配偶者・親・祖父母・子・孫の戸籍なら、最寄りの市区町村の窓口でまとめて取れる「広域交付」もあります。コンビニは6市町、オンラインは2市町が表で○です。坂町と神石高原町は公式ページで郵送請求の案内を確認できなかったため、役場サイトへのリンクだけにしています。
広島県の市区町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は市、町の順で並んでいます。本籍が合併前の旧町名のときは、いまその地域を受け持つ市の行を見てください。
「謄本/除籍」は1通あたりの手数料です。「コンビニ」「オンライン」は、本籍地としての戸籍証明書を取れるかどうかで、○は取れる、×は取れない、-は公式ページで確認できなかったものです。宛先欄に「郵送専用の宛先の記載なし」とある竹原市・三次市・大竹市・廿日市市は、市役所の所在地を載せています。送る前に「公式」リンクか電話で宛先を確かめてください。
市(14市)
町(9町)
取れないケースや窓口での流れは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
郵送での請求は、次の5つをそろえて、表の宛先に送ります。請求書の書き方や日数の目安は、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法で詳しく説明しています。
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクの先に、請求書の様式を載せている市町が多くあります。広島市や福山市のように、便箋に書いても受け付ける所もあります。
- 本人確認書類の写しを付ける。運転免許証やマイナンバーカードなどのコピーです。亡くなった方の戸籍を相続人が請求するときは、続柄が分かる書類を求められることもあります。
- 定額小為替を買う。ゆうちょ銀行や郵便局で、手数料の額面ぶんを買います。庄原市は現金(現金封筒)、安芸高田市は現金書留も使えます。広島市は、クレジットカードでの決済も案内しています。
- 返信用封筒を入れる。自分の宛名を書き、切手を貼ります。必要な切手の金額は市町で違うので、公式ページで確かめてください。
- 表の宛先に送る。本籍地の市町の行に書かれた宛先に、書類一式を郵送します。廿日市市は、市民課と各支所のどちらでも郵便請求を扱っています。
本籍地がわからないとき
送り先を探す前に、本籍がどこかを確かめる必要があります。本籍と筆頭者が載った住民票の写しを取る方法のほか、いくつかの調べ方があります。調べ方は本籍の調べ方にまとめました。住民票に本籍を載せる請求のしかたは住民票に本籍を載せる方法で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月1日から、本籍地が遠くても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を請求できるようになりました。これが「広域交付」です。対象は、本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍です。
請求できるのは窓口に来た本人だけで、代理人は使えません。兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍も対象外です。廿日市市の公式ページでも、広域交付は郵便請求には対応しないと注記されています。使い方は戸籍の広域交付の使い方をご覧ください。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあり、本籍地の市町が対応していれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍証明書を取れます。この記事の表では、23市町のうち6市町(広島市・三原市・尾道市・東広島市・府中町・熊野町)が「コンビニ」欄で○です。広島県内では、次のような条件がつきます。
- 本籍がその市にある人は、市外に住んでいても取得できる(広島市、尾道市)
- 三原市は本籍がある人が対象で、市外に住んでいるときは先に利用登録が必要
- 府中町と熊野町は、マイナンバーカードで現在の戸籍の証明書を取れる。府中町は窓口より1通150円安くなる
- 東広島市で取れるのは、請求者の最新の戸籍。除籍や改製原戸籍は、郵送か窓口で請求する
オンラインは、マイナンバーカードで電子申請をして、証明書は郵送で受け取る形が多く、表で○なのは2市町(広島市・北広島町)です。北広島町は2024年6月3日に始まり、本籍が町内の戸籍謄本・抄本が対象で、請求できるのは直系の親から本人・配偶者・子までです。除籍は電子申請に含まれず、支払いはクレジットカードかPayPayです。手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円までの12種類で、450円券と750円券もあります。発行手数料は1枚につき200円で、有効期間は発行から6か月です。謄本1通なら、450円券1枚に手数料200円を足した650円を窓口で払います(ゆうちょ銀行)。府中町や東広島市のように、発行から6か月以内のものに限る市町もあります。
何通頼めばよいですか
提出先によって違うので、銀行、年金事務所、法務局など、出す先に必要な種類と通数を先に確かめてください。たとえば謄本1通と除籍2通なら、額面は450円+750円+750円で1,950円です。為替の枚数に応じて、発行手数料も別にかかります。出生から死亡までの戸籍を一式で頼むときは、手数料が分からなければ目安額の小為替を同封するよう案内する町もあります。大崎上島町は、1通ずつなら3,000円分で足りることが多いと案内しています。
相続で、出生から死亡までの戸籍が必要なときは
いまの戸籍から、除籍、改製原戸籍の順にさかのぼって集めます。本籍を何度か移している場合は、本籍地ごとに請求先が変わります。広島県内の本籍地は、この記事の表で宛先を探してください。さかのぼり方は除籍謄本・改製原戸籍の取り方で説明しています。
広島市に本籍があります。区ごとに送り先が違いますか
広島市は区ごとではなく、広島市戸籍・住民票事務センター(〒732-0055 広島市東区東蟹屋町9番38号)1か所が郵送請求の送り先です。区役所へ送る必要はありません。
参考にした公的情報
- 表の出典:各市区町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- コンビニ交付「利用できる市区町村」(地方公共団体情報システム機構)https://www.lg-waps.go.jp/01-04.html
※本記事は2026年10月15日時点の、各市町村の公式ページなどにもとづく一般的な整理です。宛先・手数料は変更されることがあります。送る前に、公式ページで最新の内容をご確認ください。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/岐阜県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府/京都府/兵庫県/福岡県/北海道/茨城県/宮城県/新潟県/長野県/栃木県/群馬県
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本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
