10月に入り、朝晩の冷え込みで、暖房のスイッチに手が伸びる日が出てきました。去年の1月の電気代の請求を思い出して、今年はいくらになるのかと気になる時期です。
この記事では、冬に電気代が高くなる理由と、お金をかけずにできる節約、そして2026年冬の国の補助について、2026年10月8日時点で公的な情報から確認できたことだけをまとめます。
この記事の結論
- 冬の電気代が高いのは、暖房を使う時間が長いうえに、窓などから熱が逃げやすいためです。政府広報オンラインによると、暖房は家庭の電力使用量の約3割を占めます。
- 節約の基本は、室温20℃を目安にすること、夜は厚手のカーテンを閉めること、エアコンのフィルターを月に1〜2回掃除することです。お金をかけずに始められます。
- 国の電気・ガス料金支援は、2026年9月使用分で終わりました。この冬(12月以降)の支援は、10月8日時点で公式サイトに案内がありません。決まったかどうかは、公式サイトで確認できます。
冬の電気代が高くなる理由
理由は、大きく2つあります。1つは、暖房の分だけ使う電気が増えることです。政府広報オンラインによると、冬のエアコンを含む暖房は、家庭の電力使用量の約3割を占めます。
もう1つは、窓です。冬に暖房をつけたとき、家の中の熱の約6割は、窓などの開口部から逃げるとされています。暖めても逃げるので、エアコンが長く動くことになります。
電気の単価の面でも、変わった点があります。国の値引きは、2026年9月使用分で終わりました(次の章で説明します)。また、電気料金に上乗せされる再生可能エネルギー発電促進賦課金は、2026年度は1キロワット時あたり4.18円です。前の年度は3.98円でした。2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用されます。月260キロワット時を使う家庭で、月に約1,087円です(経済産業省)。
2026年冬の補助は、いまどうなっているか
国の電気・ガス料金支援は、使った月ごとに決まった単価で値引きする仕組みでした。資源エネルギー庁の公式サイトで、2026年10月8日時点に確認できる内容を表にします。
計算の例です。月に300キロワット時を使う家庭なら、1キロワット時あたり4.5円の値引きで、その月は1,350円ほど安くなります(300×4.5円)。値引きがない月は、使う量が同じなら、その分だけ請求が上がります。
この冬の支援については、10月8日時点で、資源エネルギー庁の「電気・ガス料金支援」のページに、2026年9月使用分より先の案内がありません。出るとも出ないとも、まだ言えない状態です。新しい支援が決まったときは、まず電気・ガス料金支援の公式サイトを見てください。
窓の断熱リフォームには、国の「住宅省エネ2026キャンペーン」の補助が使える場合があります。対象の工事、補助額、受付期間は事業ごとに違い、予算の上限に達し次第、受付が終わると案内されています(2026年10月7日時点で公式サイトを確認)。工事を考えるときは、契約の前に、公式サイトで条件を確かめてください。
エアコンの使い方で変わること
環境省は、冬の室温を20℃にすることを勧めています。これは設定温度ではなく、部屋の温度の目安です。温度計を置いて測ると、分かりやすくなります。
エアコンの設定温度を1℃下げると、暖房時の消費電力量が約10%減る見込みだとされています。ただし、この数字は2005年の省エネルギーセンターの調査にもとづく、古い目安です。部屋の広さや家の造りで変わります。
フィルターの掃除は、月に1〜2回が目安です。風向きを、水平に対して下向き60度以上にすると、温かい風が足元に届きます(政府広報オンライン)。
こたつは体の近くを温める道具で、部屋全体を暖める暖房とは役割が違います。一緒に使うなら、エアコンの設定を上げすぎないのがコツです。
寒さを我慢する節約は、続きません。体調に不安があるときは、かかりつけ医や、自治体の相談窓口に相談してください。
契約の見直しと、勧誘への備え
電気代が高いと感じたら、検針票(使用量のお知らせ)で、去年の同じ月の使用量と比べます。契約のプランやアンペアが今の暮らしに合っているかは、今の契約先に聞けます。家計全体の見通しは、2026年度の年金の変更点まとめと合わせて見ると、整理しやすくなります。
一方で、電話や訪問で「電気代が安くなる」と勧められる契約には、注意が要ります。国民生活センターの情報を紹介した熊本市の案内では、次の点が挙げられています。
- その場で決めず、料金プランと料金の決め方の説明を受けて、自分に合うか考える。家族や周りの人にも相談する。
- 大手電力会社を名乗る場合もある。実際の契約先の事業者名と連絡先を、必ず確認する。
- 検針票の顧客番号や供給地点特定番号を、安易に教えない。それをもとに、勝手に契約を切り替えられることがある。
- クーリング・オフができる場合もある。困ったときは、消費者ホットライン「188」か、電力・ガス取引監視等委員会の相談窓口(03-3501-5725)へ。
今日できる一歩:去年の冬の使用量をメモする
検針票(またはお知らせのアプリ)を開いて、去年の12月から2月の使用量(キロワット時)を書き出します。窓のそばに温度計を置くと、室温20℃との差も分かります。
よくある質問
この冬も、電気代の補助は出ますか
2026年10月8日時点では、決まったという案内を確認できませんでした。国の支援は、2026年9月使用分で終わっています。新しい支援が決まったかどうかは、資源エネルギー庁の「電気・ガス料金支援」のページで確かめられます。
補助がない月は、去年より高くなりますか
使う量が同じなら、値引きの分だけ上がります。去年の1月と2月は、1キロワット時あたり4.5円の値引きがありました。使う量や料金プランでも変わるため、いくらになるかは言えません。
こたつだけで過ごせば、電気代は安くなりますか
こたつと部屋の暖房は役割が違い、どちらが安いかは、部屋の広さや使い方で変わります。政府広報オンラインは、ほかの暖房と一緒に使うときは、こたつの設定温度を控えめにするよう勧めています。
電力会社を変えると、安くなりますか
安くなるかどうかは、使う量や時間帯、プランで変わります。電話や訪問で勧められても、その場で決めないでください。実際の契約先と料金の決め方を確かめ、家族に相談してから考えます。
参考にした公的情報
- 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
- 資源エネルギー庁「暖房費のかさむこの冬も、電気・ガス料金の支援を実施」(2026年1〜3月使用分)https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/denki_gas_price_shien_2025winter.html
- 経済産業省「2026年度の賦課金単価を設定します」https://www.meti.go.jp/press/2025/03/20260319004/20260319004.html
- 政府広報オンライン「省エネのポイントを部屋別にご紹介!」https://www.gov-online.go.jp/article/202211/entry-9903.html
- 環境省「エアコンの使い方について」https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/energy/detail/06/
- 熊本市「検針票は見せないで!電気の契約切り替えトラブル」https://www.city.kumamoto.jp/kiji00339864/index.html
※本記事は2026年10月8日時点の公的機関の公開情報にもとづく一般的な情報です。補助の有無や単価は変わることがあります。最新の内容は、資源エネルギー庁の公式サイトと、ご契約の電力会社にご確認ください。
本記事はFP(ファイナンシャル・プランナー)・生命保険募集人 門田 博之監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の税額の計算や法的な判断は、税理士・弁護士などの専門家にご確認ください。
