12月に入り、大掃除を始めたら、押し入れの奥から壊れたストーブ、使わない座椅子、古い掃除機が出てきた。年内にごみの日はあと何回あるのか、これは粗大ごみなのか、家電は同じ出し方でよいのか。大掃除では、こうした迷いが一度に出てきます。
この記事では、粗大ごみと家電の分け方、年末の申し込みの目安、不用品回収業者に頼むときの注意点を、2026年10月8日時点の公的な情報でまとめます。
この記事の結論
- 粗大ごみは、お住まいの市区町村のルールで出します。何が粗大ごみか、いつ収集か、年末年始に休むかは、自治体ごとに違います。
- エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は、家電リサイクル法の対象です。粗大ごみとは別に、家電店などへ引き取りを頼みます。
- 「無料で回収します」とうたう業者には、家庭ごみを集める許可がない場合があります。環境省も国民生活センターも注意を呼びかけています。迷ったら、先に市区町村へ聞いてください。
粗大ごみになるものは、自治体で違う
同じ椅子でも、粗大ごみになる町とならない町があります。決め方が自治体ごとに違うためです。
名古屋市は2026年10月から、粗大ごみの対象を「30センチ角を超えるもの」から「容量45リットルの指定袋に入らないもの」に変えました。一方、横浜市は、金属製品は一番長い辺が30センチ以上、プラスチックや木製品は50センチ以上のものが対象です。
手数料は、品目と大きさで決まります。名古屋市の例では、衣装ケース(天板なし)や掃除機が250円、シングルベッドが1,000円、食器棚(最大の辺が120cm以下)が1,500円、マッサージチェアが2,500円です。
年末の収集日と申し込みは、早めが基本
年末年始は、ごみの収集も、申し込みの電話窓口も休みになる自治体があります。
名古屋市が案内した前回の年末年始(2025年末から2026年初め)では、不燃ごみと粗大ごみの収集が12月31日から1月4日まで休みでした。電話の受付センターも12月27日から1月4日まで休みで、1月7日から9日に収集する分は、12月26日の午後5時までに申し込む必要がありました。インターネットの申し込みは、年末年始も24時間使えます。2026年末の日程は、各市の広報やホームページで確認してください。
横浜市は、受付から収集まで約2週間かかります。電話は月曜日と火曜日、祝日の翌日が特に混み合うとされ、インターネットは年中無休で申し込めます。
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は別のルート
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4つは、家電リサイクル法の対象です。名古屋市のように、市では収集しない自治体があります。粗大ごみを申し込む前に、この4つが混ざっていないか見てください。
出し方は2通りです。家電リサイクル券を貼って家電の小売店に渡すか、市区町村が案内する方法に従います(環境省)。頼む先は、買い替えるときは新しい製品を買う店、処分だけのときは以前に買った店です(国民生活センター)。
買った店が分からない、遠くて頼めない。そのときは、市区町村のごみの担当に問い合わせます。郵便局でリサイクル券を買って料金を払い、指定の引き取り場所へ自分で持ち込む方法もあります(神奈川県の案内)。
支払いのあとに出る家電リサイクル券で、引き取られたことを確認できます(環境省)。まだ使える家電は、古物商の許可を持つリユースショップに買い取りを頼む方法もあります。
4品目以外の小型家電は、市区町村のルールに従います。名古屋市では、袋に入る大きさ(縦15cm・横40cm・奥行25cm以下)の家電は、回収ボックスに出します。
「無料回収」「積み放題」の業者に潜む落とし穴
家庭のごみを集めて運べるのは、市区町村の「一般廃棄物処理業」の許可を持つ業者か、市区町村から委託を受けた業者です。産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では、家庭ごみは回収できません(環境省)。
町中を巡回する、空き地で回収する、チラシを配る、インターネットで広告を出す。環境省は、こうした宣伝文句や、許可をうたうチラシに惑わされないよう呼びかけています。無許可の業者に渡すと、不法投棄、フロンや鉛など有害物質の不適正な処理、電池による発火、高額な請求といった問題が報告されています。
同センターが紹介した事例には、次のようなものがあります。
- 「軽トラックパック7,000円」の広告で申し込んだら、当日は2トントラックで作業員3名が来て、作業後に25万円を請求された(20歳代女性)。
- 軽トラック1台分に満たない量なのに高額を請求され、支払いをためらうと、近くの銀行で現金を下ろすよう求められた(70歳代女性)。
業者に頼むなら、確認すること
最初の相談先は市区町村です。それでも業者を使うときは、次の順で確かめます。無許可と分かったら、その場で作業を断ります(国民生活センター)。
離れて暮らす親の大掃除で、気をつけたいこと
親の家の大掃除を手伝うと、そのまま処分してよいか迷うものが出てきます。通帳、印鑑、保険の証券、古い年賀状の束や手紙に、大事な書類が挟まっていることもあります。処分する前に、箱ごと一度、中を見てください。
業者の件では、国民生活センターが紹介した事例に70歳代の方も含まれています。親には、その場で頼まず、一度子に電話してから決めると約束しておくと安心です。片付けの進め方は、実家の片付け、進め方と業者の選び方にまとめています。
今日できる一歩:市区町村のごみのページで、2つだけメモする
次の2つを、スマホのメモに書き出します。ページが見つからないときは、市区町村のごみの窓口に電話でも聞けます。
- 年末年始に、収集と受付が休みになる日
- 粗大ごみと家電の、年内の最終の申し込み日
よくある質問
袋に入らないものは、すべて粗大ごみですか
自治体で違います。名古屋市は、45リットルの指定袋に入らないものが対象です。ただし、傘のように袋に入らなくても粗大ごみにならない例外品もあります。横浜市は、素材ごとに長さで決めています。迷ったら市区町村に聞いてください。
買った店がなくなった冷蔵庫は、どうしますか
市区町村のごみの担当に問い合わせてください。郵便局でリサイクル券を買って、指定の引き取り場所へ持ち込む方法もあります(神奈川県の案内)。
まだ使える家具や家電は、売れますか
売れるかどうかは、品物の状態によります。売るときは、古物商の許可を持つ信用できるリユースショップに頼むよう、環境省が案内しています。値段がつかないものは、粗大ごみとして出します。
チラシの業者に頼んでしまいました。断れますか
作業の前なら断れます。作業のあとに見積もりと違う請求をされても、その場で払わず、納得できる金額を後日払う意思を伝えます。契約から日が浅いときは、クーリング・オフができる場合もあります。一人で悩まず、188に電話してください。
参考にした公的情報
- 環境省「廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」https://www.env.go.jp/recycle/kaden/tv-recycle/qa.html
- 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブルにご注意!」(2022年11月2日)https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221102_1.html
- 神奈川県「家電リサイクル法について」https://www.pref.kanagawa.jp/docs/p3k/cnt/f537764/index.html
- 家電製品協会 家電リサイクル券センター「リサイクル料金一覧(2024年4月)」https://www.rkc.aeha.or.jp/files/recycle_price_list_2024.pdf
- 名古屋市「粗大ごみ」https://www.city.nagoya.jp/kurashi/gomi/1012183/1035058/1012184/1046468/index.html
- 横浜市「粗大ごみの出し方」https://www.city.yokohama.lg.jp/lang/residents/living-guide/garbage/default2019090311453.html
※本記事は2026年10月時点の公的機関の公開情報にもとづく一般的な情報です。収集日、手数料、受付方法は市区町村で異なります。実際に出す前に、お住まいの市区町村にご確認ください。
