親の相続や年金の手続きで、戸籍謄本が必要になった。ところが本籍地を調べると、岐阜県のどこかの市町村になっている。住まいから遠くても、役所に行かず郵送で取り寄せられます。
このページでは、岐阜県内42市町村の郵送先と手数料を1つの表にまとめました。2026年10月9日時点の、各市町村の公式ページをもとにしています。
先に結論:本籍が岐阜県なら、その市町村へ郵送で請求する
この記事の結論
- 郵送請求は、本籍地の市町村へ送ります。岐阜県は21市・19町・2村の計42市町村で、宛先はそれぞれ違います。うち7町は、公式サイトで郵送請求の案内を確認できず、表では「役場の住民担当窓口にお問い合わせください」としています。
- 手数料は、戸籍謄本が1通450円、除籍・改製原戸籍が1通750円です。郵送では現金ではなく定額小為替で払います。表で金額を確認できた35市町村のうち、28市町村は450円/750円でした。
- 本人・配偶者・父母・祖父母・子・孫の戸籍なら、お住まいの近くの市区町村の窓口で「広域交付」も使えます。本籍地まで行かず、1か所でまとめて請求できます。
岐阜県の市町村別 郵送請求先・手数料一覧
表は、左から市町村名、郵送先、手数料、コンビニ交付、マイナンバーカードでのオンライン請求、公式ページへのリンクの順です。手数料の「謄本/除籍」は、戸籍謄本1通と除籍・改製原戸籍1通の金額で、「確認中」は公式ページに金額が見つからなかったものです。コンビニとオンラインは、「○」が対応、「×」が非対応、「-」が公式ページで確認できなかったことを表します。
表を使うときは、岐阜県内で次の3点に気をつけてください。
- 郡上市は、振興事務所では郵送請求を受け付けず、市民課宛に送るとしています。
- 高山市は、コンビニ交付を住所・本籍とも市内の人に限るとしています。遠方に住んでいる人は、郵送か窓口を使います。
- 大垣市・可児市・本巣市・瑞穂市・揖斐川町の公式ページには、2026年10月9日時点で、コンビニ交付の一時停止やメンテナンスの案内が出ていました。
郵送先が公式ページに書かれていない市町村は、表に「公式ページで確認」と出しています。役場の所在地宛に送れることが多いのですが、送る前に電話か公式ページで確かめると、返送や転送の手間を避けられます。
郵送で戸籍謄本を請求する手順
- 請求書を用意する。表の「公式」リンクから、本籍地の市町村の請求書をダウンロードして印刷します。便せんに必要事項を書いて受け付ける市町村もあるので、先に公式ページで確かめます。
- 本人確認書類の写しを用意する。マイナンバーカードや運転免許証などを、コピーします。
- 手数料分の定額小為替を買う。ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口で買います。発行手数料は1枚につき200円です。大垣市や八百津町のように、切手や収入印紙は使えないと案内する市町村もあります。
- 返信用封筒を用意する。自分の住所と氏名を書き、切手を貼ります。
- 封筒に入れて、本籍地へ送る。請求書、本人確認書類の写し、定額小為替、返信用封筒の4点を入れて、表の宛先に郵送します。届くまでは1週間から10日ほどが目安です。
請求書の書き方や定額小為替の組み合わせは、戸籍謄本を郵送で取り寄せる方法に詳しくまとめています。
本籍地がわからないとき
戸籍の請求には、本籍地と筆頭者(戸籍の最初に書かれている人)の氏名が要ります。自分の本籍地は、本籍の記載ありで請求した住民票の写しで確認できます。亡くなった親の本籍がわからないときは、親の最後の住所地で住民票の除票を取る方法があります。調べ方は本籍の調べ方と、亡くなった親の本籍がわからないときの調べ方で説明しています。
近くの窓口でまとめて取れる「広域交付」
2024年3月から、本籍地でなくても、最寄りの市区町村の窓口で戸籍謄本を請求できるようになりました。これが広域交付です。窓口に本人が行き、顔写真付きの本人確認書類を見せる必要があります。
条件や取れないケースは戸籍の広域交付の使い方で説明しています。
コンビニ・オンラインで取れる人
マイナンバーカードがあれば、本籍地の市町村が対応している範囲で、コンビニでも取れます。住所が本籍地と別の市町村なら、先に利用登録が要ります。除籍・改製原戸籍は、コンビニでは取れません。
オンライン請求は、マイナンバーカードとスマホで申請し、証明書は郵送で届きます。岐阜県内では、高山市・関市・中津川市・各務原市・山県市・本巣市などの公式ページに、除籍・改製原戸籍も請求できるとの記載がありました。コンビニ交付の手数料は市町村で違い、美濃加茂市が1通200円、北方町が100円(2027年3月31日まで)と案内されていました。
手順は戸籍謄本をコンビニで取る方法と、戸籍謄本のオンライン請求にまとめています。
よくある質問
定額小為替はどこで買えますか
ゆうちょ銀行、または郵便局の貯金窓口で買えます。券種は50円から1,000円まであり、1枚ごとに発行手数料200円がかかります。戸籍謄本1通の450円なら、450円券を1枚買い、発行手数料200円を足した650円を窓口で払います。
何通頼めばいいですか
年金やパスポートの手続きなら、現在の戸籍謄本1通で足ります。相続では、手続き先の数だけ要ることがあります。提出先に必要な通数を聞いてから請求すると、無駄がありません。
相続で、出生から死亡までの戸籍が要るときは
亡くなった人の戸籍を、古いほうへさかのぼって集めます。本籍が動いているほど、請求先も通数も増えます。除籍や改製原戸籍を含む集め方は、除籍謄本・改製原戸籍の取り方を見てください。
表に宛先がない町は、どうすればいいですか
表で「役場の住民担当窓口にお問い合わせください」としている7町(岐南町・輪之内町・安八町・大野町・池田町・川辺町・七宗町)は、公式サイトで郵送請求の案内を確認できませんでした。役場の住民担当の窓口に電話で、郵送先と請求書の入手方法を聞いてください。
参考にした公的情報
- 法務省「戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
- 法務省「戸籍の窓口での『本人確認』が法律上のルールになりました」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji150.html
- 地方公共団体情報システム機構(J-LIS)「本籍地の戸籍証明書取得方法」https://www.lg-waps.go.jp/01-06.html
- 地方公共団体情報システム機構(J-LIS)「コンビニ交付とは」https://www.lg-waps.go.jp/01-00.html
- ゆうちょ銀行「定額小為替」https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html
- 表の郵送先・手数料・対応状況:各市町村の公式サイト(表の「公式」リンク)
※本記事は2026年10月9日時点の、各市町村の公式ページなど公的機関の公開情報にもとづく一般的な整理です。郵送先・手数料・受付の方法は変更されることがあります。送る前に、必ず表の「公式」リンク先で最新の内容をご確認ください。表で役場への問い合わせを案内している町は、公式サイトで郵送請求の案内を確認できなかったものです。
ほかの都道府県の郵送請求先一覧:愛知県/静岡県/三重県/東京都/神奈川県/大阪府
本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。
