誰も住まなくなった実家の電気・水道・ガスを、止めるか残すかで迷っている方に向けた記事です。止めれば基本料金はかからなくなりますが、片付けや掃除で通うときに困り、冬は水道管の凍結も気になります。
止めるか残すかの決め方、残すときの基本料金と1年分の比べ、名義と手続き、冬の凍結対策を、中部電力ミライズ・名古屋市上下水道局・東邦ガスの公式情報で確かめてまとめました(2026年11月時点)。
通うなら電気と水道は残し、ガスは止め、冬は元栓を閉める
迷ったときの目安
- 片付けや管理で通うなら、電気と水道は残します。掃除機、明かり、水を流す通水、防犯の機器に使えます。その分、基本料金はかかります。
- ガスは、使わないなら止めてかまいません。東邦ガスの場合、メーターが屋外にあれば止める作業に立ち会う必要はありません。
- 冬は水道の元栓を閉め、外の配管を保温します。名古屋市上下水道局は、気温がマイナス4℃以下になると凍結に注意、旅行などで長く留守にするときは元栓を閉めるよう案内しています。
止める・残すの判断表:電気・水道・ガス
3つとも同じ答えにはなりません。空き家をどのくらいの頻度で使うかで、決め方が変わります。
どれを残すにしても、「いつまで残すか」を家族で決めておくと、払い続ける期間を絞れます。たとえば「四十九日までに片付け、売れたら全部止める」などです。
残すときにかかる基本料金:中部電力ミライズと名古屋市の例
電気も水道も、契約が続く間は基本料金がかかります。愛知で多い契約の例を並べました。
名古屋市の水道料金は「基本料金+使った量に応じた料金」で計算されるため、ほとんど使わなくても基本料金の分は請求されます。電気は、空き家で大きな家電を使わないなら、契約電流を小さくできるかを電力会社に相談する方法もあります。
残し方で比べる1年分の基本料金(名古屋市内の例)
上の基本料金をもとに、何を残すと1年でいくらになるかを並べました。使った分の料金や燃料費調整額は入れていない、基本料金だけの目安です。
名義の変更と、止めるときの手続き
残す場合も、亡くなった親の名義のままにせず、管理する家族の名義と支払い方法に変えておくと、請求書やお知らせが届きます。親の口座から引き落としていた場合、口座が凍結されると支払いが止まります。名義変更の連絡先と手順は電気・ガス・水道・NHKの名義変更と解約にまとめています。
- 水道(名古屋市):使用中止・使用開始は、上下水道局のサイトから24時間申し込めます。受け付けるのは2営業日後以降の日付です。急ぐときはお客さま受付センター(052-884-5959)へ電話します。
- ガス(東邦ガス):使用中止はWebから申し込め、「ガスご使用量のお知らせ」などにあるお客さま番号が要ります。メーターが屋外にあれば立ち会いは不要ですが、ガスを閉めるレバーが室内にあるときは立ち会いが要ります。プロパンガスの家は、供給している会社に申し込みます。
- 電気:契約している電力会社に申し込みます。お客さま番号は検針票や請求書に載っています。
止めて帰るときは、安全のためにブレーカーを「切」にしておきます。東邦ガスも、電気の使用をやめるときはアンペアブレーカーや漏電しゃ断器を切るよう案内しています。電気を残す場合も、使わない家電のプラグは抜いておきます。冷蔵庫は中身を空にしてから電源を切り、扉を少し開けておくと、臭いやカビを防げます。
冬の空き家の凍結対策:元栓・保温・凍ったとき
人が住んでいる家は、水を使うたびに管の中の水が入れ替わります。空き家は水が動かないため、冷え込んだ夜に凍りやすく、管が破裂しても気づきません。名古屋市上下水道局の案内をもとに、空き家でやることを並べます。
- 帰るときに元栓を閉める:元栓(止水栓)は水道メーターのそばにあります。長く留守にするときは閉めておくよう、上下水道局が案内しています。
- 外に出ている配管と蛇口を保温する:布や保温材を巻き、その上をゴミ袋や穴形緩衝材で覆ってテープで留めます。北向きや日陰、風の当たる場所は特に注意します。
- 水抜き栓がある家は使い方を確かめる:寒い地域の家や、外に长い配管がある家には、管の中の水を抜く「水抜き栓」が付いていることがあります。使い方は家の設備によって違うため、分からなければ水道局や指定の工事事業者に聞きます。
- 凍ったときはぞぬるま湯で:蛇口を開け、凍ったところにタオルをかぶせて、ぞぬるま湯をゆっくりかけます。熱湯をかけると管が破裂することがあります。
- 破裂したら元栓を閉めて修理を頼む:名古屋市内なら、指定給水装置工事事業者か、修繕センター(0120-227285、24時間受付)に修理を頼めます。
名古屋市上下水道局は、気温がマイナス4℃以下になると水道管や蛇口が凍り、水が出なくなると注意を呼びかけています。寒波の予報が出たら、通える家族が前の日に見に行くか、元栓が閉まっているかを確かめておくと安心です。
全部止めるのは、売る・解体するとき
家を売るときは、内覧で明かりや水を確かめる買い手もいるため、いつ止めるかを不動産会社と相談します。引き渡しの日に合わせて使用中止を申し込むのが一般的です。
解体するときは、工事の前に電気・ガス・水道を止める日を、解体業者とすり合わせておきます。名古屋市・愛知の解体の補助金と手順は空き家の解体補助金 名古屋・愛知で、空き家のあいだの防犯は空き家の防犯対策でまとめています。通う頻度や管理の頼み方は空き家の管理方法と費用で比べています。
次に実家へ行く前に用意しておくこと
- 実家に届いている電気・水道・ガスの検針票か請求書を集め、お客さま番号と契約の名義を確かめる
- 次に通う日に、水道メーターのそばの元栓の場所と、ブレーカーの場所を家族で共有する
- 外に出ている配管を見て、冬の前に保温材を巻く
実家を売るか、しばらく持つかで、契約を残す期間も変わります。何から決めるかを整理したい方は、30分の無料相談でお話をうかがえます。全国どこからでもオンラインでご利用いただけます。
空き家の電気・水道・ガスについてよくある質問
水道を止めると、もう一度使うときに費用はかかりますか?
名古屋市の場合、使用開始は上下水道局のサイトや電話で申し込めます。申し込みは2営業日後以降の日付で受け付けるため、片付けに行く日が決まったら早めに申し込みます。費用は市町村によって違うので、申し込むときに確かめてください。
元栓を閉めても、水道の基本料金はかかりますか?
元栓を閉めるのは家の中の操作で、契約は続いています。そのため基本料金はかかります。契約ごと止めるには、使用中止の申し込みが要ります。
空き家のブレーカーは切っておくべきですか?
電気を使わないなら、安全のために切っておきます。防犯カメラやセンサーを使っている場合は、その機器に電気が届くようにして、ほかの家電のプラグを抜いておきます。
亡くなった親の名義のままでも、使い続けられますか?
すぐに止まるわけではありませんが、親の口座が凍結されると引き落としができなくなります。管理する家族の名義と支払い方法に変えておくと、請求書やお知らせも家族に届きます。
参考にした公的情報
- 名古屋市上下水道局「水道管の凍結にご注意ください!!」
https://www.water.city.nagoya.jp/category/gotyuui/1438.html - 名古屋市上下水道局「水道使用開始・中止などのお申し込み」
https://www.water.city.nagoya.jp/category/tyuushikaishi/1042.html - 名古屋市上下水道局「新料金の計算方法・早見表」
https://www.water.city.nagoya.jp/ryoukinkaitei2025/ryoukintaikei.html - 中部電力ミライズ「従量電灯A・B・C」
https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/menu/basic/meterrate_hba/ - 東邦ガス「都市ガスおよび電気の使用中止」
https://www.tohogas.co.jp/home/procedure/contract/notes3/ - 東邦ガス FAQ「ガスの使用停止の作業には立会いが必要ですか?」
https://faq.tohogas.co.jp/faq/detail?id=691 - 東邦ガス「原料費調整制度に基づく2026年11月検針分のガス料金について」(一般料金の料金表)
https://www.tohogas.co.jp/corporate-n/press/1261524_1342.html
※本記事は2026年11月時点の中部電力ミライズ・名古屋市上下水道局・東邦ガスの公式情報をもとにした一般的な整理です。料金や手続きは、契約している会社や市町村によって異なります。お住まいの地域の各社・水道局にご確認ください。
