仏壇の処分方法と費用【2026年】閉眼供養・位牌の扱いと実家の仏壇の片付け方

相続した愛知の実家を、この先どうするか考えている方へ

住む人がいなくなった家にも、固定資産税は毎年かかります。名古屋市で空き家の税金が上がる仕組みと、愛知の市町村の空き家バンクで家を貸す・売るときの順番をまとめました。

名古屋市の空き家の固定資産税:勧告で何倍になるか

愛知の空き家バンク一覧と、相続した実家を出す順番

形見の品やブランド品を、手放すか迷ったら

相続放棄を考えている間に遺品を売ったり処分したりすると、相続を受け入れたとみなされることがあります。手放す前の仕分けの順番と、品物ごとの手放し方をまとめました。

遺品整理を自分でする手順:仕分けと手放し方

亡くなった方の車を、引き継ぐか手放すか決める前に

乗り続ける・売る・廃車にする、どの場合も相続人が手続きをします。窓口は普通車が運輸支局、軽自動車が軽自動車検査協会です。必要な書類と期限をまとめました。

車の名義変更(死亡・相続)の必要書類と期限

お墓をこの先どうするか、家族で話し合う前に

管理料が払われないままのお墓は、使用許可の取り消しや官報公告などを経て、無縁墓として改葬されることがあります。そうなるまでの流れと家族の選択肢をまとめました。名古屋市営の八事霊園・愛宕霊園の墓じまいは、返還と改葬の申し込みの流れを別にまとめています。

お墓を放置するとどうなる?無縁墓になるまでの流れ

八事霊園・愛宕霊園の墓じまい(名古屋市営墓地の返還)

留守にしている実家や、一人暮らしの親の家の防犯が気になる方へ

警察の分析では、住宅に入られる手口は鍵のかけ忘れと窓ガラス破りが多くを占めます。誰も住んでいない家と、親が一人で住む家とでは備え方が違うため、分けてまとめました。

空き家の防犯対策:お金をかけずにできることと警備会社の費用

一人暮らしの親が住む実家の防犯対策

相続した家・土地を、売るか持ち続けるか迷っている方へ

売る・貸す・住み続けるで、かかる費用と税金が変わります。亡くなった親が一人で住んでいた家を売るときは、条件を満たすと譲渡所得から最大3,000万円を差し引ける特例もあります。

実家を売る・貸す・住み続けるの比べ方

相続した空き家を売るときの税金と3,000万円控除

手続きが落ち着いたら、残された親御さんの預金のことも

親が認知症と診断されると、本人名義の定期預金は家族でも解約できなくなることがあります。いまのうちにできる備えと、本人以外が解約するときの手順をまとめました。

親の定期預金を動かせなくなる前に読む

預金・退職金の置き場所は、目的で分けると迷いません

すぐ使うお金、しばらく使わないお金。目的ごとに向く置き場所と、銀行の窓口で勧められたときに確かめたい点を整理しました。

お金の置き場所を目的別に見る

受け取ったお金を、窓口で勧められるまま預け替える前に

相続の手続きで金融機関の窓口に行くと、受け取ったお金の預け先として商品を勧められることがあります。早く解約すると払った額を下回る期間があるものもあります。契約の前に確かめたい点をまとめました。

契約する前に確かめる点を見る

死亡保険金は、分ける遺産とは別に扱われます

死亡保険金は受取人のものとして、遺産分割の対象から外れるのが原則です。かかる税金も、契約者・被保険者・受取人の組み合わせで変わります。手元の保険証券で確かめられる早見表です。

組み合わせ別の早見表を見る

実家の仏壇を引き継げず、処分の方法と費用の目安、位牌の扱いを知りたい方に向けてまとめました。

この記事では、仏壇を処分する前に確かめること、閉眼供養(魂抜き)の考え方、処分の方法と費用の相場、位牌や仏具の扱い、頼む先を選ぶときの注意点を順に整理します。制度と自治体の手数料は国税庁・名古屋市・環境省の公式ページで、仏具店やお寺、業者に頼む場合の費用は複数の公開情報で、2026年11月時点で確かめた範囲を載せています。

目次

処分の順番:中身を確かめ、お寺に相談してから方法を選ぶ

順番と費用の目安

  1. 順番:仏壇の中と引き出しを確かめる → 菩提寺(付き合いのあるお寺)に相談し、必要なら閉眼供養をしてもらう → 処分の方法を選ぶ、の順です。位牌は仏壇と別に行き先を決めます。
  2. 方法と費用:仏壇店・仏具店の引き取り(2万〜8万円ほど)、お寺での引き取り・お焚き上げ(1万〜10万円ほどと幅が大きい)、自治体の粗大ごみ(名古屋市は2,000円)、不用品回収・遺品整理業者への依頼の4つがあります。閉眼供養のお布施は1万〜3万円ほどが目安とされます。
  3. 注意:家庭から出るごみを運べる許可のない回収業者には頼まないでください。環境省と名古屋市は、産業廃棄物処理業や古物商の許可では家庭のごみは回収できないとして、無許可の業者を利用しないよう呼びかけています。

仏壇は「捨てる」より「役目を終える」と考える家が多い道具です。気持ちの整理と、ごみの出し方の決まりの両方を押さえると、家族で納得して進めやすくなります。

仏壇は誰が決める?相続の財産とは別の扱い

仏壇やお墓は、預金や家とは別の扱いです。民法897条は、系譜・祭具・墳墓(お墓)の所有権は、慣習に従って先祖の祭祀を主宰する人(祭祀承継者)が引き継ぐと定めています。亡くなった人が指定していればその人、慣習が明らかでなければ家庭裁判所が決めます。

つまり、仏壇をどうするかは、遺産分割の話し合いとは別に、仏壇を引き継ぐ人を中心に決めるものです。実際には、きょうだいや親族に「処分しようと思う」と相談してから進めると、あとで「勝手に捨てた」と言われずに済みます。

相続税の面では、国税庁は、墓地や墓石、仏壇、仏具など日常礼拝をしている物は相続税がかからないとしています。ただし、骨とう的価値があるなど投資の対象となるものや、商品として持っているものは相続税がかかります。

処分する前に:仏壇の中と引き出しを確かめる

仏壇の引き出しや台の下は、家の大事なものの置き場になっていることがあります。処分を頼む前に、家族で中を一つずつ確かめてください。

出てきやすいものどうするか
位牌・本尊(仏像や掛け軸)・過去帳仏壇とは別に、行き先を決める(次の章)
遺影・写真・手紙家族で分けるか、データにして残すかを決める
通帳・印鑑・キャッシュカード相続の手続きで使うことがある。まとめて保管する
土地の権利証(登記識別情報)・契約書家や土地の相続や売却で使う。捨てずに保管する
封のされた遺言書開けずに保管する。自筆の遺言書は家庭裁判所での検認が要る場合がある
現金・貴金属・金の仏具相続の財産になる。金額や数を書き留めておく

ほかにも捨てる前に確かめたいものは遺品整理で捨ててはいけないものチェックリストにまとめています。

閉眼供養(魂抜き)は必要?お寺への相談の仕方

仏壇を手放す前に、お寺に読経をお願いする家が多くあります。一般に「閉眼供養」「魂抜き」と呼ばれますが、呼び方や考え方は宗派によって違い、こうした供養をしない宗派もあります。するかどうかは法律で決まっているものではないので、菩提寺があれば、まずお寺に「仏壇を処分したい」と相談するのが確実です。

  • 菩提寺がある:電話で事情を話し、読経をしてもらうか、日程、お布施の目安を聞きます。位牌の預かりや供養を頼めるかも、このときに聞きます。
  • 菩提寺がない・分からない:引き取りを頼む仏壇店や仏具店に、供養の手配ができるかを聞く方法があります。親族に、どのお寺とつながりがあったかを聞いてみるのも手がかりになります。
  • お布施を包むとき:表書きや渡し方は、墓じまいのお布施(表書きの書き方)と同じ考え方で準備できます。

仏壇の処分方法4つと費用

処分の方法は4つあります。費用だけでなく、運び出しを誰がするか、供養も頼めるかで選ぶと決めやすくなります。

方法費用の目安向いている場面気をつけること
仏壇店・仏具店に引き取りを頼む2万〜8万円ほど。大きさ・階段の有無・運び出しで見積もり新しい小さな仏壇に買い替える、供養の手配も一緒に頼みたい引き取り料と運び出し料が別かを確かめる
お寺に相談するお布施として1万〜10万円ほど(料金表がないお寺が多い)菩提寺があり、供養と位牌の扱いもまとめて相談したい仏壇そのものの引き取りまでするかはお寺による
自治体の粗大ごみに出す名古屋市は仏壇1点2,000円(2026年11月時点)閉眼供養を済ませ、自分たちで運び出せる収集の場所まで自分で運び出す。大きい仏壇は人手が要る
遺品整理業者に家の片付けと一緒に頼む家全体の作業量で見積もり。仏壇だけを不用品回収に頼むと8,000円〜4万円ほど実家をまるごと片付ける、遠方で何度も通えない家庭のごみを運べる許可の有無を確かめる(次の章)
※名古屋市の手数料は、名古屋市「粗大ごみの品目・手数料」のページで確認。ほかの市町村は手数料や大きさの区分が違います。

費用の相場(2026年11月時点で確かめた範囲)

お寺や業者の料金は公的な基準がなく、公開されている相場の解説も幅があります。複数の公開情報で重なる範囲を目安として並べました。実際の金額は、見積もりやお寺への相談で確かめてください。

費用相場の目安出典の種類
閉眼供養のお布施(菩提寺に頼む)1万〜3万円ほど。お寺に来てもらう場合は、別にお車代・御膳料をそれぞれ5,000円〜1万円ほど包むことがある処分・買取業者の解説記事
閉眼供養(僧侶の手配サービスに頼む)3.3万〜5.5万円ほど(宗派を指定すると加算がある例も)生活情報サイトが示した事業者2社の料金例
仏壇店・仏具店の引き取り2万〜8万円ほど(大きさや運び出しの手間で変わる)暮らしのサービス紹介サイト、処分業者の解説
お寺での引き取り・お焚き上げ1万〜10万円ほど(お布施として包み、料金表がないことが多い)暮らしのサービス紹介サイト、処分業者の解説
不用品回収業者8,000円〜4万円ほど(トラックの大きさや、一緒に出す量で変わる)暮らしのサービス紹介サイト、処分業者の解説
自治体の粗大ごみ名古屋市は1点2,000円。ほかの市区町村は数百円〜3,000円ほどで、大きさの区分も違う名古屋市の公式ページ/ほかの市区町村は生活情報サイトの例示

(名古屋市「粗大ごみの品目・手数料」、くらしのマーケットマガジン「仏壇の処分方法と費用」(2024年3月更新)、おいくら「仏壇の処分方法と費用相場」(2026年8月更新)、ファイナンシャルフィールド「仏壇を処分したいのですが、粗大ごみにそのまま出せますか?」(2025年9月更新)をもとに当社で整理。業者・お寺の金額は公開情報の幅で、地域や仏壇の大きさで変わります)

状態のよい金仏壇・唐木仏壇や家具調の仏壇は、買い取りの対象になる場合があるとする業者の解説もあります。ただ、中古の仏壇は買い手が少なく、買い取りは難しいとする解説も多いため、買い取りで費用が浮くことは期待しすぎず、引き取りの見積もりと並べて考えると安心です。買い取りの査定の前に、閉眼供養を済ませておくよう求められることがあります。

名古屋市の場合、粗大ごみはインターネットで24時間申し込め、新しい申し込みの締め切りは収集日の7日前です。手数料はキャッシュレス決済か、コンビニなどで買う手数料納付券で払い、収集日の朝8時までに指定の場所へ出します。ほかの市町村に実家がある場合は、その市町村のホームページで「粗大ごみ 仏壇」と調べると、手数料と出し方が分かります。

位牌・遺影・仏具はどうする?

仏壇を手放しても、位牌まで手放すとは限りません。家族の住まいに合わせて、次のような形があります。

  • 位牌を自宅に置く:小さな仏壇や棚に移し、手を合わせる場所を残します。複数の位牌を、一つにまとめる方法を用意しているお寺や仏具店もあります。
  • 位牌をお寺に預ける・供養してもらう:菩提寺で、位牌の預かりや供養を受けているかを聞きます。
  • 遺影・写真:額は処分し、写真だけを残すと場所をとりません。データにして家族で分ける方法もあります。
  • 仏具:金属やガラスは、市町村のごみの分け方に従います。金や骨とう的価値がありそうなものは、相続の財産になることがあるので、処分する前に家族で確かめます。

お墓も同じように閉じることを考えている場合は、仏壇と位牌の行き先を、お墓の遺骨の行き先とあわせて決めると、お寺への相談が一度で済みます。お墓の行き先は墓じまいの遺骨はどうする?で比べています。

頼む先を選ぶときの注意:許可のない回収業者

実家の片付けでは、「無料で回収します」というチラシや、街を回る回収車を見かけることがあります。環境省は、家庭のごみを回収できるのは市区町村の一般廃棄物処理業の許可を持つ業者か、市区町村から委託を受けた業者で、産業廃棄物処理業や古物商の許可では回収できないと説明しています。名古屋市も、市の許可のない回収業者に粗大ごみなどの処分を頼まないよう呼びかけています。

名古屋市は、「定額」をうたうコースを頼んだのに見積もりより高額な別料金を請求された、積み込んだあとに断るとキャンセル料を求められた、といった例を挙げています。環境省も、無許可の業者が回収したものの不法投棄や高額な請求の例を示しています。頼む前に、次の点を確かめてください。

  • 見積もりを書面で出してもらえるか、キャンセル料がかかるか
  • 引き取ったあとに、引き取り書や領収書を出してもらえるか
  • 家庭のごみを運ぶ許可(市町村の一般廃棄物収集運搬の許可)があるか、または許可のある業者と組んでいるか

遺品整理業者の選び方と費用の考え方は遺品整理を自分でする手順と遺品整理の費用は誰が払う?で、実家全体の片付けの進め方は実家の片付けと実家じまいの費用の目安で説明しています。

片付けを始める前に

  1. 仏壇の引き出しと台の下を家族で確かめ、通帳・権利証・遺言書などを別の箱にまとめる
  2. 菩提寺に電話し、仏壇を手放したいこと、位牌をどうしたいかを相談する
  3. 実家のある市町村のホームページで、仏壇の粗大ごみの手数料と申し込み方法を調べる

仏壇の処分についてよくある質問

閉眼供養をせずに処分してもいいですか

閉眼供養は法律で決まっているものではありません。宗派によって考え方も違います。気持ちの区切りとしてお願いする家が多いので、迷うときは菩提寺に相談するか、引き取りを頼む仏壇店に供養の手配ができるかを聞いてください。

仏壇の処分の費用は誰が払いますか

法律に決まりはありません。仏壇を引き継いだ人が払う形のほか、きょうだいで分けることもあります。実家の片付け全体の費用とあわせて、誰がどれだけ出すかを先に話し、メモに残しておくとあとでもめにくくなります。

仏壇に相続税はかかりますか

国税庁は、日常礼拝をしている仏壇や仏具には相続税がかからないとしています。ただし、骨とう的価値があり投資の対象になるものや、商品として持っているものには相続税がかかります。個別の判断は税務署か税理士に確かめてください。

マンションに引っ越すので、小さな仏壇に替えたいです

古い仏壇の引き取りと、新しい仏壇の購入を同じ仏壇店に頼むと、運び出しと供養の手配を一度で済ませやすくなります。位牌をいくつ移すかで仏壇の大きさが変わるので、先に位牌の数を数えておきます。

仏壇を粗大ごみに出すとき、そのまま出していいですか

中のものをすべて出し、位牌や本尊は別にしてから出します。出し方の細かい決まり(受付番号を書いた用紙や納付券を貼るなど)は市町村で違うので、申し込みのときの案内に従ってください。

参考にした公的情報・公開資料

※本記事は2026年11月時点の法令と、国税庁・環境省・自治体の公式サイト、仏具店や処分業者などの公開情報をもとにした一般的な情報です。閉眼供養などの作法は宗派やお寺によって異なります。粗大ごみの手数料と出し方は市町村ごとに違います。個別の税額や申告の判断は、税務署または税理士にご確認ください。

実家の片付けや相続の手続き、何から決めるか。30分無料で順番を整理できます052-766-5650無料相談を申し込む
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「いまから相続」は、株式会社アシストプラスが運営する、相続の手続き・生前対策・終活に関する情報サイトです。愛知県内の相続相談先の選び方や費用相場、金融機関ごとの手続き、生前対策や終活の進め方など、地域の実情に即した実践的な情報をお届けしています。 なお、運営会社である株式会社アシストプラスには、「あいち相続あんしんセンター」代表を務める司法書士 今井裕司が一部出資しております。この関係性を踏まえ、記事内でのご紹介・ご案内は公平性を保つよう努めています。

目次