百五銀行の相続手続き完全ガイド|必要書類・流れ・愛知県内支店の窓口

先週、名古屋市中村区の実家を片づけていたら、亡くなった父の机の引き出しから百五銀行のキャッシュカードと通帳が出てきました。三重県に本店がある銀行だと知って、名古屋支店に電話をかける前に、愛知県内の支店でも本店と同じように手続きができるのか、何を持っていけばいいのか分からず、通帳を手にしたまま数分立ち尽くしてしまいました。

✅ この記事の結論(30秒まとめ)

  • 百五銀行は死亡の連絡が入り「相続受付書」を提出した時点で口座を凍結する。連絡前の引き出しは他の相続人とのトラブルの原因になりやすい
  • 必要書類は遺言書・遺産分割協議書・調停/審判のいずれで進めるかによって異なり、出生から死亡までの戸籍謄本一式が基本となる
  • 本店は三重県津市だが、愛知県内在住・在勤の方は名古屋支店・一宮支店・岡崎支店など県内の最寄り支店の窓口、または相続専用フリーダイヤル(相続センター)0120-438-105(平日9:00~17:00、銀行休業日を除く)で相談できる
  • 定期預金は凍結後に動かしづらくなるため、生前のうちに普通預金への組み替えや代理人カードの検討が有効
  • 最新の必要書類・手数料・窓口の混雑状況は、口座のある支店に直接確認するのが確実
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相続の手続きは、都市銀行や地元の信用金庫であれば経験談やネット記事も比較的見つかりますが、百五銀行のように本店が三重県津市にある地方銀行となると、愛知県内の支店でどこまで本店と同じ対応をしてもらえるのか、情報が少なく見通しが立ちにくいものです。本当に面倒なのは書類そのものの多さではなく、愛知県内の支店に行けばそのまま完結するのか、それとも途中で「本店にお問い合わせください」と言われてしまわないか、という不透明さかもしれません。だから、この記事では、百五銀行の相続手続きの流れ・必要書類・愛知県内での相談窓口の確認方法から、口座凍結の仕組みと凍結前にできる備えまで、具体的に整理しました。

目次

百五銀行の相続手続きの流れ

百五銀行の公式サイトでは、相続手続きの流れが4つのステップで案内されています。多くの銀行と同様、まず取引店(愛知県内の支店を含む)への連絡から始まり、必要書類をそろえて提出し、内容確認のうえで払戻しや名義変更が行われるという流れです。

1

相続発生のご連絡

口座のある支店(愛知県内の最寄り支店でも可)へ、来店またはお電話で相続発生を連絡し、「相続受付書」に記入します。この時点で口座は凍結されます。

2

残高証明書の取得(必要な場合)

遺産分割協議や相続税申告のために残高証明書が必要な場合は、あわせて発行を依頼します(所定の発行手数料がかかります)。

3

必要書類のご準備

遺言書の有無・遺産分割協議書の有無・調停や審判によるかなど、相続の形態に応じた書類を準備します。

4

書類のご提出

そろえた書類一式を、本支店の窓口へ来店するか、郵送で提出します。愛知県内の支店に口座がある場合は、その支店へ提出するのが基本です。

5

払戻し・名義変更(完了)

「相続手続依頼書」の内容に基づき、解約金の振込・店頭受け取り、または残高を引き継ぐ名義変更が行われ、手続きが完了します。

相続手続きに必要な書類

百五銀行の相続手続きでは、一般的に以下のような書類が必要です。実際に必要な書類は、遺言書がある場合・遺産分割協議書による場合・家庭裁判所の調停や審判による場合など、相続の形態によって異なるため、最終的には必ず取引店(愛知県内の支店を含む)にご確認ください。

書類内容・ポイント
死亡が確認できる書類死亡診断書の写しや、死亡の記載がある戸籍(除籍)謄本など
被相続人の戸籍謄本一式出生から死亡までの連続した戸籍(除籍・改製原戸籍を含む)。相続人を漏れなく確定するために必須
相続人全員の戸籍謄本相続人であることを証明するもの
相続人全員の印鑑証明書発行日から3~6か月以内が目安
遺産分割協議書または遺言書遺言書がある場合は公正証書か自筆証書か、自筆証書であれば検認の有無で扱いが変わる
調停調書・審判書(該当する場合)家庭裁判所の調停・審判で分割方法が決まった場合に提出
相続手続依頼書(百五銀行所定)相続人全員が記入・実印を押印する所定様式
通帳・キャッシュカード・証書故人名義のもの。キャッシュカードは返却不要で、ご遺族が切断して処分する取り扱いを案内する金融機関が多い

なお、相続人の中に海外居住者がいる場合は、印鑑証明書に代えて現地の日本大使館・領事館が発行する在留証明書や署名(サイン)証明書が利用できるケースがあります。相続人に未成年者や認知症等で判断能力が十分でない方がいる場合は、家庭裁判所での特別代理人や成年後見人の選任が必要になることもあるため、早めに取引店へ相談することをおすすめします。戸籍謄本に不足があると、追加の取り寄せだけで1~2週間、郵送でのやり取りが加わるとさらに日数がかかることもあり、書類の実費(1通あたり数百円~千円程度)もそのつど発生します。

なお、相続手続きを放置した場合に起こりうるリスクについては、相続手続きをしなかったらどうなる?対処法と起こりうるリスクについて徹底解説で詳しく解説しています。

百五銀行 愛知県内の支店・相続に関する相談窓口

株式会社百五銀行は、1878年(明治11年)創業の歴史ある地方銀行で、本店は三重県津市にあります。愛知県は本店所在地ではなく、あくまで営業エリアの一つですが、名古屋支店・一宮支店・岡崎支店・春日井支店・刈谷支店・豊田支店など、県内にも数十店規模の支店を展開しています。愛知県内在住・在勤で百五銀行に口座をお持ちの方は、本店(三重県津市)まで出向く必要はなく、口座のある愛知県内の支店、またはお近くの支店の窓口で相続手続きの相談・提出ができます。

  • 本店所在地:〒514-0838 三重県津市岩田21番27号
  • お客さま相談室(代表・通話料有料):059-227-2151
  • 相続センター(フリーダイヤル):0120-438-105(受付時間 平日9:00~17:00、銀行休業日を除く)
  • 公式サイト:https://www.hyakugo.co.jp/
  • 相続手続の流れ(公式案内ページ):https://www.hyakugo.co.jp/otetsuduki/nagare/

公式サイトには、遺産整理業務・相続手続サポートサービスや相続税申告サービス、遺言信託・戸籍収集サービスなど、相続関連の有償サービスも案内されています。ただし、愛知県内の各支店ごとの手続き対応時間や、店舗によって多少異なりうる運用の細部までは、外部から一律に確認できませんでした。愛知県内に店舗をいくつ持つかも、集計方法によって数え方に幅があるため、本記事では正確な店舗数の断定は避け、「愛知県内にも複数の支店がある」とご案内するにとどめます。最新の店舗一覧・最寄りの支店・混雑状況は、公式サイトの店舗検索、または上記の相続センターに直接ご確認ください。

なお、百五銀行以外も含めた愛知県内の相続相談先については、愛知県の相続相談先マップ|市区町村別ガイド【尾張・知多・西三河・東三河】で詳しく解説しています。

口座凍結はいつから始まるのか

金融機関は、名義人の死亡を知った時点(遺族からの連絡が一般的なきっかけです)で、その口座を凍結する取り扱いが一般的です。百五銀行についても、相続発生の連絡が入り「相続受付書」が提出された時点で口座が凍結されるとみられます。凍結後は、正式な相続手続きが完了するまで、原則として入出金・引き落としのいずれもできなくなります。

⚠️ 注意:連絡前に引き出した場合のリスク

口座凍結前に故人の口座から現金を引き出すこと自体は、法律上直ちに禁止されているわけではありませんが、他の相続人から使途を疑われ、遺産分割協議が難航する原因になりやすい点に注意が必要です。引き出した金銭は、後日の相続税申告や遺産分割の際に「使途不明金」として説明を求められることがあります。葬儀費用などやむを得ず引き出す場合は、領収書を必ず保管し、他の相続人にも事前に共有しておきましょう。

口座凍結前にできる生前対策

相続が発生してからでは、口座凍結を止めることはできません。しかし家族が元気なうちに対策をとっておくことで、「必要なときにお金が引き出せず困る」という事態を大きく減らせます。

定期預金の普通預金化定期預金は満期前解約の手続きが煩雑になりがちで、相続発生後は名義人本人の同意も得られないため、相続人全員の書類がそろうまで実質的に動かせません。定期預金は認知症になると解約できなくなるのかも参考に、当面使う予定のない範囲で、生前のうちに普通預金へ組み替えておくと流動性を確保しやすくなります。

生活費超過分の普通預金化高齢の親などが日常的に使う金額を大きく超える資金を定期預金や他の金融商品に置いたままにしていると、判断能力低下や死亡時に家族が必要な資金をすぐ引き出せなくなりがちです。生活費の1~2年分を目安に、普通預金へ移しておくと安心です。

代理人カード(家族カード)の登録金融機関によっては、家族名義の代理人カードを発行できる場合があり、本人が窓口に行けなくなった際の備えとして有効です。ただし死亡後は使用できなくなる点に注意し、取り扱いの有無や条件は百五銀行の窓口へ事前に確認しておきましょう。

家族信託の活用財産管理を家族に託す契約を結んでおけば、認知症等で本人の判断能力が低下した後も、受託者となった家族が口座の管理や資金の引き出しを継続できます。百五銀行は民事信託業務サービスも案内していますが、取り扱いの詳細や信託口口座の運用は金融機関により異なるため、利用を検討する際は事前に取引店へ相談しておきましょう。

生命保険の非課税枠の活用生命保険金には「500万円×法定相続人の数」の非課税枠があり、受取人をあらかじめ指定しておけば、遺産分割協議の完了を待たずに比較的短期間で保険金を受け取れる場合があります。葬儀費用や当面の生活費の確保に役立つほか、特定の家族に確実に資金を残したい場合の対策にもなります。実際にどの対策が適しているかは財産状況や家族構成によって異なるため、税額に関わる判断は税理士など専門家に確認しながら進めることをおすすめします。

なお、生命保険と相続の関係については、生命保険と相続に関する完全ガイドで詳しく解説しています。また、認知症になる前に家族で話し合っておきたいお金の管理については、親のお金の管理はどうする?認知症になる前に家族で決めておくべき5つのことで詳しく解説しています。

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実務知見:短期間に相続が続いたときの「相次相続控除」

💡 実務知見:当窓口の相談をもとに再構成した典型例

【当窓口の相談から】父の相続の手続きがようやく落ち着いたと思ったら、数年も経たないうちに今度は母も亡くなってしまい、また一から同じような手続きをすることになった——そうした相続人の方から、「同じ財産に対して相続税が二重にかかっているようで納得がいかない」というご相談をいただくことがあります。相続税には「相次相続控除」という制度があり、今回の相続開始前10年以内に、亡くなった方(今回の被相続人)が別の相続で相続税を課された財産を取得していた場合、その際に課された相続税額の一定割合を、今回の相続税額から控除できます。控除される割合は経過年数に応じて逓減する仕組みで、前回の相続からの年数が短いほど控除額は大きく、10年に近づくほど小さくなっていきます。対象になるかどうか、控除額がいくらになるかは、前回の相続税申告の内容や財産構成によって計算が変わるため、当てはまりそうな場合は早めに税理士など専門家に相談し、前回の申告書一式を手元に用意しておくことをおすすめします。(当窓口に寄せられた相談をもとに再構成した典型例です)

この記事が「不要」な方

相続人がご自身おひとりだけで、かつ戸籍謄本などの書類収集に慣れている方は、本記事で紹介する手順どおりに進めるだけで、百五銀行の相続手続きをご自身で完結できる可能性が高く、専門家への依頼は必ずしも必要ではありません。まずはご自身で愛知県内の取引店に必要書類を確認し、進めてみることをおすすめします。

セルフチェック:今のご自身の状況を確認する

✅ 以下のうち、当てはまるものにチェックしてみてください

  • □ 相続人が3人以上いる
  • □ 遺産の中に不動産が含まれている、または複数の金融機関に口座が分かれている
  • □ 百五銀行の口座に、普通預金以外に定期預金や国債などの商品が含まれている
  • □ 相続人の中に、音信不通・連絡が取りづらい人・未成年者・海外在住者がいる
  • □ 遺言書の有無や内容がはっきり分からない

該当0~1個:自力で進められます。専門家に依頼しなくても、ご自身で手続きを完了できる可能性が高い状況です。

該当2~3個:判断が必要な論点があります。下記の生前対策診断で、ご自身の状況を整理することをおすすめします。

該当4個以上:専門家と整理した方が早い状況です。下記の生前対策診断から、ご自身の状況を整理したうえで、必要に応じて個別相談のご案内も確認できます。

上のチェックで該当が0~1個だった方は、専門家に依頼しなくてもご自身で手続きを完了できる可能性が高い状況です。無理に相談される必要はありません。

よくある質問

本店が三重県にありますが、愛知県内の支店だけで手続きは完結しますか?

基本的には、口座のある愛知県内の支店(名古屋支店・一宮支店・岡崎支店など)の窓口、または郵送で手続きが完結します。三重県の本店まで出向く必要は通常ありません。ただし、支店によって受付できる曜日・時間や、追加で本部確認が必要になるケースの有無は異なる場合があるため、事前に電話で確認しておくとスムーズです。

相談すると必ず費用がかかりますか?断られるくらいなら、と心配です。

本記事のセルフチェックや生前対策診断は、ご利用時点で費用は発生しません。個別相談・依頼に進む場合も、正式にご依頼いただく段階まで費用は発生しないのが一般的です。まずは情報を整理する目的でご利用いただいて構いません。

まだ相続は発生していませんが、早すぎますか?

早すぎることはありません。口座凍結は、相続が発生してからでは対策の選択肢が大きく減ってしまいます。定期預金の見直しや家族信託の検討は、家族が元気で判断能力がしっかりしている今だからこそできる備えです。

家族に「そろそろ相続の話を」と切り出しにくいのですが、どうすればいいですか?

いきなり「相続」を切り出すのではなく、「百五銀行の口座、うちの場合はどうなっているんだろうね」といった、この記事のような客観的な情報をきっかけにするご家庭が多いようです。まず「口座凍結の仕組みを知っておこう」という情報共有から始めると、話しやすくなることがあります。

百五銀行に普通預金と定期預金の両方の口座がある場合、手続きは一度で済みますか?

同じ支店にある口座であれば、多くの場合まとめて「相続手続依頼書」を提出することで一括して手続きできます。ただし口座の種類や商品によって必要な追加書類が異なることがあるため、窓口で全ての口座・商品を伝えたうえで、必要書類を確認することをおすすめします。

まとめ

百五銀行の相続手続きは、三重県津市の本店ではなく、愛知県内の最寄りの支店(名古屋支店・一宮支店・岡崎支店など)の窓口や郵送でも進められます。死亡の連絡と「相続受付書」の提出をきっかけに口座が凍結され、戸籍謄本一式・印鑑証明書・遺産分割協議書または遺言書・相続手続依頼書などをそろえて手続きを進める流れです。必要書類は相続の形態によって異なるため、早い段階で口座のある支店、または相続センター(フリーダイヤル0120-438-105)に確認しながら準備を進めることが近道になります。また、短期間に相続が続いた場合は「相次相続控除」が使える可能性もあるため、心当たりがあれば専門家に相談してみてください。口座凍結は「起きてから慌てて対応するもの」ではなく、生前のうちに普通預金化や家族信託、生命保険の活用を検討しておくことで、家族の負担を大きく減らせるものでもあります。まずはご家族の財産状況を整理するところから始めてみましょう。

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💡 生前にこれをしておけば防げたこと

口座凍結後にいちばん負担が大きいのは、書類の多さよりも「まとまった現金がすぐに動かせない」時間そのものだった、というケースが少なくありません。生命保険の死亡保険金は遺産分割の対象外とされ、受取人が請求すれば数営業日~1週間程度で受け取れることが多く、葬儀費用や当面の生活費、他の相続人へ渡す代償金の原資として活用されることがあります。あわせて「500万円×法定相続人の数」の非課税枠もあります。ご自身の家族構成でどの程度の備えが合っているかは、まず上記の生前対策診断で目安を確認したうえで、必要であれば保険の専門家に相談する、という順番がおすすめです。当社では、全社を比較できる提携代理店をご紹介することも可能です。

※ご紹介にあたり、当社が提携代理店から紹介料を受け取る場合があります。生命保険・税務に関する最終的な判断は、保険の専門家・税理士にご確認ください。


本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。掲載している百五銀行の会社概要・相続手続きの流れ・電話番号等は、作成時点(2026年7月)にWebSearchで確認した公開情報に基づきますが、愛知県内の正確な支店数や店舗ごとの運用の細部までは確認できておりません。最新の受付状況・必要書類・手数料・最寄り支店は、百五銀行の窓口(相続センター:0120-438-105)に直接ご確認ください。本記事は個別の税務・法的判断を保証するものではありません。

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当社は手続きそのものをお受けしていないため、「いまは何もしなくて大丈夫です」という結論をお伝えしても困りません。ご相談を無料にしているのは、そのためです。実際の手続きをご依頼になる場合は、提携先の専門家が有償で承ります。ご希望に応じて提携先をご紹介した際に紹介料を受け取る場合がありますが、紹介料の有無でご提案の内容は変えません。

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この記事を書いた人

「いまから相続」は、株式会社アシストプラスが運営する、相続の手続き・生前対策・終活に関する情報サイトです。愛知県内の相続相談先の選び方や費用相場、金融機関ごとの手続き、生前対策や終活の進め方など、地域の実情に即した実践的な情報をお届けしています。 なお、運営会社である株式会社アシストプラスには、「あいち相続あんしんセンター」代表を務める司法書士 今井裕司が一部出資しております。この関係性を踏まえ、記事内でのご紹介・ご案内は公平性を保つよう努めています。

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