印鑑登録証明書の取り方|必要なもの・コンビニ・代理人・登録していないとき

遺産分割協議書や不動産の手続きで「実印と印鑑登録証明書を用意してください」と言われた。実印を作った覚えはあるけれど、役所に登録したのか、登録証をどこへしまったのか、はっきりしない。そんな場面で最初に知りたいのは、証明書をどこで、何を持って取るかです。

この記事では、印鑑登録証明書の取り方を、窓口・コンビニ・代理人の場合に分けて説明します。印鑑登録をしていないときの手続きも載せました。内容は2026年10月8日時点の、国と市区町村の公式案内にもとづきます。

目次

先に結論:登録証(カード)か、マイナンバーカードを持っていく

この記事の結論

  1. 印鑑登録証明書は、市区町村の窓口と、対応している市区町村ではコンビニで取れます。手数料は市区町村で違い、横浜市は窓口300円、札幌市は窓口400円でコンビニ200円です。
  2. 窓口で必要なのは、印鑑登録証(カード)です。横浜市のようにマイナンバーカードで請求できる市もあれば、札幌市のようにできない市もあるため、行く前に確認します。
  3. まだ登録していないときは、先に登録の手続きが要ります。市によっては、本人確認書類を見せればその日に登録できます。

先に、窓口とコンビニの違いを表で見ます。

方法必要なもの手数料(1通)ひとこと
窓口申請書、印鑑登録証(カード)。市によってはマイナンバーカードでも可横浜市300円、札幌市400円平日の昼間が中心。受付時間は市区町村で違う
コンビニマイナンバーカードと暗証番号(対応する市区町村のみ)札幌市は市民なら200円毎日6時30分〜23時。窓口より安い例がある
郵送——横浜市は郵送請求を受け付けていません。他の市は確認が必要です
※金額や必要なものは市区町村ごとに違います。上は横浜市・札幌市の公式案内(2026年10月時点)の例です。実際に取る前に、印鑑登録をしている市区町村のページで確認してください。

窓口で取る

印鑑登録をしている市区町村の窓口へ行きます。持っていくものは、次のとおりです。

  • 申請書:窓口にあります。横浜市では、印鑑登録番号・住所・氏名・生年月日を書きます。事前にホームページから取り出せる市もあります。
  • 印鑑登録証(カード):登録したときに渡されるカードです。窓口での請求には、これが基本になります。
  • マイナンバーカード:横浜市では、登録証の代わりに使えます(本人が請求する場合のみ)。利用者証明用の電子証明書が有効で、数字4桁の暗証番号を入力する必要があります。札幌市では、マイナンバーカードでは窓口で請求できません。
  • 手数料:横浜市は1通300円で、現金のほか交通系ICカードなどの電子マネーも使えます。札幌市は窓口で1通400円(2025年9月1日から。それまでは350円)です。

印鑑(実印)そのものは、証明書を取るときには持っていきません。証明書を取る場面では、登録証かマイナンバーカードで本人であることを確かめます。実印が必要なのは、そのあと書類に押すときです。

コンビニで取る

マイナンバーカードがあれば、コンビニのコピー機で印鑑登録証明書が取れます。地方公共団体情報システム機構(J-LIS)の案内では、毎日6時30分から23時まで利用できます。ただし、取れる証明書は市区町村によって違います。印鑑登録をしている市区町村が対応しているかを、J-LISのページの「利用できる市区町村」で確かめてください。

  • 手数料:札幌市では、市民がマイナンバーカードでコンビニ交付を使うと200円です。窓口の400円より安くなります。
  • 使えないとき:横浜市の案内では、カードが「顔認証」で使う設定になっていると、コンビニ交付は使えません。
  • 本人だけの方法:コンビニ交付は、カードの持ち主が使う方法です。家族の分を頼まれたときは、市区町村の窓口の決まりを確認してください。

代理人が取るとき:委任状より「登録証を渡す」ことが問題になる

仕事や体調で役所に行けず、家族に取りに行ってもらう場面もあります。横浜市と札幌市の案内では、代理人が請求するときに委任状は要りません。その代わり、本人の印鑑登録証(カード)を代理人が持っていくことが条件です。

これは、手続きが軽くて済むという意味ではありません。登録証を持っている人は、その人の印鑑証明書を取れる立場になります。渡す相手と目的を、はっきり決めておくことが大切です。親から「印鑑証明書を送って」と言われたとき、何の書類に使うのかを確かめる方法は、相続で「印鑑証明書を送って」と言われたらにまとめています。

印鑑登録をしていないとき:先に登録が必要です

登録していない印鑑や、登録の記憶があいまいな印鑑では、証明書は取れません。まず、住民登録をしている市区町村で、印鑑登録をします。登録できるのは、その市区町村に住民登録がある15歳以上の人です(横浜市・世田谷区)。登録の意味が理解できない状態の人は登録できません(横浜市)。

登録する印鑑にも決まりがあります。横浜市の案内では、次のような印鑑は登録できません。

  • 住民票に載っている氏名を表していない印鑑、愛称や肩書き、模様が入っているもの
  • ゴム印など、形が崩れやすい印鑑
  • 印影が8mm四方より小さい、または25mm四方より大きいもの
  • すでに他の人が登録している印鑑と同じ、またはよく似ているもの

登録のしかたは、市区町村で数通りあります。横浜市の案内をもとに、本人が申請する場合の例を表にしました。

方法内容登録できる時期
本人確認書類を見せる印鑑と申請書を持ち、官公署が発行した顔写真付きの書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなど)を見せますその日
保証人に押してもらうすでに登録している人が、申請書の保証欄に署名し、登録した印鑑を押しますその日
照会書で確認する申請後、住所あてに「照会書」が郵送されます。回答欄を書き、印鑑を押して窓口に持っていきます後日(郵送の日数を含め、1週間ほどかかることがあります)
※横浜市の例です。世田谷区の案内では、登録は即日ではなく、完了まで通常数日かかるとされています。方法と日数は市区町村で違うため、先に電話で聞いてください。

登録が済むと、印鑑登録証(カード)が渡されます(世田谷区の案内)。このカードが、証明書を取るときの「鍵」になります。

本人に代わって家族が登録する場合は、本人が自筆で書いた委任状が要ります。横浜市では、委任状は作成から2週間以内のものとされています。世田谷区では、委任状に「印鑑登録申請の権限」と書き、本人が全文を自筆して登録する印鑑を押します。照会書への記入は本人が行うため、窓口に2回行くことになります。

取る前に知っておきたい3つのこと

  • 期限は提出先の決まり:印鑑登録証明書そのものに有効期限はありませんが、提出先が「発行から3か月以内」などと決めていることがあります。使う直前に取るのが安心です。銀行の相続手続きでの扱いは、銀行から相続手続きの書類が届いたらに書いています。
  • 何通要るかを聞く:相続の手続きでは、金融機関ごと、相続人ごとに必要な通数が変わります。取り直しにならないよう、提出先に先に確認します。
  • 押す書類を確かめる:遺産分割協議書など、実印を押す書類は内容を読んでから押します。押す前の確認点は、遺産分割協議書に判子を押してと言われたらで整理しています。

よくある質問

印鑑登録証(カード)をなくしました。どうすればよいですか

世田谷区と横浜市の案内では、紛失したときは別に届け出が要ります。拾った人に使われるおそれがあるため、気づいた時点で市区町村の窓口に連絡します。届け出の方法と、再発行の手続きは市区町村で違います。

マイナンバーカードだけで、窓口で取れますか

市区町村で違います。横浜市では、本人が請求する場合に、マイナンバーカードを登録証の代わりに使えます。札幌市では、マイナンバーカードでは窓口で請求できず、印鑑登録証が必要です。迷ったら、印鑑登録をしている市区町村のホームページで確認してください。

郵送で取り寄せることはできますか

横浜市は、印鑑登録証明書の郵送請求を受け付けていません。窓口、コンビニ、オンラインでの申請が案内されています。他の市区町村は、それぞれの案内を確認してください。


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参考にした公的情報

※本記事は2026年10月時点の公的機関の公開情報にもとづく一般的な整理です。手数料・必要なもの・登録の方法は市区町村で異なります。実際に手続きする前に、印鑑登録をしている市区町村へご確認ください。

本記事は司法書士 今井 裕司(愛知第1112号/簡裁認定 第118116号)監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の事情による判断は、専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

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